紅白歌合戦の椎名林檎のパフォーマンスをご覧いただきまして有難うございます。閏年の大晦日に現れた、五人の記念写真をどうぞ。 pic.twitter.com/XWOiGY16W3
— SR猫柳本線 椎名林檎オフィシャル (@Nekoyanagi_Line) 2016年12月31日
紅白歌合戦2016。椎名林檎さんが東京都庁前から生中継で披露した「青春の瞬き -FROM NEO TOKYO-」が素晴らしいと話題になった。東京の夜景やハイレベルなプロジェクションマッピングやエキストラの方々の時が止まるパフォーマンスなど、センスが良くてかっこいい演出。他にもダンサーにayabambiの登場や東京事変の再集結など椎名林檎ファンにとっては感涙もののステージだった。
しかしファンとしては一番気になることがあった。それは「なんで今、青春の瞬き?」ということ。紅白の曲目が発表されてからずっと頭に「?」が浮かんでいたんだけど、紅白のパフォーマンスを実際に見て、なぜ林檎さんが2016年にこの曲を選んだのかがわかってきた。
「青春の瞬き」とは
椎名林檎が作詞・作曲・編曲を手がけ、栗山千明「月夜の肖像」のカップリング曲として提供したもの。
後に椎名林檎が他アーティストへ提供した曲達をセルフカバーして2014年にリリースしたアルバム「逆輸入 ~港湾局~」に収録される。
椎名林檎はなぜ紅白歌合戦2016で「青春の瞬き」を歌ったか
収録アルバムのリリース年は2014年だし一般の人にはあまり知られていない曲なのに、なんで2016年の紅白で「青春の瞬き」を歌ったのか。
青春の瞬きは椎名林檎にとって節目の曲
椎名林檎ファンの方ならピンと来ると思うが、「青春の瞬き」は椎名林檎が中心となって結成されたバンド「東京事変」の解散ライブのアンコール曲として披露された特別な曲。歌詞も「解散」という節目を感じさせる。
紅白の2週間前に初出演したSMAP×SMAP(スマスマ)でも「青春の瞬き」を歌った
林檎さんが初出演した最終回の1週前に放送されたSMAP×SMAP(スマスマ)でも、SMAP×椎名林檎の6人でこの「青春の瞬き」を披露した。曲の前には「椎名林檎の節目の曲」と紹介されていたために、明確にSMAPの解散に宛てた曲だということがわかった。
椎名林檎とSMAPの関係
椎名林檎はSMAPに対してこれまでに「華麗なる逆襲」と「真夏の脱獄者」の2曲を提供していた。
椎名林檎はJ-POP職人
林檎さんは過去のインタビューで"『J-POP職人』って自分で思ってる"と語っていた。J-POPの世界で戦うにはどうすれば良いかを考えて曲を作っている旨の発言もよくしていた。
喪服的な衣装でのパフォーマンス
「青春の瞬き -FROM NEO TOKYO-」は林檎さんも演奏するメンバーも全員全身黒色の喪服のような衣装で演奏をしていた。
そういえば林檎さんは過去に東京事変として出演したフェス(COUNTDOWN JAPAN 09/10)に、葬式の時に使われる白黒幕(鯨幕)のような衣装で登場したことがあった。フジファブリックの志村正彦さんが亡くなってすぐの時期だったため、この衣装には「志村さんへの追悼」の意味が込められているのではないかと囁かれた。
紅白で「青春の瞬き」を歌った理由
上記のことを考えると、林檎さんが2016年の紅白歌合戦で「青春の瞬き」を歌った理由が明確になってきた。椎名林檎は、J-POP界をトップランナーとして走り続けていたSMAPが解散した日(SMAPが死んだ日)である2016年12月31日に、SMAPへの追悼の意を込めてこの曲を選曲した。
まとめ:東京事変が再集結した意味
2016年の大晦日、まさかの4年前と変わらぬ東京事変メンバーの顔を見られてファンとしては感慨深くて泣きそうになった。閏年の2012年に解散した東京事変が閏年の2016年の紅白歌合戦で再集結したのだ。2016年の大晦日にSMAPは解散した。だけど、解散したバンドのメンバーが再集結したことには「いつだってこうやってまた集まれる」っていう意味がきっと込められている。このメッセージがSMAPとSMAPのファンの方々に届いてほしい。
↑椎名林檎「青春の瞬き」が収録されたアルバム
おまけ:椎名林檎ファンが喜んだ紅白2016「青春の瞬き -FROM NEO TOKYO-」の演出
細かすぎて伝わらない椎名林檎ファンが喜んだ演出。
- スクリーンに映っているオリンピック選手団的な映像が「ただならぬ関係」
- 演奏メンバーが東京事変のメンバー(刄田綴色、亀田誠治、浮雲、伊澤一葉)
- ダンサーがAyaBambi(ここ最近の椎名林檎ライブのダンサー)
- 演出担当は児玉裕一さん(椎名林檎の旦那さん)とNHK製作陣
- 途中のプロジェクションマッピングで能動的三分間的なデジタルの数字が出てくる
- 椎名林檎さんの出演時間が20:16→20:20の4分間だったのは2016→2020つまり、リオオリンピックパラリンピック→東京オリンピックへという意味が込められているという噂!本当だとしたら林檎さんらしくてすごいしもし偶然だとしてもすごい
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