赤ちゃんのミルクを作るときには一度熱湯を使って溶かした後に、沸騰させた後に冷ました湯冷ましを注いだり、流水を使ったりして人肌の温度まで冷まします。
粉ミルクの缶に書かれている作り方を見ると、70℃以上のお湯を使うように指示されています。
けど、これってちょっと面倒なのもまた事実。
最初からある程度低めの温度で作ったらすぐに適温になるのでは?と思うのです。
低い温度では粉ミルクは溶けにくい
ミルクを作るときに使うお湯の温度が低いと、そもそも粉ミルクが非常に溶けにくくなります。
最後には粉ミルクが溶け残ってしまって洗うのに時間がかかります。
粉ミルクって何気に高価なものですから、しっかり飲ませられないというのはちょっともったいない気もします。
低い温度で作ったミルクでも、ひたすらしつこく振り続ければきれいにミルクを溶かしきることもできなくはありません。
しかし、それだけ振っている時間があるのならば、お湯を沸かして冷ましていても同様ですし、なんだかんだで熱いお湯を使った方がすっきり溶けきります。
ミルクに混ざった菌が赤ちゃんの健康を害することも
そして、重要なのがこちらの問題。
実は、粉ミルクには「サカザキ菌」や「サルモネラ菌」をはじめとした細菌が混ざってしまうことがあるのだとか。
これらの菌は乾燥した粉ミルクの中でも生きることができる厄介な菌です。
万が一感染してしまうと、サルモネラ菌の場合には発熱や下痢、サカザキ菌の場合には肺血症や髄膜炎といった重大な病気を引き起こす可能性があります。
これらの菌を殺すために、ミルクを溶かすときには70℃以上のお湯をつかうことが良いとされているのです。
ミルクを作る前に石鹸で手洗いをすることも、赤ちゃんがこれらの菌に感染することを予防するために役立ちます。
飲み残しのミルクを飲ませてはいけないとされていたり、哺乳瓶を消毒したりするのもこうした菌に感染するのを予防するためだとされています。
赤ちゃんの体は小さいですから、大人ではなんでもない量の菌でも体調不良を引き起こしてしまうこともありますからね。
あまりに清潔にしすぎても体の弱い子になってしまうことがあるようですが、少なくとも重大な病気を引き起こす可能性があることについては気を付けておいてあげたほうが良いでしょう。
まとめ
粉ミルクを低温で溶かすと、溶かしにくい上に病気のリスクがあるということがわかりました。
結局、缶に書いてある手順通りに作るのが一番安全で手間もかからないということになります。
ずぼらなことを考えずに、きちんとした手順でミルクをつくるのがよさそうですね。
手順をきちんと踏んだうえで、手早くミルクを作る方法は以下の記事で紹介しています。