THAAD:中国が仕掛けた「離間の計」にはまった韓国最大野党

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 宋栄吉(ソン・ヨンギル)議員ら韓国最大野党「共に民主党」の議員7人は4日、中国・北京を訪れ、王毅外相や孔鉉佑外務次官補などの中国高官に会い、戦域高高度防衛ミサイル(THAAD)問題について会談した。しかし、韓国国内では「韓国野党はTHAADに批判的で中国に友好的だ。その韓国野党を利用して韓国現政権の安全保障政策を無力化させようという中国の『離間の計』(仲たがいさせて状況を打破する戦術)に、韓国最大野党が同調している」と批判の声が上がっている。国家安全保障の重要な事案に「カネ(経済)」の面からアプローチし、アプローチ方法も「報復しないでくれ」とお願いする形になっていることから、「事大外交」だとの指摘もある。

 共に民主党訪中団関係者によると、王毅外相らは会談で、「韓国がTHAAD配備を加速化しているのは理解に苦しむ。互いの中核的利益に触れない方向で話し合おう」と述べたという。この関係者は「中国側はTHAAD反対を明言した。なぜ韓国は中国を不愉快にさせるのかと残念がっていた。中国側は『THAADには反対で容認できないが、解決策を探ろう』と言った」と語った。

 宋栄吉議員は、中国の報復中止と北朝鮮の核問題における役割について注文したとのことだ。これに対して孔鉉佑次官補は「中国国民の感情を無視する政策はできない。制裁しているのは中国国民だ」と答えたという。訪中団関係者は「共に民主党と大統領選出馬候補がTHAADをどのように処理するかは一切話さなかった」と明らかにした。共に民主党の議員らがTHAAD問題に関して中国を訪れたのは、昨年8月に続き2回目だ。

鄭佑相(チョン・ウサン)記者
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