そういえば、ランニングのコツやノウハウ、お勧めアイテムを紹介していなかったので、この記事でまとめておきたい。以前はスポーツジムのヘビーユーザーだったが、ジムはジムまで往復する時間がもったいない。ランニングは家を出たその瞬間から走り出すことができる。一番運動したい年末年始やお盆にジムは閉まっていることが多いし、営業日や営業時間を気にせず走れるのは快適だ。
もちろんランニングのほうがジムに劣ることも多く、例えば道路のほうが体に負担が大きい、雨や雪の日は走りづらい、寒い季節は走るのが億劫になったりする。そこでそういう障壁を乗り越えるためのアイテムも織り交ぜながら、ランニングのアイテム、ノウハウ、コツをまとめていこう。
<今回の目次>
ウェア編
まずはウェアの話から。上下の服はなんでも良くて、社会人になってからも中高生の頃の体操服やジャージを着ていたこともある。さすがに今はちゃんとしたスポーツウェアを着ている。これは自分の性格にもよるので、オシャレなウェアから入る人も多い。自分のモチベーションを向上させるツボをしっかり把握しておくことが大事だ。
ただ、ランニングをちゃんと習慣化させて、定期的に確実に走り込むにはストレスが少なく、怪我予防にもなり、快適なウェアを揃えたい。例えば下記のようなものを参考にしてほしい。
膝の怪我予防に役立つ高機能タイツ
ジムのランニングマシーンやエアロバイクと比べると、外で走ることは膝に負担が大きくかかる。痛めてしまうと数週間走れなくなるし、私は年単位でランニングを諦めざるを得なくなったこともある。
そこで今ではランニングタイツを愛用している。下記のものしか利用したことがないが、同じものを2つ持っている。洗濯している間にもう一つを利用する、というルーティーンのためだ。ランニングタイツはピン切りだが、なるべく膝がサポートされるものが良い。商品によって値段が大きく異ると思うが、私は一万円程度のものだった。
スマホを入れるランナーズポーチ
スマホや鍵、財布などをポケットに入れて走る人もいるかもしれない。そういう場合はポケットでジャラジャラ音がしたり、大きく揺れまくるので姿勢にも悪影響がある。そこで小物類はランナーズポーチにすべて入れて腰に巻くようにしている。これでかなり快適に走れるようになる。腕ポーチを利用しているランナーも頻繁に見かける。好みのもので良いと思う。
寒くても雨でも雪でも走るためのヒートテックシリーズ
どんなに寒くても、習慣のためには走り込みたい。そこで注意すべき点は寒さ対策だ。
平時にはスポーツウェアを着ていても、気温があまりに低いとき(たとえば7度以下)はヒートテックを着るようにしている。寒いときは「今日は走りたくないよ〜」という気持ちが生まれてしまい、寒い格好で家を出るのは非常に億劫になるので、弱気心理を封じ込める効果もある。
普通のスポーツウェアと比べると早く熱くなるが、そのときは上着を脱げば良い。そのため下着っぽさが少ないものを選ぶ工夫もしておきたい。気になる場合はヒートテックの上にスポーツウェア、その上にスポーツパーカーなどという順番にすれば問題ないだろう。
ヒートテックには通常のヒートテック以外に、ヒートテックエクストラウォームとヒートテックウルトラウォームがある。エクストラウォームで走ったことは何度かあるが、走り出しは暖かく、走っている最中は多少熱い程度で概ね快適。ウルトラウォームは試したことがない。
ただし主に30分程度のランニングの話であって、冬の大会で数時間以上走るときにヒートテックを試したことがない。
冬を乗り越えるランニングジャケット
羽織るものは走る前に体が冷えないようにするタイプのもの(通気性悪い)と、走っている最中に着れる薄いジャケットタイプがある。自分の住んでいる地域の寒さにもよるので、スポーツ用品店に行って色々と試着しながら決めるのがお勧めだ。
私は走っている最中のためのパーカーのようなものを利用している。NIKEのものでセール時に6000円程度のものを購入したが、平時には1万円程度かかるものも多い。真冬だと最後まで羽織っているが、春・秋の季節は走り始めてから15分ぐらいしたら脱いで腰に巻いている。
今のジャケットの寿命が来たら、次はユニクロのブロックテックパーカも試してみたいと思っている。
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ガジェット編
時計型ウェアラブル端末
時計型ウェアラブル端末がある方がランニングは何かと便利だ。スマホとGPS連携をし、走った距離を計測してくれたり、速度や脈拍なども記録してくれる便利ものが多い。
ランナーであればフィットネスタイプのFitbitを利用している人が多い。新興国メーカーを含めると、数千円から数万円まで幅広く色んな商品がある。それぞれ好みのものを、予算と相談しながら、一つぐらい購入しても良いかもしれない。Apple WatchもSeries 2であればランニングと相性が良い。多くの端末ではソーシャル機能がついているので、友達と運動記録を競い合うのも面白いだろう。
www.fitbit.com
イヤホン
走りながら別のことをするマルチタスクランナーを目指している人も多いと思うので、そういう人はイヤホンは必須アイテムだろう。耳の中を密閉するゴムタイプのものはお勧めできない。ゴムタイプで走ったことのある人はわかると思うが、イヤホンのコードが服に当たったり擦れたりするとその音が糸電話のように耳の中に直撃してくるので、大変に不快だ。一方で、iPhoneを購入した時についてくるEarpodsのようなハードタイプであれば快適にランニングできる。
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そしてまだ持っていないが、いつか欲しいのがワイヤレスなApple Airpodsである。これを付けて走ったらテンション上がりそうだなぁ。遅れに遅れて先日ようやく日本でも販売開始になったようなので、今後はAirpods Runnerをちょくちょく見かけるようになるかもしれない。
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ソフト編
Runtastic
ランニングアプリは色々と種類があるので、各々に合ったものを利用するのが良いと思うが、私はRuntasticを5年ほど利用している。
他のアプリにもあるのかもしれないが、過去の自分の記録と勝負することができるのが面白い。過去の自分に負けていると、”Hurry! You can still make it!”などと励ましてくれるのが良い。また0.5km毎に自分のペースや経過時間をアナウンスしてくれるのもペースメーカーとして非常に良い。大会でもない限り、このアナウンスがないと自分に負荷をかけ続けるのは結構難しいのだ。
www.runtastic.com
聴く日経
以前も別の記事で紹介したことがあるが、日経新聞を購読するのは4000円以上かかる。それより気軽に手を出せるのがこの「聴く日経」(月額540円)である。毎日の日経朝刊の重要な部分を20分にまとめてくれるので、ランニング中にも聞きやすい。
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ちなみに同社はオーディオブックも展開している。私は一冊だけ買ったことがあるが、長時間走り続けるマラソンで音楽に飽きてしまったときに助けられたことがある。次回のマラソンではまた別の本を買ってみようと思っている。オーディオブック系は他にも色々あると思うが、各々自分に合ったものが良いだろう。
テレビ東京 ビジネスオンデマンド
似たような用途で使うことができるのが月額500円のビジネスオンデマンドアプリである。テレビ東京のビジネス系番組をほとんどすべて視聴することができる。ただ、動画コンテンツなので通信容量を食いやすいし再生が安定しないのが難点である。Wi-fi環境の整った室内のトレーニングジムで、エアロバイクを漕ぎながら動画を見る、といった使い方のほうがお勧めだ。外出時のランニングであれば一つ前の「聴く日経」のほうが良いかもしれない。
音声認識Mail
走りながら音声認識でメモを取りたい人にはお勧め。後述のGoogle Documentsアプリと比較しながら、好きな方を利用するのが良いかもしれない。こちらの良さは何分話し続けても音声入力モードが勝手に終了しないことにある。
Google Documents
私はこちらの方を利用することのほうが多いかもしれないが、音声認識Mailと比べると、音声入力モードが途中で終了してしまうことが多々あるのがストレスだ。利点はそのままGoogle Driveにファイルが保存されることや、認識精度が音声認識Mailよりも良いのではないかと個人的には感じている。
ちなみに音声認識ランニングについては、以前こちらの記事でまとめたので、興味のある方は是非。
toricago.hatenablog.com
読書編
ストレッチ方法、マラソン完走術などの実用的な本もたまに読むと勉強になる。各々気になる本を読めば良いと思うが、ここではエッセー形式の本を2冊紹介したい。
私は大会タイムは自慢できるレベルに到達していないので偉そうに語るのは恥ずかしいが、ランニングは単なる「健康のための運動」「趣味や息抜き」を遥かに超えて心の底から楽しいし、「今日も本当に楽しい1日だった」「この瞬間のために生まれてきた」と思わせてくれる大切なルーティーンだ。
そういう境地に達すると、ランニングを習慣化させるのにほとんど苦労しない。そこで、「あの苦しい地味なランニングの何が楽しいのか?」という人のために、ランニングの良さが伝わる参考書が下記の2冊だ。2016年はかなりの本を処分(たぶん数百冊)したが、今でも下記の2冊は手元に残っている。
走ることについて語るときに僕の語ること
『走ることについて語るときに僕の語ること』(著:村上春樹さん)はランナーの間では有名な本である。村上春樹さんの小説やエッセーは色々と読んできたが、今でも手元に残っている本はコレと『遠い太鼓』(著:村上春樹さん)だけだ。私がランニングに目覚めるきっかけを与えてくれた。
ランニング思考──本州縦断マラソン1648kmを走って学んだこと
『ランニング思考──本州縦断マラソン1648kmを走って学んだこと』(著:慎 泰俊さん)もかなり面白い。ライフハッカーとしても学ぶ点が多い本だった。走りながら会社の会議に出席する話なども衝撃を受けた。
ちなみに、何年か前に『外資系金融のExcel作成術: 表の見せ方&財務モデルの組み方』がかなり売れていた記憶があるが、同じ著者であることをあとで知りびっくりした。こちらもライフハッカーの皆さんの中でエクセルを日常的に使っている人がいれば、大変お勧めな本である。
終わりに
ランニングのノウハウはまだまだ開発中であるので、今後もこの記事に色々と追加していきたい。また下記の記事も読んでもらえると嬉しい。