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【首都スポ】

箱根駅伝 東海大は1年生パワーで初Vを 関は花の2区で「1年生記録狙う」

2016年12月26日 紙面から

笑顔で健闘を誓う東海大1年生トリオの(左から)鬼塚翔太、関颯人、館沢亨次=神奈川県平塚市の東海大湘南キャンパスで(神代雅夫撮影)

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 2年後、3年後のためにも今を全力で勝ちに行く。エントリー16名のうち実に半数となる8名を1年生が占める東海大。両角速監督(50)は「力のない1年生なら不安しか残らないが、経験がなくてもここまで示してきたスピードを中心に力がある」と、あくまで前向きなエントリーを強調する。

 ルーキーの中でも実力、期待値ともにトップなのが関颯人(佐久長聖)だ。高校時代から同世代では先頭だったが、出雲駅伝では各大学のエースが集う3区で区間賞と、上級生とも互角に渡り合った。関は「ロードが得意なので、強い先輩にチャレンジするのが楽しみだし、その中で自分の力も発揮できると思う」と一歩も引くことはない。

 その関の起用について、両角監督は「試したい1年生がいる」と花の2区での起用を示唆。関自身も「はっきりとは言われていないが、自分としても2区とかの主要区間を走りたい。1年生最高記録の1時間8分4秒を狙いたい。流れをつくる重要な区間なので、大事になると思う」と自覚をのぞかせる。

 関ら5000メートル13分台の記録を持つ1年生が大量に入学したことで、近い将来、初優勝への期待は必然的に高まっている。指揮官は「4年生は今年に懸けているので、育成の年とはあまり言いたくない」としながらも「いよいよ(18年の)94回大会が勝負」ともくろむ。もちろんチャンスがあれば今回も勝ちにいく。関も「全員がばっちり走れば青学大と良い勝負ができる」ときっぱり。初優勝は既に視界に捉えている。 (川村庸介)

◆東海大の5区は館沢か松尾が候補

 東海大はエース区間の2区だけではなく、山上りの5区も1年生の起用が決定的だ。両角監督は「1年生からつくる。候補は2人いる。館沢と松尾」と名前を挙げた。特に館沢は全日本大学駅伝3区で区間賞を獲得している実力者だけに、館沢自身も「5区は昔からの憧れ。最初からガンガン追っていく走りをして、区間賞を取りたい」と意気込んでいた。

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