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【安倍晋三首相年頭会見詳報(1)】
「酉年はしばしば政治の大きな転換点となってきた」「変化の1年が予想される」
「未来への責任を果たさなければなりません。戦後のその先の時代を切り開く、次なる70年を見据えながら、未来に向かって、今こそ新しい国づくりを進めるときです。女性も男性もお年寄りも若者も、障害や難病のある方も、一度失敗を経験した人も、誰もがその能力を発揮できる1億総活躍社会を作り上げる。デフレから脱却し、日本経済の新たな成長軌道を確固たるものとする。積極的平和主義の旗を高く掲げ、日本を世界の真ん中で輝かせる。そして、子供たちこそわが国の未来そのもの。子供たちの誰もが家庭の事情にかかわらず、未来に希望を持ち、それぞれの夢に向かって頑張ることができる。そういう日本を作り上げていく決意であります」
「キョクアジサシという鳥がいます。この鳥は冬になると、南極に渡ってエサをとり、夏には繁殖のために、北極へと再び渡ります。中には一生のうちに、200万キロ以上、地球と月を3往復できるぐらい、途方もない距離を渡る鳥もいると聞きます。全ては子や孫の代へと未来を切り開くため、渡り鳥たちは自らの翼で飛び出し、自らの力で海を渡り切ります。誰に助けてもらえるわけでもありません。私たちの未来もまた人から与えられるものではありません。私たち日本人が自らの手で自らの未来を切り開いていく。その気概が今こそ求められています。私たちの子や孫、その先の未来を見据えながら、本年安倍内閣は国民の皆さまとともに新しい国づくりを本格的に始動してまいります」