阿部
「私たちの暮らしを大きく変えるかもしれない、新たなサービスについてお伝えします。」
和久田
「それは、スマ-トフォンを使い、個人どうしがいらなくなったものなどを売り買いするサービスです。」
横浜市に住む会社員の池上香子(いけがみ・かこ)さんです。
一昨年(2015年)から、スマホを使って個人でものの売り買いを始めました。
池上香子さん
「主人の財布を出品してみました。
すぐ売れました、1万2,000円です。
私のお小遣いになりました。」
スマホを使えば、どこにいても簡単に取り引きをすることができます。
まず内蔵のカメラで売りたいものを撮影。
サイズや希望する販売価格などの情報を打ち込み、登録します。
池上香子さん
「出品完了です。」
この間、わずか3分ほどです。
池上さんが出品したシャツは、すぐにスマホを通じて全国の利用者に公開されます。
従来のオークションの場合は、複数の購入希望者が入札を行い、もっとも高値をつけた人が落札します。
しかし、このサービスでは、池上さんがつけた値段に納得する人がいれば、すぐに売ることができるのです。
池上さんがこれまでに売ったものは、冷蔵庫やブランドものの財布、スーツなど35点。
全部で14万円ほどになったということです。
池上香子さん
「出品して1時間もしないうちに、すぐ購入者がつくこともあります。
ゲーム感覚みたいなところはありますね。
自分が出品した物が全部売れるゲームみたいな。」
和久田
「今、スマホやタブレット端末を使ったインターネットでの取り引き額は年々増加し、業界団体の調査によると、その金額は2015年には3兆円近くに達しました。
特に成長が見込まれると注目されているのが、先ほど紹介したような個人どうしの取り引きです。
今、新たな市場を目指し、各社が独自のアプリケーションを製作し、シェア拡大を狙っています。」
阿部
「『2017飛躍の年に』。
日本国内で急成長を遂げ、世界進出を続ける『メルカリ』の社長に話を聞きました。」