拉致問題解決へ 中国などに協力求め事態打開策探る

拉致問題解決へ 中国などに協力求め事態打開策探る
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政府は拉致問題の解決に向けて、北朝鮮に対し、国際社会と連携して圧力を強めていますが、協議を再開する見通しはたっていないことから、北朝鮮に影響力を持つ中国などにも協力を求めて、粘り強く事態打開の方策を探ることにしています。
北朝鮮の拉致問題をめぐって、政府は3年前の平成26年5月、北朝鮮との間で拉致被害者を含む日本人行方不明者の全面的な調査を行うことで合意しましたが、日朝間の正式な協議は、平成26年10月以降途絶えたままの状況が続いています。

こうした中政府は、北朝鮮が去年1月、4回目の核実験を行ったことなどから、独自の制裁措置を発動したのに続き、去年9月に5回目の核実験に踏み切ったことを受けて、先月、制裁措置をさらに強化しました。

政府は、国際社会と連携して北朝鮮に対する圧力を強め、拉致問題の解決に向けた協議を再開したい考えですが、北朝鮮は日本が独自の制裁措置を発動したことに反発し、協議再開の見通しはたっていません。

このため、アメリカや韓国に加え、北朝鮮に影響力を持つ中国、それにロシアや安倍総理大臣が去年訪問したキューバなどにも協力を求め、粘り強く事態打開の方策を探ることにしています。