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【安倍晋三首相年頭会見詳報(1)】「酉年はしばしば政治の大きな転換点となってきた」「変化の1年が予想される」

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【安倍晋三首相年頭会見詳報(1)】
「酉年はしばしば政治の大きな転換点となってきた」「変化の1年が予想される」

伊勢神宮の外宮の参拝に向かう安倍首相=4日午後、三重県伊勢市 伊勢神宮の外宮の参拝に向かう安倍首相=4日午後、三重県伊勢市

 「本年も、経済最優先。鳥が大空をかけるように颯爽とデフレ脱却に向けて、金融政策、財政政策、そして、成長戦略の3本の矢を打ち続けて参ります。そして、これまで延べ100を超える国や地域に足を運んできましたが、空から大地を見下ろす鳥の目のように、世界地図全体を俯瞰しながら、積極的な外交を展開して参ります」

 「あの昭和20年も酉年でありました。わが国の戦後が始まった年です。戦争で全てを失い、見渡す限りの焼け野原が広がっていました。しかし、先人たちは決してあきらめませんでした。廃墟と窮乏の中から敢然と立ち上がり、戦後、新しい憲法の下、平和で豊かな国を、今を生きる私たちのため作り上げてくれました。本年はその日本国憲法の施行から70年という節目の年にあたります。この70年間で経済も社会も大きく変化しました。少子高齢化が急速に進んでいます。バブル崩壊に端を発したデフレは20年近く日本経済に重くのしかかり、持続的成長への自信は揺らぎました。世界では、戦後の国際秩序だった冷戦が終わりを告げ、日本を取り巻く安全保障環境は厳しさを増しています。こうした困難な課題から、もはや目を背けることはできません。戦後をつくられた70年前の先人たちにならって、今を生きる私たちもまた、こうした課題に真正面から立ち向かわなければなりません」

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