長男にメールをするのは、いつも、ちょっと遠慮してしまう私。
だって、うるさいな、って思われるのイヤだから(笑)
だからこちらからは全く連絡しないのです。
奴さんは暇なとき、たまにメールをよこす。
『明日テストなのに何もしてない』とか、
『授業で昔話の劇をやらされた』とか。
しかし、こちらにとって、基本的にヤクーツクでの生活は謎。
一体どんな生活なの?どんな冬なの?
なんとな~く置き去りにしたまま。
12月の初めだったかな、少しゆっくりとメールのやりとりができたことがあった。
『一体お前は、毎日何を食べているのだ?』と聞いてみた。今更(笑)。
基本的に食堂で、米とサラダと肉とスープ、だそうな。
米はあるけど、日本のものとはちがう。
パスタやパンもよく食べるとのこと。
うーむ、分かったような、分からないような...
それはヤクーツクらしい料理...なのか...? 関係ないのか...?
長男の返球はビミョーにストライクを外して来る。
やっぱり謎ーっ!
でも久しぶりに写真を送ってくれました。
友人たちと、バスで市内の公園に出かけたのだとか。
何のイベントなのか、これも、一切不明。
教えてくれない訳ではないのです。
これなあに?と聞いても、わかんない、と(^_^;)
まあ、それでも生活はできますから...(笑)
この時はマイナス30℃くらいで、手袋をとらなければならない野外での写真撮影はとても大変だったそうです。
市内の地理はだんだん分かってきたが、バスの路線が覚えきれない。
近場はともかく長時間の徒歩はガチでやばい。
寒くなってからというもの、バスに乗る人が激増。すごく混む。たまにドアを開けたまま走り出すバスも。
凍結防止のため、車のエンジンは常時かけっぱなし。
なるほど~。そういう話は楽しいので、もっと教えて下さいよ!
そういえばこの時、日本はちょうどクリスマス騒ぎが始まった頃でしたが、ロシアではそこまでの盛り上がりはないのだとか。
ロシアのクリスマスは年明けなんですよね。
※ ※ ※
年末年始、留学生たちは、ほとんどが帰国するそうです。
我が家ではもともと帰国予定はありませんでしたが、日本人組はみな残留とのことで、一安心。さすがに寮に一人では不安ですから。
この間、寮の食堂が閉まってしまうので、とにかく食料を買っておけ!などとメールし合っていましたが...
大晦日、
『熱が高くて下がらない』とメールが。
義実家にて除夜の鐘が聞こえ始めたころ。
背中に冷水をかけられたように感じました。
何もできない。
『友達が薬をくれたから、たぶん大丈夫。
今夜は朝まで飲むはずだったのに!』
そんなことを言っているくらいだから、多少余裕はあるのだろうか。
そう信じたい。
義実家のみんなには内緒にして新年を迎えました。
元旦、義実家を辞して自宅へ戻る。長男の熱は下がらず。
二日、『熱が下がらない。身体が痛くて眠れない。』
三日、今日私はバイト。ただただ回復を祈る。
バイトあがりメールすると『たぶん熱はもう下がった』と!
ほっとしました...。
他の症状はまだあるようですが、熱が下がったのは本当にほっとしました。
ぶり返さないことを願います。ホントにホントにお願い。
『まわりに人はいるのか?
つらい時には頼りなさい。後で恩返しをすればいいんだよ。
食べられなくても、水分だけでもとるように。』
それぐらいのことしか言ってやれない。もどかしかった。
そもそも体温計すら持っていない。
もらった薬は何の薬なんだろうか。
休暇中で大学の先生も頼れない。
病院もやっているのかどうか分からない。
にっくき距離!
大丈夫、そんなにヤワに育ててねぇんだよ、と唱えつつ過ごしました。
無力さを再認識した長いお正月でした。
やっぱり、健康はありがたい。何よりもありがたいです。
今年もみなが健康でありますように。
お正月に撮った写真。紅白の芝桜と四季桜。
親愛なる皆さま、今年もどうぞよろしくお願いします。
この一年が皆さまにとって、良い一年でありますように。
君案じ星空仰ぐ大晦日
元日や孫の寝相で初笑い
初空に我がこころざし舞い上がれ