父方のおじさんに料理を教えた。
まあでも、息子同然のように可愛がってた甥っ子が、
脱サラして突然、料理研究家になったというのが興味があったようで、
という展開になった。
俺は、何を教えるのがいいかなーと考えた。
皮目に切れ込みを入れた鴨の胸肉に1.5〜2%の塩と
キッチンペーパーで出てきた水分をしっかり拭いて
フライパンで中弱火で皮目をしっかり焼いて脂をおとす。
その後は230度のオーブンで5分。
温度計で中を測り60度になってたら完成。
これをオジさんに教えた。
鴨は鍋が一番美味いんじゃねーのか?なんて、
ぶちぶち言ってたりもしたんだけど、
自分で作った鴨を食べた早々顔が変わった。
「おい!これ蕎麦屋で食う焼き鴨より美味いぞ!」
というなり、すぐにおばさんに食べさせて
オジさん、舞い上がった。
そこからは、展開が早かった。
隣の家のおじさんも呼んで飲むぞとか、
盛り上がっていた。
その様子があまりに楽しそうだったので、
その後、オジさん料理に目覚め、
今年の正月、遊びに行ったら
隣のおじさんが釣った鯵を
捌いて刺身で出してくれた。
おばさんに1年で凄い上達ですねと話したら、
「この人、凝っちゃって包丁も5本も買うし、
と苦笑していた。
「でも、あの人の作ったおつまみを
私が美味しいって食べると
本当に嬉しそうにするんで、
それは良かったなあと思っとるんよ。
増田くん本当ありがとね」
と感謝された。
おじさんはこの冬は燻製にハマるそうなので、
お歳暮で送ろうかなと思っている。