フランス東部ブザンソンに留学中の筑波大生、黒崎愛海(なるみ)さん(21)が行方不明になっている事件。黒崎さんが通っていた筑波大は4日、殺人事件の捜査について「状況を見守るしかない。引き続き無事であることを願っている」とコメントした。黒崎さんと同じゼミの男子学生(26)は先月1日、SNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)でメッセージを交わしたが、変わった様子はなかったという。「社交的で明るい性格だった。早く安否が分かってほしい」と心配していた。
筑波大によると、黒崎さんは同大の国際総合学類に在籍し、海外留学生の相談などにも協力していた。文部科学省のプログラムの選考を通過し、社会保障制度などを学ぶため、昨年9月から留学した。黒崎さんが行方不明になった後、筑波大は教員2人を現地に派遣したが、詳しい捜査情報は得られていない。
国際手配された男が筑波大に留学歴があるとの報道について、同大広報室は「氏名が公表されておらず、現段階でコメントできることはない」と話した。【大場あい、玉腰美那子】