出荷のため、サクランボ「佐藤錦」をきり箱に詰める女性=山形県天童市で4日
山形県天童市で4日、「超促成栽培」と呼ばれる手法で育成されたサクランボの高級品種「佐藤錦」の今年初の出荷が始まった。5日に東京などで行われる初競りに合わせた作業。夏が旬のサクランボを冬に食べられるとあって贈答用に人気が高く、昨年は500グラムで20万円もの高値がついた。
雪が降る中、花輪和雄さん(67)の園地には約10人が集まり、赤く実ったサクランボを摘み取って一粒一粒、きり箱に丁寧に詰めた。
超促成栽培は、6~10月の間にサクランボの鉢を冷蔵庫に入れた後、温室に移す方法。今年は冷蔵庫から出した時期の天候が良かったため、色付きが良く糖度も高いという。(共同)