「キム・ジョン前次官が無理に国際的なスポーツ財団を発足させた理由も、このようなロビー活動のためだったという指摘がある」と解説。リオ五輪で選手委員に選ばれた２００４年アテネ五輪の卓球男子シングルス金メダリスト、ユ・スンミンは過去の中国リーグで積んだ人脈の支援を大きく受けたと伝えられており、チャンネルＡは「権力とロビー、そして組織力」を持つ崔、チョン親子の選出は不可能ではなかったと結論づけていた。

　もはや実現不可能になったが、事件が発覚しなければ韓国スポーツ界も壟断されるところだったようだ。

　朴は１２月、２５メートルプールで争う競泳の世界短水路選手権（カナダ・ウィンザー）で、４００メートル自由形で韓国選手として初めて優勝したほか、２００メートル自由形でもアジア新記録で金メダルを獲得し、今大会３冠を達成。ドーピング処分終了３年間は韓国代表になれない国内規定を巡り、「二重制裁」としてスポーツ仲裁裁判所（ＣＡＳ）に提訴。土下座までして出場したリオ五輪では騒動の影響から地力を発揮できずに終わり、出場全種目で予選落ち。どん底を味わいながらも東京五輪で雪辱すると誓って巻き返しを期し、再起への端緒をつかんだ格好だ。

　ネットネーザーは今回の捜査要請に関して、「朴泰桓が崔順実の犠牲だ」とか「毎日が衝撃の連続だ」とし、崔被告が「韓国全体を食いつぶそうとしている」という懸念を記していた。