蹴球探訪
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【首都スポ】関東大学ラグビー 帝京大、筑波大ねじ伏せ全勝V!!2016年12月4日 紙面から
◇対抗戦第11節 帝京大29−24筑波大ラグビーの関東大学リーグ対抗戦は3日、各地で行われ、既に6連覇を決めている帝京大は筑波大に29−24で勝ち、2年ぶりの7戦全勝で単独優勝を果たした。前半を14−12で折り返した帝京大は後半、WTB竹山晃暉(2年・御所実)の2トライなどで逃げ切った。筑波大は5位に終わり、10シーズンぶりに全国大学選手権出場を逃した。51−17で青学大を破った慶大は4位となり、同選手権出場権を獲得した。 対抗戦は4日に5勝1敗同士の早大−明大で全日程を終える。大学選手権に進む4校が決まり、大会記録を更新中で、8連覇を狙う帝京大と早明戦の勝者は準々決勝から、慶大と早明戦の敗者は3回戦から登場する。 前半29分には先制トライを献上し、5点リードで迎えた終了直前には逃げ切りを狙ったPGが外れ、筑波大に執念のカウンターアタックを浴びた。試合経過から浮かび上がるのは「苦戦」の2文字。だが、観客席で戦いを見詰めた者の目には、王者・帝京大の底知れぬ強さが焼き付いたはずだ。 圧巻は後半8分。波状攻撃で帝京大ゴールに迫った筑波大がキックを蹴ると帝京大CTB矢富洋則(3年・仙台育英)が捕球。その瞬間、次のアタックは始まっていた。
「後ろがガラ空きだったので、すぐに『キック!!』とコールしました」というWTB竹山の声に反応して、SO松田力也(4年・伏見工)が相手陣タッチライン際に絶妙のロングキックを蹴った。攻め疲れた筑波大が誰も戻れない中、独走で追った竹山が楽々とボールに追いつき悠々とトライ。これで流れは決まった。相手の最後の反撃も「(逃げ切りの)PGを外した責任もあるし絶対止めるつもりだった」という松田のタックルで相手落球を誘い、ノーサイド。2年ぶりの全勝で対抗戦6連覇に花を添えた。 「次につながる試合をしようと臨んだら、本当に反省点が多くて、次につながる試合になった」。そう言って苦笑した岩出監督は「もう順位が決まっていて、ケガしたくない気持ちもある。まだノックアウトトーナメントじゃないし、これを経験できたのが収穫」とニヤリ。苦戦も良薬にして、王者が空前のV8ロードを視界に捉えた。 (大友信彦) ▽帝京大・亀井亮依主将 「昨年はここ(対抗戦最終戦)で筑波大に負けて苦い思いをした。今日は厳しさを持って臨んだけれど、接戦になってしまった。筑波大の芯のあるプレーに対して受けてしまった。この反省を大学選手権に生かしたい」 ◇ 首都圏のアスリートを全力で応援する「首都スポ」。トーチュウ紙面で連日展開中。 PR情報
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