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 トランプ米次期大統領が、貿易交渉を担う米通商代表部(USTR)代表に、レーガン政権時代のUSTR次席代表で弁護士のロバート・ライトハイザー氏(69)を起用する見通しとなった。複数の米メディアが2日伝えた。同氏はトランプ氏の保護主義政策を支持しており、中国などに強硬な措置を取る可能性がある。

 トランプ氏は環太平洋経済連携協定(TPP)からの離脱を明言しており、ライトハイザー氏は、トランプ氏が好む二国間協定を推し進めるとみられる。同氏は1980年代、レーガン政権のUSTRで、鉄鋼や穀物などの貿易協定交渉に関与した。現在はワシントンの法律事務所で鉄鋼や自動車業界に助言している。

 トランプ氏は昨年12月、大統領に貿易政策を助言する「国家通商会議」を新設すると発表。議長にはやはり対中強硬派のピーター・ナバロ米カリフォルニア大アーバイン校教授を起用した。(ニューヨーク=畑中徹)

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