諫早基金受け入れ反対で海上デモ 有明海沿岸の4県漁業者
国営諫早湾干拓事業(長崎県諫早市)の開門問題で、国が開門しない代わりに示した100億円の漁業振興基金案の受け入れ反対を求め、有明海沿岸の福岡、佐賀、長崎、熊本4県の漁業者が3日、干拓地沖に漁船で集まり海上デモをした。
午後0時半ごろ、70隻以上が閉め切り堤防の北部排水門近くに集結。「諫早湾の開門を」と書いた横断幕を掲げた後、「宝の海を返せ」と声を響かせ、拳を突き上げた。
基金案に対する各県の漁業団体の対応は、福岡、長崎、熊本が賛成、佐賀は反対と割れている。佐賀市のノリ漁師川崎賢朗さん(56)は「賛成した3県の漁業者の中にも反対の声は残っている」と訴えた。