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【首都スポ】

高校サッカー 駒大高、正智深谷は準々決勝で敗退

2017年1月6日 紙面から

◇全国高校選手権<準々決勝>

佐野日大に敗れ、応援スタンドを背に力なく引き揚げる駒大高イレブン(野村和宏撮影)

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◆駒大高、2年連続で「4強の壁」

 駒大高は昨年に続く旋風を起こしたが、2年連続で4強の壁に阻まれた。後半22分に途中出場のFW米田泰盛(3年)の今大会2点目となるゴールで先制したが、終了間際に逆転を許して涙をのんだ。

 大野祥司監督(45)は試合前、「これが最後のチャンスのつもりで臨みたい」と意気込んでいた。だが、悔しい敗戦に「歯車がかみ合わなかった。もっと上にいかなければいけない。それだけの能力があるチームだった。これだけの選手がそろうことは滅多にないのに…」とため息を漏らし、自分の指導力の無策を嘆いた。

 主将のDF高橋は「一番やられてはいけない負け方。あんなに多くの方が応援にも来てくれて、本当に恵まれている環境の中でできていたのに…。情けないの一言です」と声を絞り出した。

青森山田に敗れ、肩を落とす正智深谷の小山主将(中央)らイレブン=川崎市の等々力陸上競技場で(岩本旭人撮影)

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◆正智深谷、王者の壁越えられず

 正智深谷は高円宮杯U−18王者に輝いた青森山田の壁を越えられなかったが、終盤の猛攻で一矢報いた。3−0で迎えた後半33分。ショートコーナーからDF田村恭志(たかゆき、3年)が「1点取れば流れが変わると思った」という執念のヘディングシュートを押し込んだ。そこから猛反撃に出て、日本一のチームに食い下がった。

 小島時和監督(52)は「1点もぎ取ってくれて意地を見せてくれた。感動した」と奮闘をたたえた。今大会で同校初勝利を挙げ、ベスト8にも進出。通算3得点で引っ張り、この日も1アシストした主将のMF小山は「笛が鳴るまで試合は分からない。最後の最後までみんな走りきった。自分たちのサッカーは出せたと思う」と敗戦にも胸を張った。 (占部哲也)

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