国立極地研究所 南極の土壌から2種の新種の菌類発見

国立極地研究所 南極の土壌から2種の新種の菌類発見
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東京・立川市にある国立極地研究所の研究グループが、南極で採取された土壌から2種の新種の菌類を発見しました。新種の菌類の発見は60年にわたる日本の南極観測史上、初めてだということです。
国立極地研究所の辻雅晴特任研究員を中心とする研究グループは、南極の昭和基地周辺で9年前に採取された土壌から菌類を分離して、DNAを解析しました。

その結果、この中から2種の新種の菌類を発見したということです。いずれも、多くの菌が生息するうえで必要とするビタミンやエネルギー源のアミノ酸を必要とせず、氷点下3度の低温でも成長できるということです。

新種の菌類の発見は60年にわたる日本の南極観測史上、初めてだということです。

研究グループの辻特任研究員は「発見した2種の菌類は脂質を分解できる酵素を出すこともわかっている。低温でも活動できることから、南極での排水の分解処理に役立てることを期待したい」と話しています。