2016年12月13日、独国際放送ドイチェ・ヴェレ(電子版)によると、中国の趙鑑華(ジャオ・ジエンホア)駐フィリピン大使は12日、「中国はフィリピンへの武器提供を検討している」と述べた。参考消息網が伝えた。
趙大使は武器提供の理由を「フィリピン政府が進めるテロリストやテロ組織との戦い、麻薬売買撲滅を支援するため」と説明。両国が合意すれば、中国はフィリピンに小火器を提供するとみられる。趙大使は「今のところ初期検討段階であり、価格や数まで話し合っていない。恐らく小銃になるだろう」と話した。
フィリピンのドゥテルテ大統領は11日、軍の近代化に向けて国防相を中国に派遣し、25年借款で武器の提供を受けるよう指示したと説明。国防相は「軍はロシアからも武器提供を受けることを検討している」と語った。ドゥテルテ氏は就任以来、長く同盟関係にあった米国と距離を置いている。10月には中国を訪問し、「脱米国路線を進む」と明言していた。(翻訳・編集/大宮)