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マスター:monel
シナリオ形態:ショート
難易度:非常に難しい
形態:
参加人数:10人
サポート:0人
リプレイ完成日時:2016/12/28


みんなの思い出

1
1

オープニング

※ここに至るまでの事情については、特設ノベルをご覧ください。



 氷の薔薇が埋め尽くす荒野がどこまでも続く。
 薔薇の間を縫うようにして、一角馬に跨った二人の天使が多数のサーバントを従えて進んでいた。

「すーくんすーくん。このゲートって無駄に広くない?」
 オレンジがかった茶色のツインテールを揺らして、金色の爬虫類の瞳を持つ少女がどうでも良さそうな感じで隣を行く天使へと話しかける。
「おっさん、こういうの嫌な予感しかしないんだよなあ」
 すーくんこと崇寧真君は疲れが籠った溜息をつく。
「なんだか最近いっつも罠しか無いんだよねぇ」
 独り言のようにぼやいて、口ひげを撫でようと手を動かした。
 動きに伴って背中に背負った青龍刀がかちゃりと音を立て、崇寧真君は何度目かの溜息をついて位置を整えなおす。
「そうかな? あたしたちを怖がってるだけじゃないの?」
 手ぶらの少女、アルヤはミニスカートから除く鱗を持つ尻尾をぶらぶらと揺らしてどうでも良さそうに答える。
「それなら良いのだけどねぇ」
 ちらりと、崖の上に視線を送って崇寧真君は目を細める。

 二人が進んでいるのは、冥魔が保持する高松ゲートの内部だった。
 ツインバベルを望む足掛かりとして、このゲートを乗っ取ろうと攻め込んでいた。
 大した抵抗もなくゲート内部に進軍したのは良いが、いくら進んでもコアが見つからない。
 共に進軍していたシリウスやエステルとも別れ、延々と氷薔薇の荒野を進むのも飽きてきたところだった。
 だが、と崇寧真君はひとりごちる。
 これまで平坦な光景だったのが、徐々に徐々に聳え立つ崖に挟まれた峡谷へと地形は変わっていた。

「んー。時にアルヤ殿。この崖の上に敵が出てきたらどうする?」
 暇つぶしのように気軽な感じに口を開く崇寧真君。
 アルヤは崖に視線を送り、にひひと笑う。
「そんなの簡単じゃん。ぴゅーって通り過ぎるか、崖の上に登ってやっつけちゃうよ」
「それじゃあ、おっさんは後からゆっくり行こうかねえ」
 相槌を打ってアルヤの視線を追った崇寧真君は口ひげを弄りながらしばらく黙考する。

 風の音とサーバント達の進軍の音だけが響き渡る。

 沈黙に飽きたのか、再び崇寧真君が口を開いた。
「この先にまた分かれ道があったらどうする?」
「それなら敵が少ない方じゃん。敵が居なければ広い道だよねぇー」
 欠伸交じりで即答するアルヤに、崇寧真君もすぐに言葉を返す。
「それじゃあ、おっさんは別の道を行こうかな」
 ふーん、と興味無さそうに相槌を打ったアルヤだった。

 再び規則正しい静寂が辺りを支配する。

「ねぇねぇ、すーくんすーくん」
 しばらくして、アルヤが思い出したように口を開いた。
「なんだい、アルヤ殿」
 考え事をしているのか、崇寧真君はぼんやりと前を見たまま生返事を返す。
「ひょっとしてあたしのこと嫌ってる?」
「まさかまさかそんな事わるわけないさ」
 適当な返事にアルヤはじとっとした視線を送るが、飄々とした崇寧真君の真意は読み取れない。
「ふーん……すっごくすっごく怪しいけど、まあいっか!」
 というかそんな事はどうでもいいやと思ったりもして、面倒になったアルヤは適当に切り上げる。
 その時、崇寧真君は気の抜けた雰囲気のまま、前方を指さしてアルヤに注意を促した。
「そんなことを言っているとほら、いかにもな場所だよ……おっさん、面倒なのは嫌なんだけどなぁ」
 前方にはことさらに狭い道が続き、その先に広い道と狭い道の二股に道が分かれているのが見えた。
 先の見えない分かれ道に、崇寧真君は溜息をつくのだった。



 レディ・ジャムとの共闘という意外な依頼に集まった撃退士達は、ゲート内奥深くに導かれ、放置されていた。
 あるいは罠だったかという思いが撃退士達の間に漂い出し、警戒の色が強くなって来たころになって、ようやく撃退士達に声がかけられた。
「次に皆さんにお会いするのは四国で、とは思っておりましたが。思いのほかその機会が早く得られました事を幸甚に存じます」
 不意に現れたエプロンドレス姿の赤髪のメイドが、恭しくお辞儀をしていた。
 その傍らには不貞腐れた少女と、警戒した表情を見せる少年が付き従っていた。
「この度は言葉に裏なく共に戦うものとして参上いたしました。どうぞ、よしなに」
 にこやかに挨拶をするメイドであったが、撃退士達の警戒は弱まるどころか強くなっていた。
 そのメイドは最近あちこちで目撃されているメフィストフェレスの直属メイド部隊の一人、シェリルだった。
 しかし、撃退士達にとってさらに予想外の言葉がシェリルから語られる。
「今回は皆様方に采配の全てをお任せいたします。私も、この二人も、そして私のディアボロ達も。どう使いこなすかは皆さま次第です」
 くすくすと笑いながら、シェリルが手を上げると、周囲に多数の子猫が集まって来た。
「さて、敵はもうしばらくするとこちらに迫ってきます。周囲の地形とこの子たちの特性、そしてやってくる敵の情報についてご説明いたしましょう」
 ひとり、楽しそうに微笑むシェリルは、状況について説明を続ける。

「私達が生き残れるかは、皆さまの采配次第……ふふっ、ゾクゾクいたしますね」
 説明が終わり配置に向かう中、シェリルは眼鏡の奥に交戦的な光を宿して、にんまりと笑うのだった。

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●解説

●状況
 高松ゲートに陣取るレディジャムと、ツインバベル攻略の足掛かりとして高松ゲートを狙う王権派との争いに、学園も参加することになりました。
 詳細な背景を把握したい場合は、特設ノベルや久生夕貴MS、さとう綾子MSの【三界/四国】依頼を合わせて読んで頂くことをお勧めいたします。

 味方するのは冥魔勢。王権派をゲート内に引き入れたところで撃退士と冥魔勢が襲い掛かることで殲滅しようという作戦です。
 シェリルが待ち構える道には王権派の崇寧真君とアルヤが迫っています。
 シェリル、ドラ、ジン、ディアボロを上手く配置して、王権派の二人を撃退してください。

●地形
 王権派は峡谷に誘い込まれています。
 左右の崖の上は伏兵を配置するのに適しているでしょう。
 さらにその先には二手に分かれた道が見えます。


                   切り立った山?
    切り立った山?     ==狭い道B==
 王権派==狭い直線A=={ 切り立った山? }広場D==コアにつながる道
    切り立った山?     ==広い道C==
                   切り立った山?

 特別ルールとして、撃退士達と敵が遭遇するまでの間はタワーディフェンス風に、設置した味方と進軍してくる敵とが戦います。
 ただし、あくまでタワーディフェンス”風”です。
 敵が予想していた通りに進むとも限りませんのでご注意ください。


 <特別ルール>
 味方の配置は別途MSが設置する配置卓で宣言することが可能です。
 ここで宣言している場合はプレイングに記入する必要はありません。
 ただし、ディアボロは知能は高くありませんので、複雑な作戦や矛盾する内容がある場合は思い通りに動かない可能性があります。



プレイング

月夜に歌う・ケイ・リヒャルト(ja0004)
大学部3年6組 女 
作戦に従い行動(矛盾点は他プレ優先
少なくとも敵勢力撃退までは追込む

初期位置B/C間の山

戦闘
基本的にシェリル側援護メイン
初手では各々の道に引込んだ直後に崇寧真君巻込みBパレード
→射程不足ならLRショット併用
出来る限り多く崇寧真君周りのサーヴァントを駆逐
崇寧真君対応者への援護不要時はサーヴァント優先で攻撃
→猫が撃ち漏らした敵への対処を主に、少しでも敵数を減らす
優先順位:一角馬>氷精>鷲獅子>その他
羽持ちは飛行出来ないようにすることを優先
→羽の基部乃至風切羽を攻撃
→但し一角馬は倒せそうならば飛行可能不可能無関係で撃破

対崇寧真君
シェリルの攻撃が必ず通るよう、シェリルの攻撃前に自身が発砲
→防御させるor回避させ、直後の動きを制限
→仲間及びシェリルの猛攻が通るように配慮
動きを良く観察し、移動先の足元や攻撃予備動作中に攻撃
敵攻撃は回避射撃使用


サーヴァントのみでなく、天使の飛行も考慮
その素振りを見せれば地形の利で飛び立つ瞬間に攻撃
→地上を戦場にし、B/C間の行き来を阻害

コアの死守
侵攻が苛烈ならばコア破壊の阻止
→まだ仲間勢力が保つ間に全力移動でコア付近まで

新世界への扉・只野黒子(ja0049)
中等部3年1組 女 
○方針
両方の戦況を監視
同地点のNPCと共に劣勢側の雑魚殲滅を念頭に行動/指揮
ネームドは戦況への悪影響が出るまで手を出さない
事前に各員へ「ホイッスル1回鳴らせばB、2回鳴らせばCにネームドが集中」と伝達
同時にアスハへ「ホイッスルが鳴ったら光雨制止の合図」とも伝達

自身はBC間の山岳に配置

○NPCへの指示
弓猫:雪精や鷲獅子(集中攻撃で即殺を狙う)を優先、次点で一角馬
スコップ猫:敵布陣の破断、その後は攻撃
ドラ:スキルでの敵の同士討ち狙い
ジン:ドラの補助と回復(範囲スキル(回復と攻撃とバステ)所持を依頼)
シェリル:エイルズに委託
只野直衛(盾猫1弓猫1):自身の防衛及び観測(B/Cや山岳への襲来の有無)の補助


○行動
接敵までに弓猫を4匹一組に編成(鷲獅子集中砲火用)

敵が弓射程圏内に到達時点で行動開始
敵ネームドが集中した場合、ホイッスルを鳴らして警告

初撃は射程内の鷲獅子、雪精の優先順で攻撃。自身も加勢(射程不足ならしない)
(基本CT-3使用で鷲獅子にのみ魔射併用)
陸戦が展開されるまで射撃を継続。敵航空戦力及びバステ要員の撃滅を図る

陸戦展開後は残存する鷲獅子、雪精を掃討(殲滅後は一角馬、騎兵と変更)
各地点の戦況の優劣を元に弓猫の攻撃を配分(特に劣勢挽回を優先)
スコップ猫は一角馬周辺へ岩を落とし、支援を妨害

山岳への強襲があれば弓猫の半数と迎撃
襲来数が複数の場合は秘伝書での隕撃、単体の場合は魔射併用の銃撃で対応

ちのうしすうがたかい・雪室 チルル(ja0220)
高等部3年1組 女 
心情:
「よく来たわね!ここから先はあたい達を倒してからよ!」

目的:
敵の迎撃

準備:
・作戦
BとC、及びその間の山で迎撃を行う。
配置については配置卓を参照。
基本的にはBとCにある程度誘い込んだ段階で迎撃を始め、
サーバントを優先して敵を撃破していく事で撤収を狙う。
但し、敵ネームドが妨害してくるようであればそちらの迎撃を優先。

・準備
BとCと間の山での連絡用にそれぞれ無線機を準備。
また、戦闘終了後用に備えて救急箱を用意。

行動:
・基本
B区前衛として行動。
基本的には真正面から殴り合うことで少しでも多く敵を撃破していき、
必要に応じてスコップ猫が落とした落石を盾にするなどして迎撃していく。
また、囲まれる前に移動することを優先し、
囲まれたら近接範囲で突破口を切り開いて行く形を取る。
敵ネームドが来た場合はそちらの対応にも向かうが、
敵サーバントのほうが多い場合は味方に任せてそちらを優先する。
必要に応じて後退しながら戦闘を行い、
敵が合流する手前までには大多数の敵サーバントを撃破することを目的とする。

・初手
初手でNPCと共同で範囲攻撃を打ち出して出鼻を挫く。
その後は至近まで接近してくるまでは範囲攻撃を連発し、
少しでも敵を巻き込んでいく。
発射する際に味方が全部前にいる場合は、
落石などを登って高さを確保した上で発射する。
その後は基本行動を優先。

超絶回避・エイルズレトラ マステリオ(ja2224)
中等部3年1組 男 
ハート、シェリルさんと共にBの防衛

BC間の山の上で潜伏
Bの敵がある程度中に入ってきたらまっすぐなあたりで最初にシェリルさんが降下
間髪入れず自分とハートが降下し敵の目をひく
その隙にシェリルさんが直線範囲攻撃をぶっ放す
以後、上空からの流れ弾に注意し、味方を巻き込まぬよう範囲攻撃を主軸に個別に戦う

・シェリルさん
地上担当
出口方向に陣取り通過しようとする者を入口方面の敵の方向にふっとばし圧縮し、
敵が固まったら範囲攻撃で一気に薙ぎ払うことを主任務
前進して敵を圧縮しつついざというときの退路を確保

・ハート
上空担当
敵の飛行戦力をけん制しつつ敵がまとまっているところに爆弾風船、敵の陣形を乱す
基本は回避優先で敵に死角をとられない位置取りを最優先
スキル使用はややもったいぶり、できるだけ多くの敵を巻き込めるチャンスを狙う

・エイルズ
低空担当
死角をとられないよう常に動き回る
シェリルさんとハートを活かすため敵のヘイトを積極的に取りに行きつつ、
できるだけ多くの元気な敵に範囲攻撃バッドステータスを付与していく
積極的に敵陣に切り込むと見せつつ必ず背後は確保しておき包囲される前に一撃離脱戦法
逃げながら敵味方の配置を確認し、負傷した仲間がいれば隙を見て回復
スキルが切れたらある程度距離をとりつつ類似スキルに入れ替え
範囲回復は味方一人を巻き込んで使用
すーくんが来た場合、つかず離れず完全にフリーにしないようちょっかいを出していく



リンゴの国の・Rehni Nam(ja5283)
大学部1年5組 女 
天界の皆様……申し訳ありませんが、ここから先は、通行止めなのです
大人しく引き返すか、ここで屍を晒すか、どうぞ、ご随意に

協力関係を知られたくありませんし、ここで倒れてくださるのが私としてはお勧めですが



殲滅はまず無理と思ってるので、追い返せるならそれでも良し
その為特攻ではなく、離脱の選択肢を刷り込んでおく
言葉通り、殲滅できれば最良だが

逆に特攻・離脱で迷って被害拡大するのも良し
その場合は殲滅の目も



C対応

事前準備
TA発動準備


戦闘開始後は
・B前線で盾(盾猫x4とユキムロさん直掩)+回復役
・回復不要時、奇門遁甲・隕石(残0で→SZ・SC
・NG条件or射程不足なら書

SCは上から抜かれそうなら


攻撃優先度
落ちる寸前の敵>雪精>鷲獅子>一角馬
※攻撃猫を援護


回復
HP50%

TA
攻撃開始直前(0T)・発動後(5T)に使用

LB
重体味方に

残0回復技は下記順に入替え
癒光
BM
RR
HLe
He

範囲攻
味方巻込みNG

範囲回
無傷敵
or
敵1・味方3〜
許容


武器
特記なければ常にパ盾


なら壊せばいいじゃない・アスハ・A・R(ja8432)
大学部6年4組 男 
「やれやれ…意外な展開、だな…やるだけはやるが、ね」

目的
1体も抜かれることなく敵軍勢の撃退

配置
切り立った山4の中央より広場寄り
祖霊符使用
ただし味方が透過を使った奇襲構築時はそちらを優先

他味方部隊が交戦に入るまで原則待機
空中から抜けようとする、あるいは突撃してくる敵を狙撃
氷精など物理に弱いものはPDWで攻撃
それ以外は魔銃で攻撃
Bで先頭集団から近づいてくるのが見えれば、(届かない場合下に降りて)道幅を覆うようにスリープミスト使用(命中重視によるフラーウム装備)
どれだけ敵の進行を遅らせその間に敵を倒せるか、が肝になるため、眠っている敵は放置する。

またBの広場側出口に光雨発動し、道を崩しておく(威力重視による雪村装備)
その際、只野からの制止があれば止め、代わりに乱戦前の敵陣へ叩き込む
理想はB内から、ネズミ一匹逃さない。

優先は航空戦力、ついで騎士
今回ばかりは仕方ないのでディアボロ、味方は狙いから外す、仕方ないので。

敵ネームドは能力解明を狙うとともに可能な限り手傷を負わせる
基本は銃撃による応戦
気休め程度にシールドで対抗しつつ、死刃蒼月による集団ごと切り裂きを画策。
スキルの一つでも使い切らせればこちらの勝ち。
自身が倒れることは無視して、1体でも数を減らし、味方の楽を作り出していく

有終のナイトウォーク・咲村 氷雅(jb0731)
大学部7年4組 男 
蜥蜴女(アルヤに腹を蹴られた仲間の借りを返す
蛇?知らんな

まさかこんな形で再びこのゲートに来ることになるとはな
しかもアスハも一緒とは
人生何が起こるかわからないものだ

鷲>氷>虎>一角>騎馬

C側の崖上で待機
味方の奇襲に合わせ赤炎蝶→銃撃で眷属減らし
残数0で幻蒼蝶
アルヤがBに行けばそちらに移動
乱戦突入時は武器をスタンプに変え
翼で共に接近し幻蒼蝶で援護

アルヤが指揮や味方の妨害時はそちら対応
幻蒼蝶、黒死蝶で回避先ごと纏めて攻撃
武器では味方の攻撃に合わせ回避後の隙を狙う

味方の射線を塞がないよう注意
アルヤ以外の攻撃も警戒し
全体を見渡せるようなるべく相手の上を取って不意打ちを避ける

敵眷属の数半数以下や味方の攻撃が集中しアルヤの注意が分散
眷属含め狙われてなければ
黒死蝶→神殺、武器をザリチュに変更
戦いながら探した通常時、不意打ちなどの回避先の方向や仕方の癖を考慮し
味方の攻撃に合わせ神殺で腹に風穴開ける

Cが終われば紅桜、堕落に変えBの援護

頂きを目指して・小田切 翠蓮(jb2728)
大学部6年9組 男 
●準備
光信機貸与申請
迷彩布用意

●戦闘
闇の翼展開

「――さて、どのように運ぶか。
敵とて敵地における戦力分散は危険である事位は承知しておる筈。
特に崇寧真君の方はの…」

BCの間の山に迷彩布被って潜伏。
双方の戦況を観察し、劣勢な側のサーバントを狙って攻撃。
味方の初撃に合わせて上空から【属性攻撃】+【氷の夜想曲】で範囲攻撃を。
攻撃優先度はグリフォン≒雪精≒一角馬>その他

「おんしら飛行戦力はちと厄介なのでな。
眠るか凍るか、どちらかを選んでくれんかのう?」

【氷の夜想曲】を全消費後はスナイパーライフルに持ち替え、
猛威を振るっている方の敵指揮官を狙って、
【属性攻撃】+【ダークショット】で狙撃。

【ダークショット】全消費後は
【ファイアワークス】に換装。
再びサーバントを狙った範囲攻撃を再開。

分岐点で分散しなかった場合、
敵指揮官同士の連係妨害と、敵指揮系統を攪乱する為、
即敵指揮官の狙撃を実行。
山の上から引き撃ちし、敵指揮官の分断を試みる。
その際は狙撃地点を特定させぬ為、
狙撃⇒場所移動を繰り返す。

「…やれやれ。老体には堪えるのう」

種子島・伝説のカマ(緑)・私市 琥珀(jb5268)
大学部3年8組 男 
アドリブ○
阻霊符は戦闘開始後に一応使っておくよ!
「シェリルさん、よろしくなんだよ!」

BとCの間の山に伏せて敵を待つんだよ。
敵が二手に分かれたら、Bに行く敵が味方と戦い始めたら、Bの敵を落石で寸断出来る様に、山と敵に向かってコメットを連続で放って、崖崩れを起こしてBの敵を分断するんだよ!
もし分かれなかった場合は、Bに来たら同じようにして、Cに来たら広い道に敵が入り込んだら敵の真ん中にコメットを撃って分断を試みるんだよ。
もちろん味方は巻き込まない様に撃つんだよ!
「カマキリ流星群!ふぃーばー!」

コメットを撃ち尽したら、C側に降りて味方支援なんだよ。
回復はPCのみんなとジン君やドラさんを優先して行うんだよ。
あと、ディアボロを含んだ多くの味方を神の兵士の範囲に入れられる様にして、倒れる味方が少なくなる様に心掛けるんだよ。
「ここで止めないと奥に行っちゃうんだよ!」
「きさカマは護る……天使も悪魔も、味方はみんな護る!」

回復は最初ライトヒールとヒールを使うけど、どっちも尽きちゃったら、片方を非活性化した後にもう片方を癒しの風に変更して、コストオーバーしない様にしながら、敵を巻きこまない様にして最後まで回復支援に専念!
「カマキリ救助隊の回復はまだまだあるんだよ!」


最後に、無事に撃退出来たら、NPC達に携帯品の烏龍茶と栗饅頭をあげるんだよ!
「みんなお疲れ様なんだよ!疲れた時は甘い物なんだよ!」

千紫萬紅・華桜りりか(jb6883)
大学部2年1組 女 
「アルヤさん、お久しぶりなの…ですね」

●行動
開始C側味方から離れすぎず駆けつける事の出来る場所
出来ればCで仕留めるが無理なら通さない様に敵に合わせD側へ後退しつつ攻撃
周りの状況とホイッスルの音に注意し必要時移動
味方の状態に気を配り危険時応援に行く

サーヴァント優先で殲滅目標
届くなら氷精→一角馬→以降飛行優先
人型の騎馬を倒す時は馬と騎士を同時に攻撃するように協力願い
サーヴァントが集まっていたら範囲スキルを使用、足止めと殲滅狙い
足止め出来他サーヴァントに気を配らなくて良いなら一体ずつ確実に
他が固まって来るなら再度範囲スキル

基本人形で攻撃
範囲攻撃使用時は味方を識別敵のみ攻撃、又他の範囲スキルと被らない様に
囲まれた時様に奇門遁甲一回残し最悪の事態に使用
自分かスキルの射程+自分の移動力で届く範囲の仲間の生命力半減で回復スキル使用
吸魂符の場合は自分の生命力半減で使用

スキル0で隙を見て入替
使用スキルはその時に装備している物を使用
総称回復スキル:祓い給へ 清め給へ→治癒膏→吸魂符
総称範囲スキル:因陀羅の矢→奇門遁甲



リプレイ本文



 崇寧真君が向かった道の先では、雪室 チルル(ja0220)が慎重よりも大きな白銀の大剣を構えて素振りをしていた。
「そろそろよね! あたいはいつでも準備出来てるわよ!」
 ぶんぶんと空気を切り裂く雪室の様子にはゲートの影響はあまり感じられないが、Rehni Nam(ja5283)は扱いなれているはずの盾が酷く重いように感じていた。
「少し身体が重いのです。この重みは敵も感じているはず……と思っていたのですが」
 レフニーの言葉に雪室は素振りを止めずに視線だけを向けて目を瞬かせる。
 ハテナマークが浮かんでいるような雪室に笑顔を向けて見せ、レフニーはこっそりと溜息をつく。
「少し自信が無くなってきたのです……しかし、どうあれ私たちのやる事は一緒なのです。頼みますね、皆さん」
 ぐっと拳を握って周囲を固める盾猫達に話しかけると、意味が分かっているのかいないのか、盾猫達も拳をぐっと握って見せるのだった。



 狭い道を見下ろす山の上では、只野黒子(ja0049)がディアボロへの指示を再確認していた。
「弓隊は4匹一組、指示に従って狙いを合わせて攻撃を行ってください。わかりましたね?」
 只野の前で整列する子猫達は歴戦の兵士のように一斉にしゅぴっと敬礼をして見せる。
「おんしはいつの間にディアボロ共をしつけたのじゃ?」
 迷彩布をふわりと被った小田切 翠蓮(jb2728)が、テキパキと準備を進めるディアボロ達を呆れたように眺めて只野に問いかける。
「特には何も。猫でも分かる様に指示を簡略化しているだけです」
 スコップ猫へ指示を出しながら、何を言われているのかわからないとでもいうかのように、あっさりとした口調で言葉を返す只野。
「そういうものであるか……?」
 小田切は目を輝かせて作業に勤しむスコップ猫達に視線をやって、名状し難い物をみるかのような表情を浮かべたがそれ以上は何も言わずに敵が来るのを待つことにした。

「シェリルさん、よろしくなんだよ!」
 ステッキ、と呼ぶには粗野に過ぎる太い棒をクルクルと回していたメイド姿のシェリルに私市 琥珀(jb5268)は屈託なく笑いかける。
「ええ、こちらこそ」
 シェリルも微笑みを浮かべてスカートの端をちょんと摘まんで膝を曲げる。
「先日は危ないところだったけれど、味方になってくれるとなると安心感が違うわね」
 念のための仕込みを終わらせたケイ・リヒャルト(ja0004)も、シェリルに話しかける。
「それはこちらも同じですよ。貴女の動きには敵も戸惑うことでしょう」
 くすくすと笑いながら、実感の籠った言葉を返すシェリル。
 三人はつい先日にも刃を交わした中であり、その実力のほどを痛いほど理解していたのだった。

「シェリルさん。そろそろ準備しましょうか」
 頭上にふわふわとヒリュウのハートを飛ばしてエイルズレトラ マステリオ(ja2224)が声を掛ける。
「共に戦えるのは楽しみですね」
 エイルズレトラの姿にシェリルは眼鏡の奥の目を細めて柔らかな笑みを浮かべる。
「私の出番はないかもしれませんね。置いて行かれないように張り切りませんと」
 ふふ、と含み笑いをしてくるりと回した棒は、いつのまにか凶悪な刃を持った戦斧となって空気を震わせていた。
「それはこちらの台詞ですよ。少しは残しておいてくださいね」
 エイルズレトラも軽い調子で返し、ハートも空中でくるりと回ってやる気をアピールしている。

 和やかな雰囲気で話を弾ませている彼等を、華桜りりか(jb6883)は複雑な表情で眺める。
 シェリルと敵対したのはつい先日のことであった。
 友人を傷つけられ、横に立った天使を殺され、喉元に刃先を突きつけられた。
 その記憶は未だ生々しく華桜の脳裏に刻み込まれており、シェリルに対してどのような感情を持つべきなのか、華桜はまだ自分の気持ちを整理できていなかった。
「今は目の前の敵のことを考えるの……です」
 独り言で無理矢理思考を変えて、華桜は広い道に面した崖の側で身を潜める。

「やれやれ……意外な展開、だな」
 アスハ・A・R(ja8432)はシェリルや、関わりのあった元使徒の少年との共闘をすることになった状況に溜息をつく。
「まさかこんな形で再びこのゲートに来ることになるとはな」
 周囲を見回していた咲村 氷雅(jb0731)はアスハの言葉に気づいて感慨深く頷く。
「そう……だ、な」
 咲村の言葉に周囲を見回したアスハは、群生する氷の薔薇にふと目を止めて目を細めるが、やがて肩をすくめて曖昧に頷いた。
 アスハの様子には気づかず、咲村は眼下の道に視線を送る。
「人生何が起こるのかわからないものだ。やってくる天使も知ってる相手かもしれんな」
 咲村は何か予感めいたものを感じて呟く。
 アスハは長い髪をなびかせて、敵がやってくる方角を見つめ続ける。




 山を挟んで反対側、アルヤが選んだやや広め道の真ん中に天使の羽根を背中に広げた少女が仁王立ちで立っていた。
「目が覚めるとそこも死地であった、そんな気分じゃな」
 容貌に合わない古めかしい言葉で嘆く少女の横で、絵筆を弄っていた少年が言い訳をするように口を開いた。
「仕方ないよ、ドラ。僕等はこっちに来たばかりだし……ドラは僕が守るから。その、少し不安だけど」
 ドラと呼ばれた少女は少年の言葉に慌てて手を振る。
「そういう意味じゃないからね、ジン。ちょっとほら、荒野で風に吹かれて敵を待つなんて気分を高めたいシチュエーションだったから……」
 先ほどの口調は何だったのかと言いたくなるような、見た目相応の口調でドラはジンを宥める。
「まあ、その気持ちもわかるけどね」
 敵の集団が攻め込んでくる道に立つのは二人だけ、という状況に心細さを覚えてジンは不安そうに山を見上げる。
 そこに潜んでいるはずの味方の姿が見えるはずもないのだが、ついつい見てしまうのだった。




 最初にその変化に気づいたのは雪室だった。
「寒くなって来た……来たわね!」
 大剣を構えなおして、雪室は小声で気合を入れる。
「ええ、いよいよですね」
 盾を構えた子猫達に構えるように指示をだし、レフニーは静かに祈りを捧げる。
 祈りの言葉を唱え終えたと同時に、赤備えの騎馬武者が疾走してくる姿が見えた。
 曲線を描く狭い道にも拘わらず、ほとんどスピードを落とさずに人馬一体となって駆けてくる。
「盾を構えて。ここは通行止めなのです」
 レフニーの合図で盾を掲げた子猫達に向かって、槍を構えた騎馬隊が正面からぶつかる。
 爆発したかのような衝撃音が峡谷に響き渡る。


 それが作戦の合図となった。


「始めてください」
 只野の言葉で峡谷への攻撃が開始される。
 一列に並んだ子猫達が山肌へスコップを一斉に打ち込むと、土砂崩れが発生したかのように岩石が落ちていく。
 アウルを含んだその岩石は騎馬武者を押し潰し、狭い道をさらに狭く塞いでいく。
「カマキリ流星群! ふぃーばー!」
 私市が放った流星はスコップ猫隊が崩した崖の対面側の崖を破壊して土砂崩れを起こし、道を塞いでいく。 
 狙いは敵の真ん中。
 見事に狙い通り、突出していた騎馬部隊が雪室とレフニーが待ち構える前方に取り残され、後方部隊との分断に成功した。
「大成功カマァ―ッ! きさカマは向こうの支援にいくんだよー!」
 狙い通りの効果を発揮した攻撃に着ぐるみの鎌を打ち鳴らしてポーズを取った私市は、混乱渦巻く崖下に背を向けて反対側の道へと走る。


 目の前の道が土煙と共に塞がる光景に加えて、雪室の後方からも地響きが伝わってくる。
 雪室とレフニーが抜かれた場合に備えて、アスハが峡谷の出口を塞いだ音だった。

「ここから先はあたい達を倒してからよ!」
 近くに転がって来た落石を踏み台に雪室は飛び、閉じ込めた15体ほどの騎馬武者に向かって白銀の大剣を振り下ろす。
 大剣の軌道に沿って放たれたエネルギーは白く輝き、狭い場所に閉じ込められた騎馬武者達はなす術もなく吹っ飛ばされる。
 さらにレフニーが放った無数の彗星が騎馬武者の頭上に降り注ぐ。
 
 峡谷での作戦が思い通りに決まり、隊列が乱れている様子を見て、エイルズレトラはシェリルに頷きかける。
「ふふ、ではお先に失礼いたします」
 シェリルは崖から飛び出して、エプロンを風に膨らませながら地上へと降り立つ。
 落ちていた岩石を蹴りつけて崩壊させた反動を利用して騎馬武者の群れへと飛び、その勢いのまま戦斧を振るう。
 戦斧による衝撃波が混乱するサーバントを貫き、雪室やレフニーの攻撃で傷だらけになっていた騎馬武者が馬も人も崩れ落ちていく。
「ハート、援護を頼むよ」
 エイルズレトラも崖から飛び出したが、坂を駆け下りるように宙を走り、残っている敵の前に降り立つ。
 シェリルの前に降り立ったエイルズレトラにサーバントが殺到するが、繰り出される槍を踊るようなステップでひょいひょいとかわしていく。
「おや、この程度で終わりですか? では、出番を譲りましょうか」
 敵が群がって来たところでひょいと上空に向けて駆けあがる。
 寸前までエイルズレトラが居た場所をシェリルの衝撃波が通り過ぎ、サーバント達を薙ぎ倒していく。
「少し、物足りませんねえ。天使は何処にいるのでしょうか」
「ここに居なければ、きっとあちらでしょうね」
 微笑みを浮かべて首を傾げるシェリルに、エイルズレトラは生き残ったサーバントの攻撃をかわしながら頭上を指さすのだった。


「弓隊、前へ」
 4匹一組となった弓猫隊は分断されたサーバントの後方の部隊から飛び立った鷲獅子に向かって一斉に矢を放つ。
 次々と突き立つ矢に苦痛の叫びをあげて一体の鷲獅子が地面へと落下するが、その後方から近づいてきていた鷲獅子が咆哮と共に空中に浮かべた火球を弓猫隊へと放ってきた。
 固まっていた弓猫隊の真ん中に火球が命中し、弓猫隊が怯んだ隙を狙ったかのようにさらに2体の鷲獅子が崖上へと接近してくる。
「おんしら飛行戦力はちと厄介なのでな。眠るか凍るか、どちらかを選んでくれんかのう?」
 水のような透明の刃を持つ斧槍を頭上で回転させ、小田切は周囲に冷気を放つ。
 氷精により寒波の真っ只中にあった戦場であってさえ、小田切の周囲は際立った冷気に覆われる。
 空気中の水分が凍り付くキンキンという甲高い音と共に、霜に覆われた空気が鷲獅子を包み込み、鷲獅子の生命活動を低下させる。
 一体は空中でコントロールを失ったかのように崖に身体をぶつけて転がり落ち、残る鷲獅子は凍り付いた翼で滑空して転がるように崖上に着地する。
「罠があるとは思ったけどね。まさか人間もいるとはねえ。鮮やかな手並みにおっさん感心したよ」
 鷲獅子の背後からゆっくりと姿を現したのは一角馬を引き連れた崇寧真君だった。
 一角馬から身を躍らせて、崖上に降り立つ勢いのままに上半身を捻って肩に担いだ青龍刀を振り下ろす。
 その軌道の先まで全てを切り裂く斬撃が飛び、弓猫隊やスコップ猫隊を次々と切り伏せていく。
「それで、おっさんを炙り出した後はどうするつもりか教えてくれるのかな?」
 瞬く間に半数のディアボロを切り伏せた崇寧真君は青龍刀を肩に担いで、にやりと笑った。




 崇寧真君の部隊への攻撃を仕掛けたと同時に、アルヤの部隊へも落石が襲い掛かる。
「はいはーい。一気に通り抜けるよーっ」
 だが、アルヤの五感には山に潜むディアボロ達の気配がはっきりと掴めており、落石を避ける様に部隊を誘導しなららさらに速度を上げる。
 虚しく地面に激突し、跳ねた岩石が一部のサーバントを傷つけるが、アルヤの部隊は大きな被害もなく次々に駆け抜けて行く。
 そのアルヤの部隊の只中に突如として剣を構えた子猫ディアボロが現れる。
 突然の襲撃にサーバント達は混乱を極め、目の前のディアボロを屠ろうと槍や爪を振り回す。
 狭い道をさらに狭くした落石を避けるために密集隊形にならざるを得なかったアルヤの部隊。
 そこで槍を振り回せば、当然のように互いにぶつかり合うことになる。
 さらに、確かにディアボロへ突き入れた槍が、何の手応えも無くディアボロをすり抜けたかと思えば、隣で槍を振るう同胞を貫いていた。
 味方を貫き戸惑うサーバントの横っ腹には、また別のサーバントの爪が突き立つ。
 敵を倒すべく攻撃を行えば行うほど、サーバントは傷つき、倒れていく。

「ここからなら届くの……」
 崖下に積み上がった岩石にふわりと飛び降りてきた華桜は混乱から抜け出そうと空へ駆け上って来た一角馬目掛けて掌をかざす。
 その途端降り注ぐの大量の稲妻。
 空を割るような轟音と共に、眩しい光が煌めき、一角馬達の身体を焼き焦がす。
 身体の自由を失った一角馬達は地上へと墜落し、混乱の渦に飲み込まれていく。

 華桜の周辺に焼き焦げた異臭が漂うが、敵は次々に押し寄せてくる。
 稲妻の範囲外から飛び立ち、華桜を目掛けて襲撃してくる鷲獅子の周囲に無数の赤い蝶が群がり、爆ぜるように炎を生み出す。
「お前達も沈め」
 崖上の咲村が放った炎の蝶に背中を焦がされ、鷲獅子は標的を咲村に変更して宙を蹴る。
 迫ってくる敵を見て咲村が一歩後ろに下がり鷲獅子の視界から消える。
 逃がすまいと崖上まで躍り出た鷲獅子の目前に並んだのは弓猫隊が構える矢じりだった。
「放てっ」
 只野の合図で放たれた矢に全身を貫かれて、鷲獅子はなす術もなく落下して、岩石の間で動かなくなった。

「どうじゃ、私の幻術もなかなかのものであろう」
「うん、やっぱりドラは凄いよね」
 目の前に修羅場を発生させたドラは反り返るほどにふんぞり返り、ジンは油断なく絵筆を構えながらも信頼の眼差しで主を見つめていた。
 そんな主従に不意に声が掛けられる。
「面倒な技を使うのねー。でもでもあたしだってすっごい技を持ってるからね」
 爬虫類の尻尾をゆらゆらと揺らすアルヤが混乱する部隊を置き去りに単身で前に出てきていたのだった。
 幻の発生源たるドラの目前にやって来たアルヤが地面から重たい物を引き抜くような動きを見せる。
「させないよっ!」
 ジンが素早く絵を描き、無数の隕石をアルヤに向かって放つ。
「変わった技だけど、狙いが甘いね」
 ひょいひょいとその場で踊る様に身体を捻るアルヤにはかすりもしない。
 隕石が降る中、アルヤが引き上げた腕には巨大な蛇が絡まっていた。
「さあ、丸呑みだーっ」
 巨体に似合わぬスピードで地面を這う巨大な蛇は、口を開いてドラを丸呑みにする。
「ドラッ!」
 慌ててジンが蛇を引きはがそうとするが、蛇に放った攻撃は手応え無く地面を叩くのみだった。
「余所見するのはどーかと思うよ」
 アルヤの言葉に反応する暇もなく、別の蛇によってジンも丸呑みにされる。
 一人残ったアルヤはにんまりと笑って指を鳴らすと、サーバント達を混乱させていたディアボロの姿が瞬時に消え去るのだった。




「貴方には苦痛と敗北の味を教えてあげるわ」
 ケイがアウルにより自身の周辺に浮かび上がらせた銃から、一斉に弾丸が放たれる。
 崖上に降り立った鷲獅子、背後に控える一角馬を巻き込み、崇寧真君を中心に驟雨の如き弾幕を張る。
 サーバント達が血飛沫を上げて倒れる中、崇寧真君は青龍刀を地面に突き立てて周囲を光で覆う。
「面白い技を使うもんだねえ。おっさん、驚いたよ」
 ケイの攻撃が終わり、青龍刀を地面から引き抜いた崇寧真君は傷一つなく、飄々とした笑みを浮かべる。
「驚いてもらえたなら充分よ、ねぇ、シェリル?」
 余裕を見せていた崇寧真君はケイの言葉と同時に湧き上がった恐るべき気配に、慌てて体を反転させる。
「ええ、充分ですね」
 落石を足場に一気に崖を駆け上がって来たシェリルが、崇寧真君の背後で巨大な戦斧を振り下ろすところだった。
 咄嗟に青龍刀でうけようとした崇寧真君だったが、ケイの攻撃に気を取られて反応が遅れ、防御姿勢は間に合わずに戦斧によって殴りつけられる。
 地面に叩き付けられてバウンドした崇寧真君は、さらに振り抜かれたシェリルの攻撃になす術もなく吹っ飛ばされる。
「今ですっ」
 追い打ちをかける只野の声。
 残っていた弓猫達が放った矢が崇寧真君を襲い、ダメージを蓄積していく。
 只野もライフルを構えて冥魔のアウルを帯びた弾丸を打ち込む。
「小田切さん。ここは抑えますので、あちらの援護をお願いします」
 広く戦況を見ていた只野は、アルヤに仕掛けた足止めが失敗したことを察知して、小田切に援護を依頼する。
 崇寧真君への追撃を準備していた小田切は、その言葉に動きを止める。
「行くならば今しか機会は無しか、致し方ないのう」
 ちらりと地面に寝転がる崇寧真君に視線を送って、小田切は走り出す。

「おー、いてて。なかなかやるねえ。おっさん面倒な役回りになっちゃったなあ」
 何事もなかったかのようにひょいと立ち上がった崇寧真君の傷は一角馬の放つ癒しのアウルにより、既に塞がりつつあった。
「一番面倒なのは、君かな。悪魔殿?」
 崇寧真君の身体がぶれた、と見えた次の瞬間にはシェリルの懐に低い姿勢で潜り込むように入っていた。
「シェリルッ!」
 ケイが援護射撃を行うが、既に構えをとって重心を落としていた崇寧真君の動きを止める事は出来なし。
 守りを固めようとシェリルが戦斧を身体に引き付けると、その戦斧に触れる様に崇寧真君は掌をそっと当てる。
 次の瞬間、崇寧真君の足元から地面にヒビが放射状に奔り、シェリルはせり上がってくる血の塊を口から吐き出した。
「内部からの破壊、ですか」
 崩れ落ちる体を膝をつくことで辛うじて支えたシェリルは、口の端から血を垂らしながらもにんまりと笑みを浮かべる。
「今度は飛ばして逃がしたりしませんよ」
 戦斧が消えた棒を高速で振り回し、崇寧真君に当たる直前にその棒を巨大な剣に変える。
 崇寧真君は青龍刀を両手で掲げ、アウルを集中させる。
 高められたアウルにより光り輝いた青龍刀を振り回し、シェリルの剣にぶつける。
 剣を弾かれると同時にその勢いを利用して、身体を回転させてさらにシェリルは打ち込み、角度を変えて切り上げ、突き入れる。
 次々と放たれる連撃を崇寧真君はその全てを光り輝く青龍刀で相殺した。
 最後の突きを青龍刀の刃先で受け止め、互いに突きを繰り出した姿勢で制止する。
「怖いねえ、おっさん死ぬかと思ったよ」
 しみじみとした声音で呟いて青龍刀を引く崇寧真君に、シェリルは黙って距離を取る。
「それならいっそ死んでみては、どうだ」
 2枚の蒼刃が宙を舞い、崇寧真君の伸ばした腕を切り裂く。
 軽く眉を潜めた崇寧真君の視線の先には、蒼い髪をたなびかせたアスハが歩いてくる姿が見えた。
「この程度じゃあ、おっさん死ねないんだけどね」
 傷ついた腕を横に伸ばして、一角馬に治療させようとした崇寧真君だったが、いつまでも傷は癒えない。
 訝し気に後ろを振り向いた崇寧真君は、首筋を切り裂かれて倒れている一角馬を見て首を振った。
「やれやれ、そっちが狙いかい」
「たまたま、だな」
 肩をすくめるアスハに崇寧真君は口髭を撫でて困ったように周囲を眺める。
「まあ、どちらにしろ。おっさん頑張らないと危なそうだねえ」
 さて、と呟いて崇寧真君は青龍刀を構えなおす。
「おっさん、少しだけ本気を出させてもらうよ」
 崇寧真君は不敵な笑みを浮かべる。




 雪室は苛立っていた。
 敵を分断して、サーバントを一掃する。
 作戦は上手く行っていた。いや、上手く行き過ぎたのだ。
 シェリルが天使を追って離脱した後、盾猫で押し込むように身動きを取れなくして、雪室とレフニー、そしてエイルズレトラの3人で一斉にサーバントに向かって攻撃を放っていた。
 順調に、手応えが無いほどに上手く敵を一掃したのだが、その先に思いもよらない壁が立ち塞がったのだ。
「この岩じゃまなのよ!」
 そう、岩である。
 敵を分断するために道を塞いだ岩が壁となって立ち塞がり、後続のサーバントの姿を見えなくしていたのだった。
「僕達は先に行きますね」
 エイルズレトラは無情にも空へと駆け上がり、ハートと共に岩を飛び越えて雪室達を置き去りにしていった。
「通行止めですから、大人しく引き返してくれ……ませんよねぇ。登って行きますか?」
 雪室と一緒に取り残されたレフニーは困ったように頭上を見上げる。
「そうよ! 道が塞がれてるなら作ればいいのよ!」
 雪室は思い付きを実行するべく剣を構える。
「ちょ、雪室さん! そんなことをしたら……」
 雪室の行動にぎょっとしたレフニーが慌てて雪室を止めようとするが、一度やると決めたら次に考えるのは動いた後だとばかりに雪室はエネルギーを解き放つ。
 大小様々な岩石が積み上がった壁を白く輝くエネルギーが貫き、吹き飛ばす。
「どう! あたいってさいきょーよ!」
 拓けた道を前にして胸を張る雪室。
 だが、不安定に積み上がった岩壁の一部を無理矢理に砕くということは。
「……崩れるのです」
 レフニーの言葉はガラガラと崩れ落ちてくる岩石の音にかき消され、必死に逃げてくる雪室の後ろから大量のサーバントが迫ってきていることに絶句する。
 岩石の壁が崩れたことで、生き埋めになっていた騎馬武者が軽くなった岩の下から這い出てきて、足止めを喰らっていた炎虎が鬱憤を晴らすように突撃してきたのだった。
「大人しく引き返してくれていれば見逃しましたが……仕方ありませんね。ここで屍を晒してください」
 気を取り直したレフニーが再び無数の彗星を呼び起こし、サーバントの群れに雨のように降らせる。
「うわわああっ」
 サーバントの群れに飲まれそうになっていた雪室の叫びが峡谷に木霊する。
 もちろん、彗星が当たらないようにレフニーは識別していたのだが、真横で、目の前でサーバント達が押しつぶされる中走り回る雪室は、この戦いで最大の危機を感じていたのだった。

 一方、空から戦況を把握しようとしたエイルズレトラには、数体の鷲獅子が群がっていた。
「これはこれは、歓迎されてますね」
 気取った様子でステップを踏んで、鷲獅子の放つ火球を避ける。
「それでも少し物足りない、ですかね。壁の花になっているお嬢さんをお誘いに行きましょうか」
 ハートと共に鷲獅子を引き付けながらサーバント達の後方へと駆け出す。
 後方から放たれる火球を軽やかによけながら空中を駆け抜けるエイルズレトラに、いつしか儂獅子は徐々に直線的な動きで追い続けるようになっていた。
「そろそろ、大詰めですね」
 突然立ち止まったエイルズレトラの周囲には小さな氷精が慌てて逃げ出そうと空中を浮遊していた。
「さあ、開演です。席についてお待ちください」
 深々とお辞儀をするエイルズレトラに鷲獅子が逃すまいと接近する。
 微笑みを浮かべて顔を上げたエイルズレトラが両手を広げると無数のカードが飛び出していく。
 無数のカードが舞い踊り、サーバント達を次々と縛り付けていく中、エイルズレトラとハートは激しいステップを踏んで一枚残らずカードを避けていく。
「ショータイムの始まりです。さあ、ハート」
 エイルズレトラの合図と共に、ハートの口許から大きな風船が膨らみ始める。
 膨らみ切った風船をハートがちょんと爪で突くと、風船が弾けて激しい爆風が周囲を駆け抜ける。
「エイルズレトラとハートによるバルーンボンバー。皆様お楽しみいただけましたでしょうか」
 ハットを胸に恭しくお辞儀をするエイルズレトラの周囲では、カードの破片と共にサーバント達が地上へと落下していくのだった。




 ディアボロの幻影が消えると、徐々にサーバント達の混乱も収まってきていた。
 そこに残されたのは興奮しきったサーバントの群れであり、目指す敵は岩石の上に居る華桜ただ一人しか居なかった。
 岩石を駆け上って槍を突き出してくる騎馬武者、仲間の頭を足場に跳躍してくる炎虎、低空飛行から火球を放ってくる鷲獅子。
 さらに後方から援護するように傷ついたサーバント達へ癒しのアウルを送り込む一角馬の群れ。
 全ての敵が華桜に向かって突撃してくる。
「これは、よくない状況なの……です」
 再び光を放つ稲妻が数体のサーバントの動きを止めるが、群がってくるサーバント達を止める事は出来ず華桜に肉薄してくる。
 槍で串刺しにしようと振り上げた瞬間、その体は炎の蝶が包み込まれて燃え上がる。
「堕天使など頼りにしたのが間違いだったか」
 華桜の側に降り立った咲村が不満気に言い放つ。
 さらに逆側に降り立った小田切は冷気に満ちたアウルで近寄ってくるサーバントを眠りにつかせて溜息をつく。
「この数の敵、抑えるのは老体には堪えるのう」
 言葉とは裏腹に鋭い視線で敵を見据え、斧槍を構える姿は堂々たるものであった。

 だが、岩石の周囲に押し寄せるサーバントの数は多く、3人がどれだけ倒しても次々に新手が押し寄せてくる。
 さらにその後方からはアルヤが指示を飛ばしており、サーバント達は連携だった動きを見せていた。
 槍が脚を抉り、胸元に爪が突き立ち、火球が傷を焼いて爛れさせる。
 致命傷は避けつつも、徐々に疲労は蓄積し、傷口から流れ出す血は止まることが無い。
 それでも何とか保っていたのは、傷を癒していく私市のアウルが3人の傷を塞いで行っているためだった。
「カマキリ救助隊は頑張るんだよー!」
 攻撃の手を休めることは敵に蹂躙されることにつながるため手を休めることが出来ない3人を、後方から支援する私市も当然の様に無傷ではありえない。
 数えきれない傷を負いながらも、戦い続けられるのは、崖上からのディアボロの援護射撃のお陰でもあった。
「……でも、このままじゃ」
 倒したはずのサーバントが一角馬により再び起き上る姿を見て、華桜がぽつりと漏らす。
 その瞬間、騎馬武者が振り回した槍の柄に側頭部を強打され、一瞬意識を飛ばす。
「まだ諦めちゃだめだよ! ここで止めないと奥に行っちゃうんだよ!」
 倒れそうになる華桜を支える様に私市が声をかけ、アウルに包まれた華桜は何とか踏みとどまる。
「そうですね、もう少し耐えれば皆さんが……」
 だがその時、上空から隕石が撃退士達へと降り注ぐ。
 これまでに蓄積されたダメージに耐え切れず、華桜が意識を飛ばしてその場に崩れ落ちる。
 他の3人も気絶しかけるが、私市のアウルに支えられて気力だけでその場に立っていた。
「くっ……蜥蜴女か……?」
 絵筆を持ってにやりと笑っているアルヤを視界に収めた咲村は重い体を引き摺るように前へと踏み出し、黒い蝶を生み出す。
「逃がさん……!」
 放たれた黒い蝶の群れがアルヤを取り囲んだ、と見えた次の瞬間、咲村はとん、と背中を押されて岩石から飛び出す。
 落下した先には無数のサーバントの群れが待ち構えており、咲村の姿は群れに飲み込まれるようにして沈むのだった。
「しぶといと思ったらあんたが邪魔してたんだねー」
 えい、と無造作に突き出された拳が私市の顎を打ち抜き、言葉を発することも無できぬ内に私市の意識を刈り取る。
「指揮官が前に出るとは愚かな行為じゃな」
 小田切が持ち替えた銃をアルヤに向けて黒い霧を纏った弾丸を放つ。
 だが、その攻撃もアルヤは軽々と避けて、小田切の後ろを指さして笑う。
「えー、別に前に出てないよ。ほら、後ろ後ろ」
 小田切が後ろを振り向く前に、炎虎の巨大な爪が小田切の背中を切り裂いて踏み倒す。
 私市の援護も失った今、小田切は意識を繋ぎ止める事も出来ずに蹂躙されるがままとなるのであった。

「さあさあ、遊んでないで先にいくよー。もうすぐ天使も復活するから敵は無視して走ってねー!」
 アルヤの号令で一斉に駆け出すサーバント達。
 満足そうに頷きながら、アルヤは頭上を見上げる。
「ついでに追っかけられないようにしておこうかな」
 勢いよく尻尾を崖に叩き付けると、無数のヒビが広がっていく。
「うんうん、悪くないねー」
 駆け出したアルヤが去り際に石を放ると、それをきっかけ崖上にいたディアボロ達もろとも崖が崩れ落ちるのだった。




 気合いを入れて青龍刀を構えた崇寧真君だったが、地響きと共に崩れ落ちる崖を見て気が抜けた様に刀を降ろす。
「やる気を出したらこれだものなあ。おっさん、泣いてもいいよね」
 困ったような笑みを浮かべて口髭を撫で、崇寧真君は自分が登って来た側の崖下へ視線を送る。
「こっちももう終わるみたいだし、おっさんの仕事はここまでかな」
 そういうと青龍刀を振り抜いて斬撃を飛ばす。
 斬撃はシェリル、アスハ、只野に向かって飛んでいく。
 只野の前に立つ盾猫がすべて受け止め、シェリルは斬撃をかわす。
 だが、冥魔のアウルを帯びていたアスハはその攻撃をシールドの展開だけでは受け止めることが出来ず、切り裂かれて崩れ落ちる。
「本気のおっさんはまた今度。そいつは再会の約束の置き土産だ」
 ケイの放つ銃撃を青龍刀でいなし、崇寧真君は崖を飛び降りる。
 崖下に居た撃退士達へ生き残りのサーバントをけしかけることで足止めし、崇寧真君は元来た道を去って行った。


依頼結果/参加キャラクター

依頼成功度:失敗面白かった!:1人
MVP一覧
 −
重体一覧
 なら壊せばいいじゃない・アスハ・A・R(ja8432)
   <置き土産に巻き込まれ>という理由により『重体』となる
 有終のナイトウォーク・咲村 氷雅(jb0731)
   <数の暴力に飲み込まれ>という理由により『重体』となる
 頂きを目指して・小田切 翠蓮(jb2728)
   <数の暴力に飲み込まれ>という理由により『重体』となる

月夜に歌う・
ケイ・リヒャルト(ja0004)

大学部3年6組 女 インフィルトレイター
新世界への扉・
只野黒子(ja0049)

中等部3年1組 女 ルインズブレイド
ちのうしすうがたかい・
雪室 チルル(ja0220)

高等部3年1組 女 ルインズブレイド
超絶回避・
エイルズレトラ マステリオ(ja2224)

中等部3年1組 男 鬼道忍軍
リンゴの国の・
Rehni Nam(ja5283)

大学部1年5組 女 アストラルヴァンガード
なら壊せばいいじゃない・
アスハ・A・R(ja8432)

大学部6年4組 男 ダアト
有終のナイトウォーク・
咲村 氷雅(jb0731)

大学部7年4組 男 ナイトウォーカー
頂きを目指して・
小田切 翠蓮(jb2728)

大学部6年9組 男 陰陽師
種子島・伝説のカマ(緑)・
私市 琥珀(jb5268)

大学部3年8組 男 アストラルヴァンガード
千紫萬紅・
華桜りりか(jb6883)

大学部2年1組 女 陰陽師


依頼相談掲示板

相談卓
アスハ・A・R(ja8432)|大学部6年4組|男|ダア
最終発言日時:2016年12月12日 19:58
配置卓
シェリル(jz0361)|大学部1年0組|女|悪魔
最終発言日時:2016年12月12日 19:53
質問卓
只野黒子(ja0049)|中等部3年1組|女|ルイ
最終発言日時:2016年12月11日 15:00
挨拶表明テーブル
宝井正博(jz0036)|教師0組|男|一般
最終発言日時:2016年12月09日 19:24
MS補足卓
シェリル(jz0361)|大学部1年0組|女|悪魔
最終発言日時:2016年12月07日 21:22


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