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zoom RSS 36ページコピー本を1100円で頒布してみた

<<   作成日時 : 2017/01/03 18:13  

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コミックマーケット91、3日目評論コーナーにて評論同人誌を頒布しました。

・男性購入希望者にいちいち年収を聞く
・女性購入希望者にいちいちアラサーかを聞く

という、相当実験的な頒布を行いましたのでここにその状況を記録し、
今後の他のサークル様の頒布についてなんらかの参考になればと思います。

【結論】
先に述べます。

『同人誌の値段は強気が正解』


■何を頒布したか■
『アラサーオタク女子生存戦略』というタイトル。
30代前後の女性をターゲットとした、オタク生活を維持しながら今後も生き抜くための啓蒙書・指南書です。

金が必要、時間が必要。家族にしろ職場にしろ、どこかに理解者も必要。
ではどうするのか?について、様々な環境や能力、個別の人生設計に応じて方策を提案するというものです。
一番大きい項としては結婚制度の有効利用となっています。
また、夢を見すぎた女性についての警鐘なども内容に含んでいます。

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■告知状況■
Twitter1本で告知を行いました。

・アキバblog様の冬コミ支援ツイートにて126RT
https://twitter.com/akibablog/status/811452907572727808

・自アカウントでの告知にて1533RTと8523RT
https://twitter.com/machidamegane/status/811432679216267264
https://twitter.com/machidamegane/status/810655008765210625

充分なインプレッションが確保されたと考え、前回のコミケの4倍の量200冊弱を印刷し持ち込みました。


■頒布価格■
購入希望者の自己申告に基づいて、以下のように頒布価格を変えました

・基本頒布価格は500円
・アラサー以上の女性は100円キャッシュバック
・男性は100円増し
・年収600万円以上は基本頒布価格は1000円

つまり、『年収600万オーバーの男性』を自己申告した場合、1100円となります。

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■頒布結果■
200冊が12時半で完売。
購入毎にどの層が購入していたのかを記録していたのですが、途中より混乱するほどの混雑となり全てを記入しきれませんでした。

記載に残っている結果としては以下の通りです。

アラサー未満女子2名&全申告拒否男性1名
計3人 3×500=1500円

アラサーアラフォーアラフィフ女子
計55人 55×400=22000円

年収600万未満男性
計92人 92×600=55200円

年収600以上男性
計23人 23×1100=25300円

記録できた頒布数合計173 記録上総売り上げ金額104000円

実際の総売り上げ金額113600円

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■頒布状況(男性編)■
購入希望者には必ず立ち読みをするように声が届く限り呼びかけました。
立ち読みをした上で購入しなかった人は3人しか確認されていません。

また、男性には全員に年収が600万円以上かどうかを聞きましたが、
とまどいを感じていた方も少数いたものの、多くは明るく応えて頂きました。
また、それを理由に買わない!という選択を取る人は皆無でした。

特に、年収600万オーバー男性に対しては
「いいんですか?本気ですか?たかだか36ページのコピー本に1100円出すなんて本気ですか?」と
ほぼ全員に強く購入意思の確認を行いましたが多くが笑顔で購入しました。

■頒布結果(女性編)■
購入女性全てに、アラサーか否かを聞くというのはコミケ市場においても前代未聞の暴挙だったかもしれません。
しかし、結果としてはそれに怒った様子の方は見かけることは出来ず、
「アラサーでよかった」と100円キャッシュバックされることに喜んだ女性が複数いました。
ついでに言えば、美人ばかりで「君たちのような美人でさえ、こんな本が要るというのか?」と
アラサーオタク女の生き様がイージーでは無いことを体感しました。

頒布結果数でわかるように、女性購入者は全体の1/3であり、猛烈な男女差別を価格差に練り込んでも
男性がわんさかやってきて購入し、まだ購入希望の女性がいるまま早々に完売になったのは
男性購入者の「コミケだし、そんな値段差関係ねぇ!」という性質の強さを完全に読み間違えていました。

より女性購入率を高めるためにはもっともっと男女差別するべきでした。

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■今回から学んだもの■
よく議論される「頒布物の価格はどうするべきか?」について。

同調圧力で「このページ数のこの表紙加工ならば、オフセットだし500円かなー?」とかありますよね?
無視していいと思います。

紙質や表紙加工やページ数と製本部数で一冊当たりの原価は激変します。
そんなものに同調圧力での価格設定があるのはおかしい事です。

そして、今回はっきりと
「36ページのコピー本ですよ!!それを1100円ですよ?大丈夫?冷静?」
と繰り返し強調しても、買う人は買うのです。というかそれを理由に買わない人はほとんどいなかったのです。

同人活動は、赤字続きだとモチベーションも下がるでしょう。
慈善事業でやっているならばそれでいいでしょうし、
本を作ることそのものが目的ならイベントに参加する必要も無いでしょう。

ですが、ここを読んでいる一部のサークル主催様。
心(経済)の負担少なく楽しく活動を継続するために、価格設定をい直してみてはいかがでしょうか。



次回のコミケ。
作った本の魅力をより効果的に必要な人に届け、適切な価格で売れる為にどうしたらよいかを考察した
弱小同人サークル向けのマーケティング戦略本を作ってみようかと思います。

本記事を読んで思うところがある人がおりましたら、ぜひ立ち読みにでも来て頂けたらと思います。

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