◇7割は自己肯定感高く 専門家、家庭で育つことの重要性指摘
生みの親でなく養子縁組した親と暮らす10~17歳の7割は自己肯定感が高く、9割は親の愛情を感じているとの意識調査結果を、日本財団がまとめた。国が全国の中学3年に実施した調査結果よりそれぞれ割合は高く、専門家は児童養護施設でなく家庭で育つことの重要性を指摘する。
民間の2団体のあっせんで養子縁組した263世帯に昨年8~9月に調査し、10歳以上の子を対象とした質問には89人が答えた。2団体は養親に対し、子に養子縁組であることの告知を促している。
子どもに「自分自身に満足しているか」を聞いたところ、26%が「そう思う」と回答。「どちらかといえばそう思う」を加えると71%になった。「親から愛されていると思うか」の質問では「そう思う」が64%で「どちらかといえば」を足すと93%に達した。
内閣府の中3を対象にした2011年調査では、同じ質問に対する「そう思う」の割合はそれぞれ10%台と40%台。直接比較はできないが、養子縁組家庭の子の方が高かった。
一方、友人関係がうまくいっていると答えたのは66%で、小4~中3に同じ質問をした内閣府の14年調査の81%より低かった。
日本財団福祉特別事業チームの高橋民紗(みさ)さんは「こうした意識調査は珍しい。絵本の読み聞かせなど子どもと積極的に関わっている養親が多く、それが子の自己肯定感につながったのではないか。友人関係については養子であることを周囲にどこまで話せるかが影響した可能性があり、社会の理解は十分とは言い難い」と分析する。【黒田阿紗子】
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