大相撲初場所は8日、東京・両国国技館で初日を迎える。取組編成会議で初日と2日目の取組が決まった6日は、3横綱がそろって明治神宮奉納土俵入りに臨んだ。
初日に新関脇の正代と対戦する白鵬は「右の相四つ。攻められても残って投げるか、寄るか。横綱相撲を取りたい」と話した。昨年末の稽古(けいこ)総見で正代を指名して10番取って圧倒。「読みが当たった」と初日対戦を予想しての指名を明かし、「若手との対戦が増える。受けていく」と貫禄を示した。
2日目の宝富士とは5日、伊勢ケ浜部屋で出稽古。昨年春場所初日に不覚を取り、翌日から始まった連勝を昨年名古屋場所5日目に33で止められた。宝富士得意の左四つになれば苦戦が予想される。
年末年始はグアムで過ごし、稽古は少なめ。「周りから(体の動きは)いいと言われるが、まだまだ」と白鵬。4場所ぶり38回目の賜杯に向け、急ごしらえがどう出るか。
九州場所で優勝した鶴竜は、いつも通り時津風部屋への出稽古で正代らを相手に力強い攻め。初の2連覇、通算4回目の幕内制覇に「自然体でいつも通りに臨みたい。流れをつかめれば」。日馬富士は3場所ぶり9回目の優勝を目指す。左肘や両足首に痛みはあるが持ち前の速攻は最近さえている。「けがと闘いながら来ている。全身全霊で取るだけ」と気合が入っている。【飯山太郎、村社拓信】