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【首都スポ】

箱根駅伝 絶対王者・青学大包囲網 早大の平「総合V」で3冠阻止!!

2016年12月26日 紙面から

井戸浩貴(手前)を持ち上げる(左から)今井開智、佐藤淳、武田凜太郎、箱田幸寛、平和真、鈴木洋平=早大所沢キャンパスで(七森祐也撮影)

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 来年1月2、3日に行われる第93回東京箱根間往復大学駅伝(箱根駅伝)。3連覇と大学駅伝3冠に挑む青学大が本命視されるが、もちろんライバル校もやすやすと独走、優勝を許すつもりはない。11月の全日本大学駅伝で最終盤まで先頭を走った早大、強力ルーキーを擁して10月の出雲駅伝で3位に入った東海大は雪辱と勢いを胸に打倒青学大に挑む。

 どんな状況でも、戦力が劣っていたとしても「目標は総合優勝」と言い切る、それが早大が伝統校たるゆえんだ。そして今季、全日本大学駅伝では優勝した青学大を最後まで苦しめる2位。なおのこと、優勝への思いが高まるのは必然だ。相楽豊監督(36)は「全日本は悔しい思いしか残っていない。目標は優勝」と言い切る。

 優勝を義務付けられた宿命に呼応するかのように、チーム全体も上り調子だ。主将の平和真(4年・豊川工)は「例年と比べて強さをまとっている。そこにプラスして勢いやまとまりもついてきた。箱根に向かって自信を持って臨めるチームができた」と手応えを口にする。

 平自身も上昇気流を描いて箱根駅伝を迎える。前回の箱根は疲労骨折からの回復途上でメンバーから外れたが、主将を任されたことで「試合に対する覚悟が強くなった」と伝統校の責任、プレッシャーを昇華、関東インカレ5000メートルでは2位、日本インカレ5000メートルは5位、さらに5000メートルと1万メートルで自己記録更新と個の力を磨いた。出雲こそ1区で区間13位と失速したが、全日本では2区で区間2位と復調、さらに11月にはハーフマラソンでも自己新。「相手からも一目置かれる選手になれていると思う。チームは総合優勝が目標。個人では往路で区間賞を取ってチームに勢いをつけたい」と意気込んでいる。

 3冠を達成した2011年の箱根駅伝以降、大学駅伝の優勝から遠ざかっている早大だが、6年ぶりの優勝へ機は熟しつつある。3連覇、3冠阻止で伝統校の底力を見せつける。 (川村庸介)

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