こんにちは。ライターの斎藤充博です。みんなイカは好きですか? ぼくは好きです。
今日行くところは
新宿いかセンター。
イカの生け簀があって新鮮なイカ料理が食べられるお店です。
イカポエム
イカってすごくないか
食感がすごい クニュクニュしていたり サックリしていたり 人間の咀嚼欲をもてあそぶ為にあるとしか思えない
味がすごい 唯一無二だ イカの味に似ている食材って他にない タコは全然違うよ
生きているイカが泳いでいるところを見たことをあるかい 水中に真っ白くただよっていて まるで妖精みたいだよ
なのに イカの存在はどこかB級感が漂っているね 「イカ」という言葉が持つ語感のバカバカしさ 値段だって安いんだ
イカ、フォーエバー、ユーソーファイン
唐突にポエム書いて申し訳ない。いつかどこかでイカポエムを発表したいな……と思っていた。
さて、そんなイカを食べさせてくれるのが、新宿いかセンターだ。 イカの生け簀が店内にある。料理もいろいろあるぞ。
一緒に来てくれたのは先輩のライター玉置豊さん。趣味は釣りで、魚介類に詳しい。たまたまなんだけど今回来てくれてよかった。
どうでもいいことなんだけど「いかセンター」のロゴって妙に太くて、線の一本一本がまるでイカのように見える。
箸置きもイカ。 イカをつまんだ箸をまたイカに置くのか……。このことについてどう考えたらいいのか不明である。というか、いちいち注目する必要なかったかもしれない。
今年はイカが不漁
注文する時に店長さんから衝撃の言葉が出てきた。
店長「実はここのところ全国的にイカが不漁でして。今日もあんまり種類がないんですよ」
斎藤「イカセンターなのにイカが不漁! 大丈夫ですか?」
店長「私もこのお店に入って5年ですが、こんなの初めてです。ただし、その分高級な『アオリイカ』をリーズナブルに提供させてもらっています。アオリイカは捕れるんですよ。アオリイカ好きだったら大変お得だと思います」
斎藤「なるほど。お得なのか……。しかし、大変ですね……」
店長さんが去った後に聞いてみる。
斎藤「店長はアオリイカが高級だって言っていたけど本当ですか」
玉置「本当です。なんで疑うかな」
斎藤「イカっていろいろな種類あるじゃないですか。イカは好きなんだけど、どのイカが高級かってあんまりよくわからないんですよね……。一回イカのランキング全部教えてもらえませんかね……」
玉置「イカって地域によって名前が変わったりするし、おれの主観も混じっているけど、だいたいこんな感じ」
玉置「これ、イカセンター試験に出るんで覚えておいてください」
斎藤「イカセンター試験? ああ、ここがイカセンターだから?」
玉置「そうです」
イカ料理がうまい
イカセンター試験のことは一回忘れよう。
まず注文したのがイカリング。ここのイカリングには、大量のタルタルソースがかかっている。イカ食べているのかタルタルを食べているのかわからなくなるほどだ。
でもこれがほどよくジャンキーで、すごくうまい。ぼくはイカセンターに来るとまずこれを注文してしまう。
イカのてんぷら。塩とレモン汁で食べるんだけど、これもうまい。さっきのイカリングとは真逆で、今度はイカの味がよくわかる。
ルイべ。味付けしたイカの肝を一度凍らせて、半解凍にした珍味だ。ぼくは初めて食べたけど、猛烈に酒が進む味だと思った。
イカ以外の魚もうまい
店長さんからイカ以外の魚もおいしいですよ! とおすすめされた。そこで玉置さんがチョイスしたのは「エンザラ」という深海魚。神奈川や千葉の一部で食べるマニアックな食材だという。別名スミヤキ。
なんという顔をしているんだ。小骨が多かったけど、白身魚の淡白な味がしてなかなかおいしかった。
玉置「深海魚は暗いところにいるから、みんな目が大きいんですよ」
斎藤「へー」
玉置「ここ、イカセンター試験に出ます」
斎藤「それ、まだ言いますか???」
これはぼくが頼んだ金目鯛の刺身。
今回はいかセンターの取材であるから、あまり大きな声では言えないが、金目鯛はイカより好きだ。ついついニコニコしてしまう。
満を持してイカの刺身
そうそう、イカの刺身をまだ食べていなかった。
店内の生け簀からアオリイカを取り出してもらう。
ちょっと足を動かしているのがかわいい。まあこれから食べるんだけどな。
ジャーン。さっき生け簀から出て行ったやつが、こんな姿になって戻ってきた。
この透明感よ。よく女優さんなんかを褒めるときに「透明感がある」なんて言葉を使うけど、イカの透明感にかなう人間なんているんだろうか?
醤油だけでなくて、レモン汁も付いてくる。よっしゃ、それで食べてみるか。
口の中で噛むたびに躍るイカ。イカの味としか言いようのないイカ。新鮮なだからなのか、ちょっと甘みがあるイカ。あーうまい。
写真を観たら、整えていたはずの寝癖がここで一気に立ち上がっている。イカのうまさで立ち上がったのかもしれない。(多分違います)
やっぱり楽しいイカセンターでした
店から帰るときに玉置さんが手を腰のあたりでヒラヒラさせていた。
玉置「ほら斎藤君、イカのマネ。イカだよ」
斎藤「それ意味わからないし、全然おもしろくないですよ」
いや。全然おもしろくないと言いつつ、実はちょっと楽しかった。思った以上に飲んでしまったのかもしれない。みんなも行ってみようぜ新宿いかセンター。
紹介したお店
活イカ卸直営店 新宿イカセンター
TEL:03-3366-2600
プロフィール
斎藤充博
1982年生まれの指圧師(国家資格)。「下北沢ふしぎ指圧」を運営しています。インターネットで記事を書くことをどうしてもやめられない。
ツイッター:@3216
ホームページ:下北沢ふしぎ指圧
書いた物まとめ:斎藤充博ライター活動まとめ