トランプ次期大統領にも一言。

これはもう、公式チャンネルでもずっと話をしてきたことですが、こちらのブログでも改めて申し上げたいと思います。
私はトランプ氏が大統領になるであろうことは5月21日の公式チャンネルでもすでに話をしていましたし、トランプ氏の発言が、ちゃんと英語の全文を読めば十分理解できる「普通のことしか言っていません」と繰り返し申し上げてきました。

忘れている人が多いようなので改めて確認しておきます。

政治家の責任とは、自分を選んでくれた国民や都民・市民のことを第一に考えることです。

例えば小池さんは東京都民に選ばれました。なので小池さんは「都民ファースト」と何度も繰り返し言っているわけですが、これは「普通の姿勢」です。それが政治家のあるべき姿です。
小池百合子さんの「都民ファースト」がテレビでも新聞でももてはやされていますが、これも同日の公式チャンネルで申し上げた通りで、そもそもこの「○○ファースト」という言葉を政治の世界で一気に広げたのがD・トランプ氏です。(小池さんはそれを参考にしたのだろうと推測します)

彼が強調したのは「まずアメリカだろ!」と言うこと。
「俺はアメリカの大統領を目指すんだ!世界のことばかり言ってないで、まずは苦しんでるアメリカ人を救おうぜ!」
が彼の主な主張です。ね?普通でしょ?

偏見に満ちたサヨクメディアが必死になってトランプのネガティブキャンペーンを繰り広げてきましたね。
全然結果と違ったでしょ?
「テレビや新聞は所詮金儲け集団」
「まず自分の意見は自分で作る。しょせんその参考意見がメディア」
という当たり前のことをアメリカ人は分かってるだけです。民主党寄りのアメリカメディアをそのまま垂れ流して信じ込んでた日本人のコメンテーターたちが「これは意外な展開ですね」とか言ってたわけですけれど…

CNNやABCが共和党候補のトランプのネガキャンをするのなんて当たり前でしょうが。

さて、そのトランプ氏、今日もヤフートップのニュースになっていました。相変わらず面白い人です。

<トランプ氏>トヨタに圧力…メキシコ工場、撤回要求(毎日新聞)

はい、トランプ氏の真骨頂ですね。これに対して記事では比較的批判的なイメージで書かれているんですが、これは新聞記者の認識が甘いと言わざるを得ません。

アメリカでもトヨタ自動車は走りまくっています。アメリカでもトヨタは重要な雇用の場だったりします。そのトヨタが
「メキシコ(の安い賃金)で工場を作って、それをアメリカ国内に売りさばいて、金を稼ごう」
というプランを大々的に打ち出したわけです。

で、それにトランプが待てよ、おい、と。
そんなことをするんなら、関税をアホみたいにかけてやるぞ!と脅しをかけた、と。そういうニュースです。

日本人もそろそろ目を覚ますべきなんです。
これ、絶対にトランプ氏の態度が正しいです。と、言うかユニクロとかを野放しにしていた日本の態度の方が圧倒的に間違っていることをそろそろ気付くべき。

経済の拡大や資本の増強には「外貨獲得」が再近道であることは誰でも知っている常識です。

日本がなぜあれだけの経済成長を成し遂げることが出来たのか。
単純です。
超安い鉄鉱石を仕入れまくって、それを見事な車にして、高い値段にして海外に売りまくったからです。

こうなると、海外にあったはずのお金が日本に流れてくることは分かりますよね。こうなると日本の経済の分母が大きくなります。去年のインバウンド需要はその最たるものです。

経済を発展させたいのであれば、
1、人口を増やす
2、海外にあるお金を持ってくる=外貨獲得
の二つが一番正しい形
です。こんなの、中学生で分かる範囲の話です。

それを日本ではユニクロに代表されるように「会社のことしか考えないふざけた経営者」が幅を利かせ始めたのです。
私はユニクロの柳井さんの経営方法は「自分のことしか考えない経営者の代表格」だと思っていて非常に否定的に受け取っているのですが、要はユニクロの取っていた戦略がまさに今回の北米トヨタと同じな訳です。

中国人って、超安い金額でこき使えんだろ?と。
じゃあ、中国でやっすい人件費で服を作りまくってやるよ、と。
で、やっすい金額で日本国内に売りさばいて、(高い人件費の)日本人の作っている服、全滅させてやるよ、と。

こんなこと許してたら、日本のアパレルメーカー、太刀打ちできるわけないじゃないですか。
物価が違い過ぎるんだから。

そりゃあ、柳井さんだけは儲かりますよ?資産2兆円だっけ?彼、それで嬉しいのか?さぞかし裕福な生活をなさっているのでしよう。私はあまり彼を尊敬できないのです。だって、日本の経済、相当にダメージ食らったはずだから。と、言うか2兆円とか持って…それで彼は満足なのかなぁ…?

松下幸之助は違いました。
どれだけ苦しい経営状況にあっても
「従業員は私の家族なのです」
と言い切って、何があってもリストラしなかった。
「会社とは、第一に社会に対する奉仕の場でなければいけない」
と断言したことはあまりに有名ですよね。彼は日本社会について考えていた。自分の儲けよりも、自分の与える影響、自分が雇っている日本人たちは、みんな家族なんだ、と言い続けた。また晩年は日本社会の未来についても訴え続けた。

会社は自分の金もうけの道具なのでしょうか?
それとも、日本の多くの方のための奉仕の形なのでしょうか?

人それぞれで価値観は違っていいと思います。しかし、確かなことは、ユニクロの出現によって、日本のアパレルメーカーが大変なダメージを受けたことはすでに何度も大きく報じられている通りです。




私はD・トランプの今回のトヨタへの圧力を支持します。
と、言うかこれに対して批判的な新聞各社、マスメディアは日本人の一員であることをもう少し真剣に考えるべきだと受け止めます。

トヨタは人件費の安いメキシコで大量に車を作って、それをアメリカで高く売ろうとした。株式会社として理解は出来ますし、それによってトヨタの利益は上がることでしょう。
しかし、考えてほしいのです。そのメキシコでの工場がなければ、本来アメリカ人の雇用が生まれていたはずです。何千人ものアメリカ人が安定した職業に就くことが出来たことでしょう。トヨタの戦略は「アメリカファースト」ではなく「トヨタファースト」以外なにものでもないのではないでしょうか?

それをアメリカ人に選ばれたD・トランプは「ちょっと待て!」と言い放った。

私は政治家として正しい姿勢だと感じています。

日本人はあまりにもこの政治家の基本姿勢を分かっていない人間が多いのです。
自民党の多くの代議士は「親米保守」と言われる「アメリカファースト」の姿勢です。
民進党は逆ね。鳩山さんに代表されるように「アジアファースト」「中国・韓国ファースト」です。

日本にもっともっと「ジャパンファースト」な政治家が誕生すべきです。
まず日本のことを優先で考える。それがたとえ世界にとって脅威であったとしても、主張できる権利は主張すべきじゃないのかなぁ…。そんな風に考えています。