夏の魔物改めTHE 夏の魔物が、2017年初っ端からいきなりビッグサプライズを用意していた。なんと、新メンバーとして「麻宮みずほ(a.k.a朝倉みずほ)」が加入。
過去最大級の波紋を呼びそうなこのトピックだが、同時にメンバーの塚本舞が体調不良により勇退することも発表されるなど、これまでの流れとは大きくいきさつが異なることも明らかになっている。
果たして2017年のTHE 夏の魔物はどうなっていくのか?まずは、新メンバー・麻宮みずほの第一声を聞いてほしい。
取材・文:岡本貴之
――みずほさん、THE 夏の魔物に入ったんですか?
みずほ:はい、入りました。
――かなりビックリしたんですけど、THE 夏の魔物に入ることになったいきさつを教えてもらえますか。
成田:結構前から、舞ちゃんが体調不良で活動を続けられなくなってしまったということがあって。なんとか続けられる可能性はないのかなって模索したんですけど、ライヴの日も体調が悪くて厳しい中無理して出演することも多々あって…続けることは厳しいって舞ちゃんから伝えられました。その後、じゃあ5人でやって行くべきなのかとか、日々悩んでたんです。でも、みんなでやっぱり6人でやりたいなってなって。そう考えたときに、みずほちゃんが一番夏の魔物にぴったりなんじゃないかと思って連絡を取ったんです。みずほちゃんが脱退を発表した後…つい最近、12月2週目くらいの話かな。
みずほ: 成田さんから「ベルハー卒業後はどうされるんですか?」と連絡がきて、ベルハーを卒業した後のことは決めていないけど、一般人になりますって返事をしました。
成田:それから、「みずほちゃんに夏の魔物に入って欲しく、一度お会いできませんか」と声をかけて、ルノアールに来てもらって直接話をしました。
――そこではどんな話をしたんですか。
成田:簡単に言うと、「みずほちゃんほどの逸材が一般人に戻るなんてもったいない」って想いを伝えた感じです。
――直接会ってみて話を聞いているうちに心が動かされたのでしょうか。
みずほ:いっぱい話しました。
成田:気づいたら5時間も話してたんですよ(笑)。
みずほ:そしたらだんだん、「やっぱり楽しそうだな」とか思って。THE 夏の魔物がどうとかではなくて、自分はベルハーを辞めたら一般人になるって決めていたので。
――メディア上でもそう発表されていますもんね。
みずほ:はい、そうです。
――5時間話して、加入することにした決め手はなんだったんですか?どんなところが楽しそうって思ったんでしょうか。
みずほ:活動が楽しそうだなって。MVも撮れるし、また青森の「夏の魔物」にも出たいと思っていたし。
あとはエアホッケーが楽しそうだったので。魔物さんのインスタグラム見たことありますか?エアホッケーをやってたんですよ。あれを見て「楽しそう」って思いました。
成田:俺とチャンとマリナでエアホッケーをやってる動画を上げたんですよ。それが決め手なの?(笑)
みずほ:それが、たぶん一番大きい。
一同:(笑)
――エアホッケー以前に、夏の魔物の活動は初期の頃から対バンしたりしてずっと見てきたわけじゃないですか?もともとどんなイメージを持っていたんですか。
みずほ:今までは、初期の頃しかちゃんと観たことがなかったから、ライヴをして途中からプロレスの人がワーッてやってきて…、さっぱりした…あ、ざっくりした(笑)イメージです。
成田:この前のベルハーとの2マンのとき(2016年12月15日)に初めてがっつり観たんだよね?
みずほ:はい、そうです。2マンのときはもう入ると決めていたので、まいぷにさんの後に私が入ることになるから、どうしようって思いました。こんなに歌も上手くないし、こんなにセクシーじゃないし。でも魔物さんのみずほはどんな人なんだろうって自分で考えて、入るにあたってこんなにヒョロヒョロしていていいのかなって思いました。
成田:先日のベルハーとの2マンはプロレスもなし、MCもなしで曲を11曲立て続けにやって、今の夏の魔物のムードがそのまま出たハイスパート・ライヴをやったんですよ。さっきみずほちゃんが言ったように、夏の魔物って音楽面よりも《ライブではなくプロレスをやっている》イメージが先行しちゃってるところがあって。もちろん、これからもプロレスはやっていきたいんですけど、2017年はよりライヴの部分とか、バンドの良さを伝えて行きたいと思っているんです。だから、1月6日のワンマンライヴから「THE ROOSTERS」、「THE BLUE HEARTS」、「THE HIGH-LOWS」、「Theピーズ」のように「THE」をつけて「THE 夏の魔物」に改名しました。あと本人の希望があって、チャンもこのタイミングで本名(泉茉里)に変わります。チャンという愛称はそのままですが。
――みずほさんが入って新しいTHE夏の魔物というバンドが始まるということですね。
成田:そうですね。ここからは体調を見ながら舞ちゃんはライブに参加し、みずほちゃんは1月22日の自主企画から毎ライブ参加します。で、3月17日と18日に初の2DAYSワンマンを行うのですが、その1日目が舞ちゃんの卒業公演、2日目が新体制初ワンマンとなります。
――プレッシャーを感じますか?
みずほ:プレッシャーは感じました。(夏の魔物のアー写を見ながら)だって、この中に入るんですよ私が、ポンって。だから、すごく緊張したし、自分はベルハーしかやってきてないから、どういうパフォーマンスをすればいいのかなって思いました。
――メンバーになってどういうパフォーマンスをしてほしい、というのはルノアールで成田さんから言われました?
みずほ:う~ん。
成田:いや、何も言ってないです。「どうしてほしい」というのが、まずないんですよ。みずほちゃんのそのままでいてほしいって思っているので。
――舞ちゃんの代わりにこういうことをやってほしいということじゃなくて、あくまでも新しいバンドのメンバーとしてみずほちゃんにそのままで入ってほしいと。
成田:やっぱり舞ちゃんとは良い作品を作ったり、良いライヴをやってきたという自負がメンバー全員あるので。「2代目まいぷに」的な人を探した方が良いのかとも最初は考えたんですけど…でも、舞ちゃんの代わりなんて絶対いないし舞ちゃんは唯一無二だなって思って。ただ、それでも6名でやっていきたいってなった時に、舞ちゃんの代わりを探すのではなく、舞ちゃんのような「唯一無二」の人材をいれたいなと思って。 みずほちゃんにはずっと、ロックを感じていたというか…唯一無二のアーティストだなと感じていたので。
――THE 夏の魔物に入ったら「こういう風にやってみたいな」というものは何かあるんですか。
みずほ:この前の2マンを見たら、THE 夏の魔物の人はみんなが自分を出していて、叫ぶとかじゃなくてライヴをしているなと思ったから、私もそういうライヴをしたいなと思いました。ちゃんと歌ったりしているのに、伝わってくるのはすごいなと思ったから。
――以前みずほさんにお話を伺ったときに、ベルハーは衣装が黒でみんな同じというコンセプトだから、見た目にもメンバーの区別がつきにくいという話をしてましたよね。THE 夏の魔物ではどういうビジュアルで登場するのでしょう。
みずほ:セーラー服です。
成田:色は、紺と桃色です。
みずほ:嬉しかったです。衣装さんとしゃべって絵を描いてもらって測ったりして、話しながら作ったりするのは初めてで、すごく嬉しかったです。でも衣装さんと緊張して全然話せなかった(笑)。
――みずほさんが以前から言っていた、ももクロとかでんぱ組.incみたいな大きな存在を目指していて、百田夏菜子さんみたいになりたいっていう気持ちは今も変わらないんですか?
みずほ:一瞬あきらめていたけど、またなりたいと思うようになりました。
―― 一瞬あきらめたのはどうして?
みずほ:ベルハーを辞めたし、ベルハーでは無理だし、と思ってあきらめたけど、でも成田さんとしゃべって、成田さんは「やる」って言ったら本当にやるんだろうって思ったから、また夏菜子さんみたいになれるのかなって思いました。ちゃんとやりそうというか、「やりたい」で終わらなくて、「やる」って言ったらやるんだろうなって。
成田:俺はみずほちゃんのライヴを見ていると、昔リアルタイムで体感したももクロちゃんの熱というか、キラキラした感じとか、刹那的なものをすごく感じるんですよ。それはチャンにも感じることが多いんですけど、同じようにみずほちゃんにも感じているんです。
――今みたいなお話も、ルノアールで話したんですか。
みずほ:はい。
――ただ、ベルハーを辞めて一般人になる、と発表してからTHE 夏の魔物に加入することになったわけで、ファンの人たちはどう思うかな、ということは当然気になったと思うんですが。
みずほ:ああ、怒られると思ってます。お客さんとか田中さんとかに。田中さんは、「みずほが夏の魔物に入るって決めたんだから、俺は関係ない人だよ」と言ってました。
――ファンの人たちにも怒る人がいそう?
みずほ:はい。だって、私のブログの書き方もなんだったんですけど、「引退」って言ってないのに、引退だと思っている人たちがいるから。「やめないんか~い!」ってなりそう。
―― 一般人になると言って辞めた手前、それは仕方がないかもしれないですね。
みずほ:気にはしていないですけど、そういう風に思われそうだなって。
――でも、もともとベルハーは夏の魔物とも関係は深かったですから、双方にすんなり受け入れられる可能性もあるんじゃないですか。
みずほ:THE 夏の魔物には、まーりんさん(泉茉里a.k.aチャン)もいるので。やると決めた以上、ファンの人にも観に来てほしいですし応援してほしいです。
――みずほさんのことは知っているけど、THE 夏の魔物は知らないという人もいると思います。そういう人に「THE 夏の魔物」ってどんなバンド?って聞かれたらなんて説明しますか。
みずほ:楽しそう。
一同:(笑)
――夏の魔物のメンバーのみなさんにはもう話したんですか?
成田:まずチャンと大内さんと話して、順番に全員に電話したり会って伝えました。2マンのときに一緒にやった「サマーロマンサー」はある意味予告編的だったというか、実はかなり特別だったんですよ。
――メンバーのみなさんはなんて言ってますか?
成田:みんな大歓迎です!そういえば、るびいちゃんのこと、何歳だと思ってたんだっけ?
みずほ:15歳。
一同:(笑)
みずほ:15歳に見えます…でしょ?
――そうですか?どちらかというと大人っぽい気がしますけど。
みずほ:わかんないけど、15歳に見えたんです。
――THE 夏の魔物メンバーの印象を教えてもらえますか?まず大内雷電さんから。
みずほ:大内さんは、最初に会ったときから優しかったです。最初は、顔に落書きしていて。
成田:落書き(笑)。
みずほ:あれがあったから、怖い人だと思っていて。でも、ドリルを貸してくれたりして優しいかったです。それとこの間の2マンのときに、ライヴをずっと観ていてくれたんですけど、ずっと真顔だったので、「何を考えて観ているんだろう?」って思いました。でも、優しいです。
――アントーニオ本多さんは?
みずほ:アントンさんは、ベルハーの映画(『BELLRING少女ハートの6次元ギャラクシー』)に出てくれました。でも私は撮影が被ってなくて、あんまりしゃべったことがないです。
――鏡るびいちゃんは?
みずほ:15歳なのかなって勝手な思い込みをしていましたけど、15歳だと思って接してはいないです。(踊っている姿は)笑顔が可愛いなって、「夏の魔物」の本祭のときに観ていて思いました。
――チャンさんがいることには安心感がある?
みずほ:まーりんさんは、みんなを巻き込む力とか楽しい空気に持っていく力があるし、THE 夏の魔物はまーりんさんがいるし楽しそうだしっていう風に思いました。
――では成田大致さんについては?
みずほ:成田さん……
成田:言いづらかったら、俺トイレ行こうか?(笑)
みずほ:…早くトイレ行ってください。
成田:わかった(笑)。
~成田、席を外す~
――本当に行きましたね(笑)。THE 夏の魔物のリーダー、そしてセンターでボーカルの成田さんについて、どう思っていますか。
みずほ:成田さんは、普段とライヴだと印象が変わる。普段は優しそうだけど、ライヴ中だと、歌っているときの目が怖いなって。あと、一番伝わってくる歌声。
――伝わってくる歌声、というのは?
みずほ:2マンをやったのが、O-nestだったんです。夏の魔物のライヴをフロアの後ろで観ていたんですけど、人がいると見えなくて、耳でしかライヴを聴けないから。そうなったときに、成田さんの声が一番ライヴ感があったんです。会場の後ろまで伝わってきました。迫力があったというか。
――そのときは、自分がTHE 夏の魔物のメンバーになることを意識してライヴを観ていたんですか。
みずほ:そうです。「今日は、観察するぞ」って。いつもは、他の対バンの人のライヴを観るときには自分も、「オイ!オイ!」とかやるんですよ。でもその日は“観察モード”で。これまでもいっぱい関わってきたけど、どういうバンドかということは、たぶん全然知らないから、観てみようと思ってじっと観察していました。
~成田戻る~
――そうやって観察していたときに、他にもこれまで気が付かなかったことに気付いたりしたんですか。
みずほ:ルノアールでしゃべったときに、「今はあんまりプロレスはしていないんだよ」って言っていて。本当にすごくライヴをしているんだと思いました。立て続けに曲をやっていて。
――なんとなくで良いですから、THE 夏の魔物がやっている曲にはどんな印象があるのか教えてもらえますか。
みずほ:激しい系。ズンドコズンドコって。
成田:ズンドコズンドコ(笑)。
――最近だとロック系のイメージですよね。去年から生バンドでのライヴをやったりしていましたけど、2017年からはよりそういった曲調になって行こうと考えているんですよね。
成田:そうですね、よりソリッドなサウンドというか。メンバー1人1人の良い味が出るようにして、俺たちにしか創り出せないもの…今までもそうだったんですけど、これからよりそうなりたいと思っています。
――みずほちゃんが入り、新しい曲を作るというのは決まっているんですか?
成田:このインタビューが公開される1月6日に発表されますが、3月15日にシングルを出します。舞ちゃんを最高の形で送り出すのと、みずほちゃんとの始まりという、一枚で出会いと別れが入った、そういう作品にしようって決めました。なんとか間にあわせるためにも今回は自主制作で作ることを急遽決めて。インディーズ一位をとりたいなって本気で思ってます。
――どんな曲をやりたいかっていうのはありますか?
みずほ:う~ん……。
――みずほさんはもともと、どんな曲が好きなんですか?
みずほ:好きな曲……成田さんが作った「ニッポン饅頭」とか好きですよ。
成田:マジで!?今初めて知った(笑)。
――THE 夏の魔物ではどんな曲をやりたいですか?
みずほ:みんなが楽しめる曲をやりたいです。
――みんなが楽しめる曲を歌っていくことで、THE 夏の魔物でももクロみたいに大きな存在になりたい、というのがみずほさんのこれからの目標ということですか。
みずほ:一回辞めるって言ってまたやることにしたんだから、今度はちゃんと夏菜子さんみたいになりたいです。
――こういうイベントに出たい、という夢はありますか?
みずほ:また青森の「夏の魔物」に出たいです。グッズをたくさん売ります。
成田:なにそれ(笑)。
みずほ:ニコ生に出たときに、グッズが売れないと次の「夏の魔物」が出来ないって言ってたらから「夏の魔物」ができるように、新しい人をたくさん呼べるように。私が入った意味がなくならないように。プラスになるように頑張ります。
――プラスになると思ったから加入してほしいって言われたわけですから。
みずほ:プレッシャーです。
成田:なんで?どのへんが?
みずほ:成田さん、「今が最高」って言ってるんですよね?最高の中に入って行くのは緊張します(笑)。
成田:俺はいつだって今が一番最高最強だよ!(キッパリ)
――このインタビューを読んでいる人に、改めてTHE 夏の魔物に加入した宣言をお願いします。
みずほ:加入しました。よろしくお願いします。また絶対違うと思います、朝倉みずほとは。まだわからないけど、違う人になりそう。いつも、コラボとかすると「ベルハーとは違った」って言われてましたから。また違うみずほが見れます。あと、2月15日で20歳になります。
――ハタチの抱負はありますか?
みずほ:ハタチの豆腐?
――抱負です。
みずほ:大人になります。
――では最後に成田さんから2017年のTHE 夏の魔物についてお願いします。
成田:「2017年 THE 夏の魔物ロック宣言」じゃないですけど、よりロックンロール濃度が濃くなっていく年だなって思っていて。新しいモノを作る覚悟が決まったというか。それに、何度も言いますが音楽活動をしているということがやっと知られてきたのはここ半年くらいなので。《演奏している》という意味じゃなくて、《俺たちはロックバンド・THE 夏の魔物だ》ということを、もっともっと世の中に知らしめたいですね。そのためのTHE 夏の魔物です(CV.立木文彦)。1日1日を大切に、より一丸となって全力疾走で走り出したいなと思っています!
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