米 無差別発砲の容疑者 精神的な問題で治療中か

米 無差別発砲の容疑者 精神的な問題で治療中か
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アメリカ南部フロリダ州にある国際空港で6日、男が銃を無差別に発砲して5人が死亡しました。容疑者として拘束された男について、アメリカのメディアは「精神的な問題で治療を受けていた」と伝えていて、捜査当局が事件の背景について調べています。
アメリカ南部フロリダ州にあるフォートローダーデール・ハリウッド国際空港の手荷物受け取り所で6日、男が銃を無差別に発砲しました。この事件で5人が死亡、8人がけがをし、容疑者の男1人が現場で警察に拘束されました。

この男について、アメリカのメディアは26歳の元州兵で、2010年から1年近くイラクへ派兵されたあと、去年、兵士としての能力が基準を満たしていないとして除隊させられたと伝えています。
また、この男は数か月前、住んでいたアラスカ州のFBI=連邦捜査局の事務所を訪れ、「政府が自分に過激派組織IS=イスラミックステートの宣伝ビデオを見るよう仕向けている」と意味のわからないことを話すなど精神的な問題で治療を受けていたということです。
捜査当局は男や男の家族から事情を聞いて事件の背景について調べています。

アメリカでは去年6月、同じフロリダ州のナイトクラブで男が銃を乱射して49人が死亡する事件が起きるなど、銃による犯罪が後を絶たず、深刻な社会問題となっています。