中国の王毅外相が久々に韓国から来た客に笑顔を見せた。宋永吉(ソン・ヨンギル)議員ら野党「共に民主党」の訪中団に会った場でだ。昨年7月に高高度ミサイル防衛(THAAD)体系の韓半島(朝鮮半島)配備が決定し、韓中関係が悪化した後、ほとんど見られなかった姿だ。中国が韓国の大統領選挙が迫った時期に野党を相手に「選別外交」を始めたという指摘が出ている。しかも中国の外交トップが野党議員だけで構成された訪中団に会ったのは極めて異例。アフリカ訪問を翌日に控えた王外相が4日に野党議員に会ったのは、中国政府が金章洙(キム・ジャンス)駐中大使など韓国政府関係者の会談要請に誠実に応じなかったのとは対照的だ。
駐中韓国大使館の関係者は「韓流制限措置(限韓令)に関連して金大使が広電総局長との面談を要請したが、2カ月以上も中国側から返答がない」とし「THAAD配備決定後、課長級外交官の実務接触もほとんど遮断された状態」と話している。政府はもちろん韓国国会との交流も中断状態だ。昨年12月と日程を決めた両国議会間の定期交流体である国会副議長級の交換訪問は、名簿を通知してきた状態で中国側が一方的に延期した。さらに政治協商会議との例年の囲碁交流行事までも中国側が突然、日程取り消しを通知してきた。
しかし中国側は野党議員の訪中を受け入れ、高位当局者との面談にも積極的に応じている。劉振民外務次官は12月5日、李仁栄(イ・インヨン)議員、金映豪(キム・ヨンホ)議員、鄭春淑(チョン・チュンスク)議員、姜勲植(カン・フンシク)議員で構成された野党訪問団に会った。また、武大偉韓半島問題特別代表は国会外交統一委員長の資格でフォーラム出席のために訪問した民主党所属の沈載権(シム・ジェグォン)議員と会った。ある政界関係者は「宋永吉議員の一行を含め、野党議員による一連の訪中日程の調整は在韓中国大使館を窓口に緊密に調整されたと聞いている」と伝えた。
昨年8月には申東根(シン・ドングン)議員など民主党の初当選議員団6人が訪中し、学界・シンクタンク関係者と討論会を開いたりもした。このほか丁世均(チョン・セギュン)国会議長の2月の訪中が最終調整段階であることが確認された。政界関係者は「丁議長が野党所属でなく与党所属なら、中国側は今のように招請に積極的でなかったはず」と話した。
こうした状況の中、中国がTHAAD問題に対して中国政府の立場に比較的近い野党議員だけ選別的に受け入れる外交を始めたという分析が出ている。北京消息筋は「THAAD配備に反対または慎重な立場の野党だけを相手にして自国の立場を伝え、韓国国内の世論を揺さぶろうというのが中国の策略ではないだろうか」と話した。
駐中韓国大使館の関係者は「韓流制限措置(限韓令)に関連して金大使が広電総局長との面談を要請したが、2カ月以上も中国側から返答がない」とし「THAAD配備決定後、課長級外交官の実務接触もほとんど遮断された状態」と話している。政府はもちろん韓国国会との交流も中断状態だ。昨年12月と日程を決めた両国議会間の定期交流体である国会副議長級の交換訪問は、名簿を通知してきた状態で中国側が一方的に延期した。さらに政治協商会議との例年の囲碁交流行事までも中国側が突然、日程取り消しを通知してきた。
しかし中国側は野党議員の訪中を受け入れ、高位当局者との面談にも積極的に応じている。劉振民外務次官は12月5日、李仁栄(イ・インヨン)議員、金映豪(キム・ヨンホ)議員、鄭春淑(チョン・チュンスク)議員、姜勲植(カン・フンシク)議員で構成された野党訪問団に会った。また、武大偉韓半島問題特別代表は国会外交統一委員長の資格でフォーラム出席のために訪問した民主党所属の沈載権(シム・ジェグォン)議員と会った。ある政界関係者は「宋永吉議員の一行を含め、野党議員による一連の訪中日程の調整は在韓中国大使館を窓口に緊密に調整されたと聞いている」と伝えた。
昨年8月には申東根(シン・ドングン)議員など民主党の初当選議員団6人が訪中し、学界・シンクタンク関係者と討論会を開いたりもした。このほか丁世均(チョン・セギュン)国会議長の2月の訪中が最終調整段階であることが確認された。政界関係者は「丁議長が野党所属でなく与党所属なら、中国側は今のように招請に積極的でなかったはず」と話した。
こうした状況の中、中国がTHAAD問題に対して中国政府の立場に比較的近い野党議員だけ選別的に受け入れる外交を始めたという分析が出ている。北京消息筋は「THAAD配備に反対または慎重な立場の野党だけを相手にして自国の立場を伝え、韓国国内の世論を揺さぶろうというのが中国の策略ではないだろうか」と話した。