2017.1.3 05:00

【記者の目】紅白の現場で盛り上がったのはピコ太郎&ガッキー

【記者の目】

紅白の現場で盛り上がったのはピコ太郎&ガッキー

特集:
新垣結衣
SMAP解散

 紅白は毎年目玉不足が指摘され、悲願だったSMAPの解散ステージが実現できなかった中でも、宇多田のロンドン生中継やポール・マッカートニーのサプライズ出演、タモリ&マツコ・デラックスの登場、シン・ゴジラの襲来、AKB48の紅白選抜順位発表など、“プチ目玉”は満載だった気がする。

 記者は出場歌手や関係者らが行き来するNHKホールの廊下にあるモニターで紅白の本番を見た。ただ、現場で大いに盛り上がったのは、ピコ太郎の歌唱が時間切れになり、ニュースに突入した瞬間と、審査員の新垣結衣が遠慮がちに「恋ダンス」を披露したシーンだった。つまり「目玉」を集めるだけではダメで、ピコ太郎のような「ハプニング」やガッキーのような「期待感」を刺激するシーンが必要だと感じた。

 一方、民放トップの視聴率となった日テレの「ガキ使」やTBS、フジの格闘技中継などもマンネリ化がささやかれている。厳しい言い方ではあるが、紅白の高視聴率は、それに助けられた側面もあると思う。NHKや民放各局は、ヒット曲やスター選手の不在を嘆くより、テレビ本来の力である演出や企画力を磨いてほしい。(放送担当・山内倫貴)

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