交通事故の死者減少 67年ぶり4000人下回る

交通事故の死者減少 67年ぶり4000人下回る
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去年1年間に交通事故で死亡した人は全国で3904人と、67年ぶりに4000人を下回りました。一方で全体に占める高齢者の割合は54.8%と、統計を取り始めて以降最も高くなりました。
警察庁によりますと、去年1年間に交通事故で死亡した人は全国で3904人と、昭和24年以来67年ぶりに4000人を下回り、統計を取り始めた昭和23年以降3番目に少なくなりました。

都道府県別では、愛知県が212人で最も多く、千葉県が185人、大阪府が161人、東京都が159人で、最も少なかったのは鳥取県で17人でした。一方で、死亡した人のうち65歳以上の高齢者は2138人と、おととしに比べ109人減ったものの、死亡した人全体に占める割合は54.8%と、統計を取り始めた昭和42年以降、最も高くなりました。

交通事故による死亡者は、昭和45年に過去最悪の1万6765人を記録しましたが、平成に入ってからは減少傾向が続いていて、警察庁は、シートベルトの着用の徹底や飲酒運転など悪質な交通違反の取締りの強化などが減少につながっているのではないかと分析しています。

警察庁は、引き続き交通違反の取締りの強化や高齢者の事故防止に向けた対策などを進めていくことにしています。