日本取引所グループ(8697)は4日、東京証券取引所内の東証アローズで2017年の大発会を開いた。清田瞭グループ最高経営責任者(CEO)は「申酉騒ぐ」の相場格言を挙げ「16年は予想外、想定外など格言通り動きの多い年だった。17年もいい意味で騒ぐ1年になってほしい」と話した。
清田氏は足元の日本経済について「必ずしも楽観できるわけではないが、デフレ脱却に近づき、アベノミクスが再スタートする1年になる」との見方を示した。17年は金融とIT(情報技術)を融合したフィンテックの促進に向け「昨年の2倍の規模の実証実験を行う」といい、「日本の株式市場が大きく姿を変える可能性がある」との見方を示した。
大発会には麻生太郎財務相も参加した。フィンテックの推進など「多様な投資家が安心して参加できる環境を整え、日本の金融市場の健全な発展に努めて参りたい」とあいさつした。〔日経QUICKニュース(NQN)〕