焼け跡から思い出の品を捜すボランティアら=新潟県糸魚川市で2017年1月6日午後1時35分、小川昌宏撮影
昨年12月に新潟県糸魚川市で起きた大火で、民有地でのがれき処理が6日始まった。市は所有者の同意を取り、年度内に処理を終える方針。発生から2週間が過ぎ、復旧・復興に向けた第一歩を踏み出した。
大火で144棟が全半焼。6日までに木造の住宅や店舗を所有する110人のうち90人からがれき処理の同意を得たという。
この日は、延焼地域を5ブロックに分けて、地元の建築業者が重機などで処理に当たり、30世帯の住民が立ち会った。店舗として貸していた建物が全焼した金子ゆき子さん(69)は、がれきを見つめながら「まさかこんなことになるなんて。仕方ないと諦めました」と肩を落とした。【浅見茂晴】