東京都のPR事業「tokyo reporter 島旅 & 山旅」のレポーターとして新島を旅してきました。今回の旅程は3泊3日(船中泊含む)。船で早朝に到着、一泊して過ごした新島の旅の様子をレポートします。レンタカーを使った観光スポット巡りと、新島のグルメ情報です。
新島は謎のドラクエ感が溢れ出る島でもあり「なぜドラクエ感なのか?」はぜひ記事にてお確かめください!
東京都のPR事業「tokyo reporter 島旅 & 山旅」のレポーターとして新島を旅してきました。今回の旅程は3泊3日(船中泊含む)。船で早朝に到着、一泊して過ごした新島の旅の様子をレポートします。レンタカーを使った観光スポット巡りと、新島のグルメ情報です。
新島は謎のドラクエ感が溢れ出る島でもあり「なぜドラクエ感なのか?」はぜひ記事にてお確かめください!
【大型船】新島&式根島の行き方・帰り方(2等船室と特2等船室)【高速船】という記事からの続きになります。
早朝に新島港に到着すると、お世話になる宿の方がクルマで迎えに来て下さっていました。港から集落までは徒歩での移動も可能ですが、効率よく観光をするには、宿の送迎を利用するのが便利です。大型船の到着は早朝なので、ほとんどの宿で港との送迎をしてくれるはずです。
今回、お世話になった宿は「ホステル・ナブラ(HOSTEL NABLA)」です。正式なオープンは2017年春ということで、特別にプレオープンのところを宿泊させて頂きました。
全室ドミトリーで定員は24名。シャワー、トイレ、キッチンなどの利用ができる、ドミトリースタイルの宿泊施設です。
ベッドルームもお洒落です。部屋によってベッド数が違いますが、4ベッドの部屋もあるので、家族で貸し切りといったことも可能でしょう。
1泊5,500円くらいを予定していると伺いました。
食事はなく素泊まりですが、新島の飲食店の多いストリートから徒歩1分ですので、食事に困ることはないかと思います。スーパーも徒歩圏内です。
昔ながらの民宿も良いですが、食事は居酒屋に行きたい、もしくは食費はできるだけ節約して長く滞在したいというような人には、こうしたドミトリーはありがたい存在です。何より新しくてキレイなのもオススメ。
住所:東京都新島村本村6-3-1
新島の中心部にほど近いところにある「十三社神社」は、新島の総鎮守です。伊豆諸島最大規模の神社で、事代主命(主神、通称恵比寿神)と同族12神が祀られています。
592年頃の創建とされていますが、詳細は不明です。
後ろの断崖絶壁は宮塚山です。
毎年、12月8日には例大祭(師走祭り)が行われます。2015年に訪れた時がたまたま例大祭に重なりました。夜の祭りは雰囲気が違いますので、ぜひ十三社神社の師走祭りという記事もご覧ください。神事「神楽」「獅子木遣り」は都の無形文化財に指定されています。
朝の「十三社神社」はとても静かな空気に包まれていました。
住所:東京都新島村本村2-6-13
「いしのどうぶつえん」は、新島の東側にある羽伏浦キャンプ場に隣接した石の動物たちがいる公園です。石の動物園には、石像で作られた動物たちがたくさんいます。
石像の他、滑り台などもあり、キャンプで訪れる子供たちの遊び場になります。
なぜ新島で石像なのか?
それは、新島で採石される貴重なコーガ石に子供たちが親しめるように、との願いを込めてのことなのです。渋谷駅前のモヤイ像はたくさんの人が知っていると思いますが、あれもコーガ石なんですよ!(新島から贈られたもの)
隣接している羽伏浦キャンプ場は、ゴールデンウィークがベストシーズンです。たくさんの人が訪れテントを張り、楽しい日々が続くそうです。
海の見える「新島羽伏浦キャンプ場」無料で利用可能だから長期滞在者も多いらしい!海まで徒歩れる!という記事を書いていますので参考にしてください。キャンプ場の利用料金は無料です。
クルマで5分ほどのところにある羽伏浦展望台からの景色です。羽伏浦キャンプ場の前にある浜辺が一望できます。サーフィンのメッカでもあります。
新島の海は青くてキレイなんですよ!
海が青くて美しいのは、南の島だけだと思っていませんでしたか? 東京の港からほんの数時間で、こんな青い海に出会うことができるんです。
石山展望台は、コーガ石の採掘場にある展望台です。天気が良ければ富士山まで見渡すことができます。
石山だけあって荒涼とした景色が広がりますが、ここではサバイバルゲームの大会も行われます。大会の告知は新島スポーツサバイバルゲームをチェックしてください。
石山展望台の眼下には、新島ブルーのクリームソーダ色の海が広がります。天気が良ければ、もっと美しいのです!
すぐ近くに式根島と神津島が見えます。式根島までは約2.4km、神津島までは約15kmです。新島も含め、いずれの島にも温泉があり、島巡りをしながら温泉巡りができます。
温泉でアイランドホッピング、いかがでしょうか?
石山展望台を下ると、親水公園があります。
ドラクエに出てくるような景観が広がります。
コスプレして写真撮影したら楽しそうな場所です。
Ingressのポータルのような構造物もありました。実際に、この親水公園にはポータルが3つありました。
夏は子供たちが多いのでしょうが、冬場の少し寒々とした雰囲気は、写真撮影にも良さそうだと思いました。
住所:東京都新島村瀬戸山120
新島ランチの穴場が、実は親水公園のレストハウスではないかと思っています。クルマがないと行けないというのもあると思うのですが、まだ観光客にはそれほど知られていないような?
今回、訪れるのは2度目だったのですが、地元の人が多くランチを食べに来ている印象です(この日もスーツの人たちが多かった)。
島タコライスや明日葉とのりのパスタなど、島ならではのメニューもあります。
ぼくは島タコライスを食べました。たっぷりの島のりが美味しいです。あまりにも島のりが美味しかったので、お土産にも購入しました。
そして、これも飲んでおきたいですね。新島クリームソーダです。新島ブルーの海の色を再現した、さわやかなブルーのクリームソーダです。
ごちそうさま!!
住所:東京都新島村瀬戸山120
少し早い時間でしたが、前日が船中泊だったので「まました温泉」にやってきました。料金は大人が300円、小学生が150円、70歳以上が200円です。
浴室にボディシャンプーはありました。シャンプーを使いたい人は100円で販売しています。
源泉は90度近くあるのでヤケドに注意です。
浴室内からの写真はNGだったので、これは談話室からの景色ですが、実際に露天風呂に入ると、こんな景色が目の前に広がります。
新島ブルーの海の潮騒を聞きつつ、西日に目を細めながら入る新島の露天風呂、最高ですよ!
住所:東京都新島村瀬戸山
間々下温泉のすぐ近くには、海岸があります。「間々下海岸」です。
「ママ下ケーブル跡」があり、ここはかつてケーブルで島と鳥ヶ島を繋ぎ、島の産物を運び出していた場所です。
この場所で、こんな大掛かりなことが行われていたのかと感慨深くなってしまうのですね。目を閉じると、ケーブルが心のなかに浮かんできます。
この階段状のところには、きっと夏になると夕日を見る人が腰掛けるのでしょう。
夏はシュノーケリングで人気の浜だそう。
空気が澄んで、伊豆半島も見えました。
夕方になれば情熱的な夕焼けも見られます。
またもやドラクエに出てきそうな構造物をご紹介します。
新島港のそばにある「光と風と波の塔」です。空に登っていく階段、完全にドラクエです。
きっとコーガ石で造られる石の雰囲気が、中世ヨーロッパや物語のような世界観を醸し出すのだと思います。だから新島のいたるところに、こんな風にドラクエのようなスポットが出現するのでしょう。
>>新島観光協会 - 新島の観光・宿泊情報 | 光と風と波の塔
夏の新島旅行の際に居酒屋で知り合いになった宮原社長に、島焼酎である「嶋自慢」の工場見学をさせて頂きました。
新島でとれたあめりか芋で醸し出されるのが、七福という焼酎になります。
芋ともろみをタンクに入れ発酵させアルコールを作り、それを蒸留すると焼酎ができます。この日はあめりか芋を洗浄していました。
宮原社長は三代目。戦後から焼酎を作っているそうです。かつては日本酒を作っていたと伺いました。
瓶詰めをする機械。続く瓶に栓をする工程は、人が行います。一本一本、手作業で行われているのです。新島に行ったら、島焼酎は飲まずにはおられないですね。
これまたドラクエ感がたっぷりなのが「湯の浜露天温泉」です。ドラクエ温泉と呼びたいくらい。水着着用の必要はありますが、無料で利用できる露天の温泉です。
あえて夜に入浴しにいくというのもポイント。さらに夜が進めば、星を眺めながらの露天風呂も楽しめます。
これが上にある天上の露天風呂です。ちなみに、こちらの源泉はまました温泉です。
高いところから、式根島のあかりをぼんやりと眺めながら入浴するも良し、です。
足湯だけの利用もOKですよ。寒い日はこれが温まります!
新島港からは徒歩10分弱、24時間の入浴が可能です。
これが昼間の様子です。やはりせっかく入浴するなら夜でしょうか?
宿泊している「ホステル・ナブラ」は素泊まりなので、夕食に伺ったのが「和み処 サンシャイン」です。
「ホステル・ナブラ」からは徒歩1分ほど。食べて飲んで寝る、には非常に便利な立地です。
もともと東京で居酒屋に勤務していた大将が新島に移住し、オープンしたのが「和み処 サンシャイン」です。だから島の味も食べられるし、島の人も多くやってくる居酒屋でもあります。
作る工程を見学させて頂いた「嶋自慢 七福」のロック。ロックですよ!?
やっぱりこれを食べないと始まらない、新島のたたき揚げ。これはビールよりも、やっぱり島焼酎に合います。
明日葉の天ぷらも絶品。大好き。実は島のあちこちに生えています。
赤いかのシーズンではなかったけれど、赤いかの塩辛も美味しかった。これまた焼酎に合う。
宮原社長も来て下さって2人で飲んでいたら、次々に島の方たちが合流して下さって、みんなでギター弾いて歌を歌って、最高の夜になりました。
宿の食事もいいけれど、島の人たちと酒を酌み交わすのも最高のひとときですね! これが旅の醍醐味です。
夏の新島ならマリンアクティビティを楽しめます。冬に何をしにいくの? そう思われる方も少なくないかもしれませんが、冬はやはり温泉です。まったり、じっくり湯に浸かる‥‥露天風呂で夕日や星を眺める‥‥そして、夜は島の居酒屋で島の酒を呑み、地元の人たちと語らう‥‥こんな贅沢はありません。
むしろ、静かな島情緒を楽しみたいならば、秋から春にかけて新島を訪れるのがグッドです。観光シーズンになる前は、まだゆっくりした島の雰囲気に触れられると思いますよ。
高速船なら東京から片道3時間。週末に温泉に行くには悪くない距離感ではありませんか。山もいいが、海もいい。ぜひ、東京の離島へ。