01月06日 18時55分
アメリカで生産された天然ガスの一種、シェールガスを積んだ大型タンカーが新潟県の港に到着し、国内で初めてアメリカ産のシェールガスが輸入されました。
輸入したのは東京電力と中部電力の統合会社で、6日朝、LNG・液化天然ガスとなったシェールガス、約7万トンを積んだ大型タンカーが新潟県上越市の港に到着しました。
アメリカ南部から大型タンカーを使って運搬するために必要なパナマ運河の拡張工事が、去年6月に終わり、航行が可能となったことから、コストや時間を短縮できるとして輸入することになりました。
輸入されたシェールガスは、今後、上越市の中部電力上越火力発電所で火力発電の燃料として利用されます。
天然ガスの輸入価格は原油価格に連動して決まるのが一般的ですが、今回、輸入するシェールガスの価格は原油価格ではなく、ガスの需給で決まることから、原油高の局面では調達価格を抑えることにつながると期待されています。
また、日本は天然ガスをオーストラリアや中東などから輸入していますが、アメリカ産のシェールガスが加わることで、今後、燃料の調達先の多角化につながるとみられています。
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