【箱根駅伝】81年前、最古の動画映像を公開

2017年1月4日5時50分  スポーツ報知
  • 写真上から、〈1〉1936年の小田原中継所付近を映した動画映像〈2〉オープンカーで先導する関係車両〈3〉沿道の観客も間近で応援

 93回の長い歴史を誇る箱根駅伝の中で、最古の動画映像とされる1936年大会の小田原中継所の様子が大きな話題になっている。当時の小田原中継所前にあった写真店「松井十字堂」を経営する松井哲夫さんが撮影。孫の哲さんが実家を整理していた際に見つけたという。当時は伴走が認められており、1人の正選手を3~4人がガードするように走っている様子などが映し出されている。今回、日本テレビの箱根駅伝中継でも紹介された。

 81年前の映像には35~40年に6年連続(当時、出場回数制限なし)で5区を走り、日大の4連覇(35~38年)に貢献した鈴木房重さんの雄姿もはっきりと残っている。36年のベルリン五輪代表に選ばれた鈴木さんは45年6月に31歳の若さで戦死した。

 戦後の51、52年大会に出場した日大OBで元監督の水田信道さん(86)は大先輩の鈴木さんの貴重な動画映像に感激。「鈴木さんは日大の伝説的なランナー。1950年代、箱根で練習していると、地元の年配の方に『鈴木房重さんはもっと力強く走っていたぞ』と説教された。でも、その後、500円をいただきましたよ。鈴木さんのお陰ですよね」と懐かしそうに話した。約5分の無声無音の動画映像にはドラマが詰まっている。

箱根駅伝

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