夜勤明けて寝て起きた。赤霧島お湯割りで呑んでてすでにすげぇ眠い。で、タイトルの通り将棋関係の話です。何度でも書きますけど、おれは将棋が超弱いです。将棋ウォーズだと1級の達成率30パーセントくらいで、将棋倶楽部24だと12級から13級を行ったり来たりするレベルと言うと、どれくらい弱いのかが分かる人には分かると思います。でもまぁ、将棋を観戦することは好きなので、バイト先だと「超弱いんすけど観るの好きなんですよね」くらいのことは言うわけです。
で、バイトに新人さん(40歳くらいの男性)が入ってきまして、「将棋に最近関心が出てきて、駒の動かし方を覚えたので教えてください」って言われまして、じゃあまぁ、つって、休憩中に一手詰めのアプリを解いて貰ったら、普通に解けるんですよね。あー、なんか全然おれより筋良さそうだなーってお世辞でも無く褒めてたんですけど、一回実戦指してみたいって仰るので、麻雀を教えて貰う事を交換条件に(おれが麻雀分からないので)、バイト終わった後にメシ食いながら将棋盤アプリで指してみました。
手合いをどうすればいいのかわからなかったんですけど、ハンデが6枚落ちまでしかなかったので、6枚落ちからやってみましょうっ、つって対局してみたんですよ。
おれみたいな人間が定跡とか知ってるはずも無いので、何となくで遊んでたんですけど、簡単に勝ってしまって。よく考えたらそれは当たり前で、そもそも相手は漠然とした構想を持つことも出来ないわけですよ。初手で角道を開ける、とか飛車先の歩を突くくらいか知っていることが無い。なので、簡単に歩で小駒を拾われて、小駒がカナ駒になって、大駒になって、大駒打ち込まれて、詰まされてしまうわけです。
おれが「上手に緩める」とかいう芸当が出来るはずも無いので、全力で指してしまった(大人げない)んですけど、指しながら「どんだけの人がハム将棋に平手で勝てないまま将棋辞めてしまうんだろうか」って事をぼんやり考えてました。
そもそも、駒落ちってハンデとしてどうなんですかね?盤上に最初から駒が足りていないわけで、大駒を取られたりしたら、戦力が簡単に逆転してしまうので、駒ボロボロ取られて嫌な思いをし続けるけな気がします。
おれくらいのレベルだと、将棋倶楽部24の三段の人(つーか段持ちや上級タブでも)に「ガチの6枚落ち」で指されたら、ボッコボコにされておしまいなんでしょうし、それって全然楽しくないわけですよ。当たり前だけど、人間はよほどのマゾヒストでも無い限り、ゲームで蹂躙されて楽しいはずがありません。
今日おれが指した同僚を例にすれば、おそらくハム将棋に平手で勝つために、相当苦労をするはずで、そこまで続けて貰えるかどうかはわかんないんですよね。おれは頭が悪い癖に執念深い性格なので、「ハム将棋にくらいは平手で勝ちたい」と思って続けたんですけど、頓着せずに辞めてしまう人って、沢山いるんじゃないかなーと思いました。
基本的にネット将棋は「弱いモノがさらに弱いモノを叩く」醜い世界で、弱ければ弱いほどその傾向は広がります。ウォーズの一級からそれ以下の対局を観れば、ド初心者相手に全駒狙いなんてーのは、ザラなわけで。つーか、おれも何度もやってしまったことがあるんで、人のこと言えないんですよ。何でそんなことするの?って言われたら、「何度もド初心者の頃同じ事をやられたから報復です」って答えが出てくるわけで、構図としては虐めと何も変わりがありません。
将棋は学校や会社じゃ無いので、辞めたければすぐに辞められるんだから、勝てないし馬鹿にされるくらいなら辞めるってーのは、至極まっとうな考え方だと思います。
結局の所、「ハム将棋に平手だと勝てない層」を救済しないと、底辺の人口が広がるはずが無いので、その辺を真剣に考えて、普及活動してる人たちがどれくらいいるのかが大切なんじゃ無いですかね。どうにかしろよ日本将棋連盟。おれは酒呑んでまんが読んで寝る。