高病原性鳥インフルエンザウイルスの感染からコウノトリを守ろうと、兵庫県豊岡市祥雲寺の県立コウノトリの郷公園は6日、飼育ケージの天井をビニールシートで覆う作業を開始した。
郷公園では昨年12月に京都市内で飼育されていたコブハクチョウの感染が確認されたことを受け、防疫を強化している。既に職員や入園者らに対して靴底などの消毒を実施しているほか、郷公園の一般公開エリアと養父、朝来市内の放鳥拠点施設で飼育しているコウノトリ計10羽を、郷公園内の天井があるケージに収容している。
ケージの天井は金網で内部に野鳥のふんなどが落下するのを防ぐことが目的。郷公園と付属の保護増殖センター(同市野上)で計22カ所のケージにシートを設置する。
この日は、3カ所で作業があった。ケージ内のコウノトリ計12羽を、飼育員がいったん、木箱に収容。その後、作業員7人が天井を白いシートで覆った後に放した。
作業は約1週間続く予定という。(斎藤雅志)