鳥インフル陽性反応/野鳥監視重点区域で緊急パト/豊橋総合動植物公園では出入り車両タイヤ消毒措置
2017/01/05
豊橋市内で死んでいた野鳥から鳥インフルエンザの陽性反応が出たことを受け、自治体が一層警戒を強めている。発見場所から半径10㌔圏内の野鳥監視重点区域で4日から愛知県が緊急パトロールを始めたほか、鳥類を多く飼育する豊橋総合動植物公園では出入りする自動車のタイヤを消毒する措置を取った。
3日に見つかった野生のヒドリガモ1羽の死骸は、鳥インフルエンザの簡易検査で陽性だった。同日、環境省が野鳥監視重点区域を指定。確定検査が陰性でない限り、県は45日間、渡り鳥の飛来地などを重点監視する。
4日、県職員4人が市内の幸公園と水神池(岩田運動公園)、向山大池の3カ所を巡った。このうち幸公園では、池の周りで死んだりフラフラしたりしている鳥はいないかチェック。この日はヒドリガモやオオバン、ユリカモメなど約250~350羽が確認され、異常は見られなかったという。
県の担当者は「全国各地で(鳥インフルエンザの)陽性反応が出ているので、監視をしっかりしていきたい」と緊張の面持ちで話した。
約360羽の鳥を飼育する豊橋総合動植物公園では昨年12月の段階で、渡り鳥が飛来しないよう園内の大沢池の水を抜いた。鳥舎をブルーシートなどで覆う措置も取ったほか、従業員と来園客の靴底の消毒も行っている。
4日から新たな防疫対策として、同園に出入りする自動車のタイヤの消毒を始めた。5カ所ある出入り口すべてに、タイヤが1周するサイズの消毒薬をしみ込ませたマットを敷いた。
獣医師の免許を持つ塚田真樹専門員は「東山(動植物園)の件もあるので予防を万全にしたい」と話した。
豊橋市と田原市は5日、各市内の家きん農家に殺菌用の消石灰を追加配布する。
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