米で新議会招集 オバマケア撤廃の決議案提出

米で新議会招集 オバマケア撤廃の決議案提出
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アメリカでトランプ次期大統領の就任を前に、共和党が多数を占める新しい議会が招集され、共和党はオバマ大統領が推進してきた医療保険制度改革の撤廃に向けた決議案を提出し、トランプ氏とともに制度を見直す構えです。
アメリカでは現地時間の3日昼(日本時間4日未明)に、首都ワシントンで新しい議会が招集され、新人議員らの宣誓式が行われました。
議会は、去年11月に大統領選挙と同時に行われた議員選挙の結果、上下両院とも共和党が多数を占め、トランプ次期大統領のもと与党になります。

トランプ氏はこの日、オバマ大統領が推進してきた医療保険制度改革、いわゆるオバマケアについて「保険料が手ごろでなく、機能していない」と自身のツイッターに書き込み、見直しを目指す考えを改めて示しました。
議会では早速、上院の共和党の予算委員長が、オバマケアの撤廃に向けた決議案を提出しました。

ただ、野党となる民主党内には存続を求める声が根強くあり、トランプ氏が選挙戦で訴えた主張を貫くのか、それとも軌道修正を図り、妥協点を探るのか注目されます。

また、議会上院ではトランプ氏が指名した閣僚に対する公聴会が開かれる予定ですが、国務長官に指名されたティラーソン氏については、共和党内からもロシアとの関係が深いとして懸念が出ていて、人事案の承認は難航することも予想されています。