蹴球探訪
奇跡の初優勝見えた レスター・岡崎が激白「試合後はいつも悔しい」(4月27日)
【首都スポ】全国高校ラグビー 桐蔭学園が圧勝発進2016年12月31日 紙面から
◇第3日 桐蔭学園33−7流通経大柏第96回全国高校ラグビーは30日、東大阪市花園ラグビー場で2回戦16試合を行い、シード校が登場。関東勢ではAシードの桐蔭学園(神奈川)が33−7で流通経大柏(千葉)を破ったのをはじめ、Bシードの東京(東京第1)、深谷(埼玉)が順当に勝ち進んだが、国学院栃木(栃木)は日本航空石川(石川)と19−19で引き分け、抽選で無念の敗退。ノーシード勢では茗渓学園(茨城)が48−7で青森北(青森)を破り3回戦に進んだが、東農大二(群馬)と明大中野(東京第2)は敗退した。3回戦は年明け1月1日に行われる。 (文、写真・大友信彦) 日が傾いた花園第3グラウンド最後の試合。参加51校のしんがりで登場した桐蔭学園のエースが豪快にピッチを走り抜けた。 初戦の相手は強力FWを擁する流通経大柏。5点を先行された桐蔭学園は、8分にナンバー8山本龍亮主将(3年)がラックから中央を突破してトライを返し、10分には鮮やかなBK展開でWTB山口航貴(3年)が右隅に飛び込み逆転。そこから一進一退の攻防が続いたあとの28分、試合の流れを決めるビッグプレーが飛び出す。 自陣10メートル線のスクラムから左に流れたSO山田雅也(3年)とクロスしたのがCTB斉藤大朗(3年)だ。パスを受けると、180センチ、84キロのしなやかな体をグイグイと加速。あっという間に相手防御を振り切って60メートルを走り抜け、最後は腕を突き上げダイビングトライ。口元には笑みさえ浮かんでいた。 「練習はキッチリやって、試合ではリラックスして楽しむことに決めているんです。今日は楽しめました」 2年生の昨季は花園でトライを量産したが、今季はマークが厳しく県大会では思うように走れなかった。「でも、周りを生かしていれば自分の前もスペースが空く。だからシンプルなサインが効きました」と笑顔で振り返った。 もうひとつの役目、ゴールキックはこの日は前半に3本、後半も2本を外すなど不調。「風を意識して力んでしまった」と頭をかいたが、試合の終盤には2PGを狙いキッチリ成功。「次は大丈夫です」と胸を張った。 笑顔で走り、蹴るエースが、桐蔭学園を悲願の単独Vへ導く。 ◇ 首都圏のアスリートを全力で応援する「首都スポ」。トーチュウ紙面で連日展開中。 PR情報
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