バンコク=乗京真知
2017年1月3日19時23分
ミャンマー西部ラカイン州でイスラム教徒ロヒンギャの住民に暴行を加えたとして、ミャンマー政府は2日、暴行に関与した警官4人を拘束したと発表した。同州では昨年10月以降、治安当局によるロヒンギャへの人権侵害が繰り返し指摘されてきた。人権侵害を否定してきた政府が、当局の関与を認めたのは初めてとみられる。
地元メディアなどによると、発覚のきっかけは昨年12月31日にソーシャルメディアに投稿された約1分間の動画。同年11月5日に警官が自ら撮ったもので、武装した警官が住民を広場に集め、棒で殴ったり、顔を蹴ったりする様子が映っている。
仏教徒が大半を占めるミャンマーではロヒンギャに対する住居の焼き打ちや性的暴行などの報告が相次ぎ、国際社会の非難が高まっている。(バンコク=乗京真知)
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朝日新聞国際報道部