センター試験を受験予定の全国575,966人の受験生のみなさん。センター試験まで残り2週間を切りましたが、いかがお過ごしでしょうか。
正月を迎え、いよいよセンター試験本番まじかとなりましたね。
本当は受験生が、僕のブログなんて見ていたら時期的にまずいんでしょうが、それでも貴重な勉強時間を割いて当記事を見に来てくれた受験生の"あなた"に、こっそりとセンター試験で自己ベストをたたき出すための秘訣を紹介したいと思います。
これは、実際にセンター試験本番で、物理と数学ⅠA・ⅡBの3科目が100点。5教科7科目で80%越えの自己ベストを記録した僕が、受験生当時実践した方法になります。
センター試験本番で自己ベストを出す3つの秘訣
簡単に僕の受験戦争時代を振り返ってみたいと思います。
僕は一度大学受験に失敗しており、高校3年時と浪人時に2度もセンター試験を受験しています。
現役時代もセンター試験はそこそこ取れた(このときも現役時代自己ベスト得点)のですが、国立大学の2次試験で失敗し浪人することになりました。現役時代は、私立大学は受験せず志望校の国立大学1本の受験でした。その後1年間予備校(河合塾)に通い、1日10時間~15時間の勉強をほぼ365日続けました。
その結果、浪人時受験したセンター試験では、5教科7科目(国語・英語・数学ⅠA・数学ⅡB・政治経済・化学Ⅰ・物理Ⅰ)合計得点率80%以上を記録することができ、特に得意だった物理Ⅰ・数学ⅠA・数学ⅡBではすべて100点満点を達成することができました。これらはすべて初めて本番で記録することができた自己ベストになります。
センター試験は、あくまで自己採点ですので、当然ミスしている可能性もあります。ただ、僕が最終的に進学した国立大学はセンター試験配点が低かったため、自己採点結果の整合性にはつながりせんが、センター試験利用私立大学受験では、東京理科大学・明治大学に合格することができましたので、自己採点が大幅に間違っていることは無いと思っています。(当時、成績開示はできなかったと記憶しています)
ここで受験生に伝授したいことは、センター試験本番で「高得点を取る方法」ではなく、あくまで「自己ベストを記録する方法」です。勘違いしないよう注意してください。この2つは、似て非なるものですからね。
あくまで個人的な見解ですが、センター試験直前2週間程度で高得点を取る方法なんてものは存在しないと思っています。高得点を取るためには、あくまでこれまでの半年から1年間の長期スパンで取り組む必要があります。この直前期に取り組むべきことは、学力・得点を向上させる勉強より、本番で自分の持てる力のMAXを発揮するための準備をすることが重要だと考えます。
それでは、僕が受験生(浪人)当時実践した正月からセンター試験までの約2週間の過ごし方を紹介していきます。
秘訣その1.体調管理はしない
僕が受験生の時は、こんな言葉を掛けてくる先生・予備校講師の方がいました。
基本的に僕は、この言葉は全無視してセンター試験に臨みました。
浪人が決まって以降、ほぼ毎日10時間以上勉強してきた中で、試験直前になって急にそのリズムを変える必要性は全く無いと判断したからです。
この先生方の言葉の真意は、『試験直前になると緊張してきて眠れなくなるかもしれないけど、だからと言って遅くまで勉強をするんじゃないぞ!』という事だと思います。
ただ、センター試験直前は当然めちゃくちゃ緊張してきますし、夜寝ようとしても中々寝付けないことだってあると思います。
僕はそんな時、「ラッキー!」と開き直って勉強していました。(直前はポジティブ思考が大切!)
どうせ布団に入って電気を消し、「よし、寝よう!」と考えても眠れないわけですから、だったら単語のひとつ。用語のひとつでも覚えようとした方がいいと思います。
ポイントは、寝る直前の数理系科目の勉強を避けることだと思います。数理系科目は頭をフル回転させて取り組むため、脳が活性化してしまいます。暗記系の勉強を取り入れ、考えないで繰り返すことに意味がある勉強を取り入れるといいでしょう。
絶対やってはいけないこととして、寝れないからといって睡眠薬(睡眠導入剤)を服用することです。これをしてしまうと、確かに眠りに付けますが、日中もだるさが残ってしまい、勉強に集中できなくなってしまいます。
緊張するということは、努力してきた証です。眠れないほど緊張している自分に誇りを持ち、その緊張感こそ自己ベストへの十分条件だと捉え、心を落ち着かせましょう。
秘訣その2.新しい問題を解かない
僕は、年が明けてからセンター試験までの期間新しい問題に取り組むことはしませんでした。この期間に取り組んだことはただ一つ。過去問とセンタープレ模試を時間を測った上で解きまくることでした。これは本当におすすめです。
一度もしくは何度か解いてある問題を解きなおしていきます。当然、点数はそこそこ良い点数が取れると思いますが、そしたら単純に喜びましょう。自分自身に「できる!」という感覚を植え付けていくのです。
そして、大切なことは「時間を測る」ということです。
センター試験は、基本"時間との勝負"です。難しい問題もあるかもしれませんが、そういった問題は結局みんなにとって難しいのです。「そこで差が生まれる」なんて考えてしまいますが、その差をセンター試験までの残り2週間で埋めることはほぼ困難です。それよりも、時間の感覚を研ぎ澄ませていくことがこの時期には大切です。
一度取り組んだ過去問ですので、60分のテストであれば50分で解くことを目指します。スマホのストップウォッチ機能を使って、正確に何分何秒掛かったか記録していきましょう。
そして、大問1つに掛けることができる時間を割り出していきます。基本6分/10点で計算していきますが、自分の得手不得手の分野を時間というフィルターで捉えていきます。僕は図形分野が苦手でしたので、そうした分野は「きつい」と感じたら時間前で切り上げるよう心掛けていました。その分の時間を特異な解析分野につぎ込んでいき、余った時間は苦手分野に戻るのではなく得意分野の確かめを行っていきました。
時間の感覚が身に付くと、センター試験は恐ろしいほど落ち着いて迎えることができます。ここからセンター試験までの短期間で知識・スキルを向上させることはもうほぼ不可能ですので、時間感覚を研ぎ澄ましつつ、「できる」という自信を持つために、新しい問題に取り組まず、繰り返し過去問題を解き続けていきましょう。
秘訣その3.キークエスチョンを取り出す
正月からセンター試験までの期間は、過去問・プレ問を解くことをおすすめしましたが、その勉強に取り掛かる前に、自分の予想点数を書き出しておく事を一緒にやっていきましょう。
センター試験まで本日からだと5教科7科目を10回近くはローテーションできるでしょうか。きつい人は5回程度でもいいと思います。この際、問題を解く前に、自分の点数を予想し、書き出します。その時、当然「このくらいの点数は取りたい!」という点数を書き出します。そして、この目標点数を取るために必要な問題を抜き出すことが最後の秘訣になります。
各教科の目標点を毎日書き出すことは、まず良いイメージ作りをすることにつながります。毎日自己ベストをイメージしてから過去問に取り組むようにすることで、センター試験本番で自己ベストを出すという良いイメージを持つ訓練になります。
そのうえで、過去問を解き、丸付けし、次の種類の問題をピックアップしていきます。
- (A)間違えたけど直ぐに修正が利く問題
- (B)もう少し時間を掛ければ解けた問題
- (C)たまたま偶然合っていた問題
これら3種類の問題こそ自己ベストへのキークエスチョンになっています。
(A)と(B)の問題は、「やろうとして、できなかった」類の問題で、(C)の問題は、「やろうとしないで、できてしまった」類の問題です。
特に重要なのは、(A)と(B)の問題を分析することで、自分の学力特徴をもう一度見つめなおし、本当に必要なことに時間を割いていくことができます。
(A)と(B)の問題は、あなたの自己ベスト得点に向けた非常に大切な問題になるため、過去問終了後問題を切り取りノートに張り付けておくことをしておきます。そして、毎日スキマ時間を利用し、この問題に触れる時間を作りましょう。(C)については、勉強時間が確保できるようなら取り組むし、無いのならばやらなくてもいいです。
この(A)と(B)の問題には、自己ベストにつながる
- 一度身に着けたけど最近触れていなかった計算過程や発想方法(理系科目)
- うる覚えで、不安定な知識(文系科目)
という力を注げば"時間で得点が上昇する可能性"が詰まっています。
秘訣その2.で繰り返し過去問に取り組むことは、この問題をあぶり出す作業だと思ってもらってもいいくらいです。
この(A)と(B)の問題を取り出した問題集こそ、本番で自己ベストを叩き出したいあなたにとって今一番必要な問題集になります。これら"あと一歩問題"を解くためのスキルを固めておくことがとても重要です。
また、この2種類の問題ができたと仮定しても目標点に到達しない場合は、その目標点は高すぎるということになります。目標点を修正し、場合によっては目標大学も変更する準備にも取り掛かりましょう。
偶然性ではなく必然性を高める
ここでは、センター試験本番で自己ベストを叩き出す秘訣を3つ紹介しましたが、精神論ではない具体的な方法を書き出してみました。
精神論が重要になる場面もあるかと思いますが、こと受験においては精神論だけでは乗り切れないと僕は思っています。ここでは、僕が2回のセンター試験受験で培った自己ベストを叩き出すことが必然となる準備方法について紹介しました。いかがだったでしょうか。
もう一度大切なことだけまとめておきますね。
センター試験直前の苦しみは、今でもはっきり覚えています。
毎年この時期になると、あの苦しみを思い出します。今年も高校生の親類と正月に会い、受験生のつらい時期を思い出したのでこの記事を書きてみることになりました。
受験勉強時間の合間に、この記事を目にしてくれた受験生が一人でもいてくれたら嬉しいです。この記事を見てくれた"あなた"が、ここでの秘訣を実践するしないに関わらず、センター試験本番で自己ベストを叩き出すことを祈っています。