WEDGE REPORT

2017年1月3日

»著者プロフィール
閉じる

崔 碩栄 (チェ・ソギョン)

ジャーナリスト

1972年韓国ソウル生まれ。韓国の大学で日本学を専攻し、1999年渡日。関東地方の国立大学で教育学修士号を取得。日本のミュージカル劇団、IT会社などで日韓の橋渡しをする業務に従事する。現在、フリーライターとして活動、日本に関する紹介記事を中心に雑誌などに寄稿。著書に『韓国人が書いた 韓国で行われている「反日教育」の実態』(彩図社刊)、『「反日モンスター」はこうして作られた-狂暴化する韓国人の心の中の怪物〈ケムル〉』(講談社刊)がある。

2017年の春、韓国の運命が決まる

 2017年末の大統領選挙に実際に誰が出馬するかは未知数だ。そして12月末、保守与党セヌリ党からは一部議員が離党を宣言、与党分裂は避けられないと状況で、野党からも離党や新党結成が起きる可能性もあり、今後の政治勢力図はどう動くか予断を許さない。

 しかし、最も重要なのはやはり2017年の春に予想される憲法裁判所の弾劾審判である。どちらの結論を下したとしても野党優勢であることに変わりはないだろう。だが、審判終結までの動向は、次期大統領を目指す候補者たちにとっては、あるいは実際の選挙戦以上の神経戦となりうるだろう。そして、怒りが頂点に達している国民にとって、憲法裁判所の判決が鎮静剤となるか、ろうそくの炎を拡大させる油となるか、韓国の行く先を見守りたい。

  
▲「WEDGE Infinity」の新着記事などをお届けしています。

関連記事

  • PR
  • 新着記事

    »もっと見る