威勢の良い声が飛び交う冷凍マグロの初競り(5日午前5時37分、東京都中央区の築地市場で)=伊藤紘二撮影

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 東京・築地市場で5日早朝、初競りがあり、マグロ約1500本が次々と競り落とされたほか、ハマチやアジ、サバなど約1300トンの水産物が取引された。

 市場は昨年11月に豊洲へ移転する予定だったが、小池百合子都知事が延期を表明したため、今年も築地での初競りとなった。

 本マグロの最高値は、212キロの青森県大間産で、7420万円。移転問題が注目される中、各業者が例年以上に激しく競り合ったため、昨年の1400万円を大きく上回り、記録が残る1999年以降では、2013年の1億5540万円に次ぐ高値がついた。

 競りの冒頭、水産卸売業者を代表して「大都魚類」の青木信之社長があいさつし、「豊洲市場の安全・安心が確立され、(市場移転のメドが立たない)中ぶらりんの状況を一刻も早く脱却したい」と述べた。