証券会社からの転職
※この物語はフィクションです。実在する個人・団体とは一切関係ありません。
転職も変化する
松岡くん久々の登場です^^;
松岡くんのように、証券会社から外資系の保険会社に転職して、前職の同期や後輩に " 情 " で保険の提案をする人っているみたいですね。
私の周りには利便性をしっかり伝えてくれる人が多くて良かったです。
・・この話は一旦置いときます。
先日、証券会社に入社するメリットの記事を書きました。
しかし、私目線で描いているからか、退職しても役に立つメリットみたくなってしまいましたね(笑)
しかし、これからは一つの会社で骨を埋める時代ではありません。
「退職しても活きる」という点も、会社選びで大切にしたい考え方です。
「退職しても活きる」と言えば、私もよく
「野村證券にいたならどこでも転職できそうだよね!」
と言われます。
いや、もうそんな時代ではないっす(^ω^)
確かに「元・野村證券」という肩書だけで入れる企業はあるかもしれません。
ただ、転職で大事なのは肩書よりも「個人の力量」です。
もう肩書でブイブイ言わせられる時代ではありません。
役に立つ人材。市場価値のある人間こそが転職で成功します。
証券会社の転職事情
証券会社にいたら、経験を活かして金融系やゴリゴリの営業系の仕事には転職しやすいかもしれません。4コマであったように外資系の生命保険とか行く人が多いように感じます。
では、金融業界・営業職以外への転職はどうか。
実は、フリーランスになることを決めるだいぶ前、私も一度だけ転職活動をしたことがあります。
転職したい気持ちは無かったですが、証券会社の仕事に悩んでいたのもあって、他の会社を見たい想いがありました。
そして、急拡大しているIT系のベンチャー企業に面接に行ってみました。
面接したのは社長本人。
20代と若い。そして一流大学出身とのこと。
見るからに超合理主義とわかる顔。色素が薄いクールな目をしてこちらを見てきます。
ベンチャー社長は証券会社をこう見る
そして面接。
私が証券会社の営業で働いてることを話した後、言われた言葉・・。
社長「ふーん、でもその仕事って市場価値ゼロだからね」
私「・・・( ゚Д゚) 」
圧迫面接かとも思いましたが、目がマジでした。
凍てつく瞳が私を凍らせました。
社長は語ります。
「証券会社の仕事はお客様の資産を増やすこと。それが証券会社の市場価値です。」
「しかしどうですか? お客様のことよりも、自分のノルマを最優先する社員、ノルマを優先させる経営ばかりではないですか?」
「そして、"情" に訴えるスタイルで営業をする人が多い。本来、お客様に営業マンを気に入ってもらうよりも、商品を気に入ってもらって買ってもらうのが筋でしょう。」
「それなのにノルマのために恩を売ったり、買ってくださいとオネダリしたり・・。年配者は情で動いてくれる人が多いからって、それに甘えすぎ。」
「お客様第一で考えている社員もいるんだろうけど、手数料稼ぎを最優先に考えてる人が多い。証券会社のあるべき価値を理解していない。」
「そんな会社に長くいるべきではない。今すぐ辞めるべきですね。」
私「」
極端な物言いですが、あながち的外れなことを言っているわけではなく、何も言い返せませんでした。
私も同じことに悩んでいたのもあって、妙に納得させられてしまいました。
先日描いた、【4コマ】証券会社に勤める若手社員のお財布事情 にもあるように証券会社はお客様にプレゼントをしたり、
熱い手紙を描いたりすることがあります。
お客様に気に入ってもらうために手を尽くすのは大事です。
それはそれで非合理と切り捨てていいものではありません。
証券会社の仕事内容的に、仲良くならなければ商品説明すらできません。
しかし、お客様の優しさに甘えきってしまうのは問題です。
営利企業の永遠の課題かもしれませんが、ビジネスの本質をはき違えてはいけません。
社長の言うように、証券会社の市場価値はお客様の資産を増やすこと。そして、そのために自己研鑽をするのが使命です。
そのことを忘れてはいけない、と思わされた出来事でした。
おわりに
今の世の中、合理性を重視する人が多くなってきているように感じます。
一昔前より「大卒だから偉い」とか「有名大学だから偉い」という考え方が少しずつ無くなっているのも、そうゆうことだと思います。
仕事に関しても、合理的に「個としての能力」が重視される時代になってくでしょう。組織におんぶに抱っこではダメなようです。
転職を考えている人も、そうでない人も、その点を意識して日々自己研鑽することが大切です。
市場価値の高い人間になれる様に頑張りましょう!