【箱根駅伝】青学大3連覇!今年度3冠達成で「サンキュー大作戦」完結
◆報知新聞社後援 第93回東京箱根間往復大学駅伝競走(箱根駅伝)(3日、芦ノ湖―東京・読売新聞東京本社前、5区間=109・6キロ)
青学大が11時間4分10秒で総合優勝を決め、大会3連覇と年度3冠の偉業を達成した。3冠と3連覇の同時達成は箱根駅伝史上初めてで、戦後初の完全優勝(往路、復路ともにV)での大会3連覇となった。33秒差で往路を制した青学大は6区の小野田勇次(2年)が“山下り”で2位・早大との差を広げると、7区の田村和希(3年)は区間11位で差を再び詰められたが、8区の下田裕太(3年)が区間賞の好走で2位以下に5分以上の差をつけた。最後は2位の東洋大に7分21秒の大差で逃げ切った。
青学大は箱根駅伝で15年、16年に続く総合優勝で3年連続Vを飾り、今年度は出雲駅伝、全日本大学駅伝と合わせて3冠を達成した。箱根駅伝の総合優勝3回は10位タイ(1位は中大の14回)。
ゴール地点で3回胴上げされた青学大の原晋監督(49)は15年大会で「ワクワク大作戦」を掲げ、10時間49分27秒の史上最速タイムで初優勝。前回大会は「ハッピー大作戦」で1977年の日体大以来、39年ぶりに1区から10区までトップを走り続ける完全Vで連覇を果たした。今回は前哨戦の出雲駅伝(10月10日)、全日本大学駅伝(11月6日)を制し、学生駅伝3冠と箱根3連覇を視野に入れていた。原監督体制となって9度目の箱根路。「3と9、感謝の意味を込めてサンキュー大作戦です」と指揮官が名付けた大作戦シリーズは、3年連続で成功した。
◆3大駅伝の優勝校(14年度箱根以降)
14年度 箱根 青学大
15年度 出雲 青学大
15年度 全日本 東洋大(青学大は2位)
15年度 箱根 青学大
16年度 出雲 青学大
16年度 全日本 青学大
16年度 箱根 青学大
◆箱根駅伝3連覇以上
6連覇=中大(1959~64年)
5連覇=日体大(1969~73年)
4連覇=日大(1935~38年)
4連覇=順大(1986~89年)
4連覇=駒大(2002~05年)
3連覇=青学大(2015~17年)
◆学生3大駅伝3冠達成校
1990年度 大東大
2000年度 順大
2010年度 早大
2016年度 青学大
箱根駅伝