年末のチャリティー試合で、航空機墜落事故の犠牲になったシャペコエンセの選手らを追悼するブラジルのサッカー選手たち。左から2人目は元日本代表監督のジーコ氏=リオデジャネイロで昨年12月28日、ロイター
コロンビアで航空機墜落事故に遭遇
【サンパウロ朴鐘珠】コロンビアに向かう途中の昨年11月28日、メンバーを乗せたチャーター機が墜落し、存続が危ぶまれたブラジルのプロサッカーチーム「シャペコエンセ」が今月末に開幕するリーグ戦への出場を目指している。ライバルチームの申し出でレンタル移籍した選手を軸に再建が進んでおり、新監督に就任したバグネル・マンシーニ氏(50)は「(キャンプ入り前日の)1月10日までに体制を99%完成させる」と自信を示す。
航空機はコロンビアで墜落し、チームの登録選手33人中19人が死亡。主力選手や日本のJリーグ・神戸でも監督経験があるカイオ・ジュニオール監督(51)らが犠牲になった。
そうした中、シャペコエンセと国内1部リーグで競い合う名門3チーム(クルゼイロ、グレミオ、アトレチコ・ミネイロ)が所属選手を1人ずつ、年俸の5~8割の支払いを負担したままシャペコエンセへレンタル移籍させると申し出た。隣国ウルグアイのチームからの選手も含め、これまで計6人のレンタル移籍が決まった。
チームの登録選手数は先月27日現在で17人。リーグ戦参加の条件である25人を満たすため、さらに移籍交渉を続けている。
チームの本拠地シャペコはブラジル南部サンタカタリナ州にある人口20万人の小都市。地元を活気づける目的で市民が資金を出し合い、1973年にシャペコエンセは誕生した。昨年の南米クラブ選手権で初の決勝進出を果たし、ブラジルのメディアは「歴史的快挙」と騒いだ。悲劇は、コロンビアで行われる決勝の会場へと向かう道中で起きた。
シャペコのブリゴン市長(46)は「私たち市民は同じ一つの夢を見ていた。シャペコエンセはきっと、夢の続きを見せてくれるはず」と復活の日を待つ。