緊急の連絡
![f:id:Haruosan:20170103083732p:plain f:id:Haruosan:20170103083732p:plain](/contents/307/247/717.mime5)
家具家の店員として
いつも通り、1トン車で家具の配達をしていると
プルルルッと携帯電話が鳴りました。
(あっ、マネージャーからの業務連絡だ)
反射的にそう理解します。
友人の居ない私の携帯が鳴る、という事は
100%
必ず
会社からの「業務連絡」だからです。
急いで電話に出ると
「おう・・・兄ちゃんか?」
と、低いダルそうな声が聞こえます。
(あれ?マネージャーじゃない?)
電話の主は、
意外な事に「死後清掃の現場管理」をしている
「怖いお兄さん」でした。
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声を聞いた瞬間
(なんで私の携帯番号を知ってるんだろう・・)
と、ちょっとドキッとしました。。(恐怖で)
怖いお兄さんは
「いま、お兄ちゃん◯◯地区にいるだろ?マネージャーには言ってあるから、
そのままコッチの現場に来てくれないかな?」
と簡潔に用件だけ伝えてきました。
(うっうっ・・・今日は早く帰れそうだったのに・・)
これは多分長引くぞ・・・・・と少し泣きそうになりました。
なにせ当時、私は半年間無休という
ハードスケジュールで仕事をこなしていたからです。
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しかし、私の口から出る言葉は一つだけです。
「す、すぐ行きます!」
お兄さんに不快な思いをさせてはいけない、
そう精一杯明るく応えると、
私はトラックを死後清掃の現場へと走らせます。
待っているのは・・・・・
もちろん・・・・・・・・・・・・・・。
不気味な現場
現場に着くと
タバコをプカプカ吸っている
怖いお兄さんを見つけて、小走りで駆け寄ります。
私がアワアワしながらお兄さんに挨拶をすると
![f:id:Haruosan:20170103084328p:plain f:id:Haruosan:20170103084328p:plain](/contents/307/247/720.mime5)
お兄さんは私に背を向けると
「こっち、着いてきてー」
とだけ言って、現場へと歩き出します。
現場はいつも通りの「ぼろぼろのマンション」です。
![f:id:Haruosan:20170103084712p:plain f:id:Haruosan:20170103084712p:plain](/contents/307/247/721.mime5)
その現場の部屋は、マンションの3階にありました。
部屋の前に着くとお兄さんがこう言いました。
「クツは脱がなくていいからね」
(またかぁ・・・・)
私はウンウン、とうなずきます。
クツを脱がなくていい、という事は
現場の状況が「悪い」という事です。
私は、部屋に入る前に
と小さく息を吸って、ハァーと吐き出して
自分に「喝」を入れました。
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何せ私は
とてつもなく疲れ切っていましたから・・・・・。
異様な玄関
![f:id:Haruosan:20170103084931p:plain f:id:Haruosan:20170103084931p:plain](/contents/307/247/723.mime5)
玄関に入ると
そこには
異様な光景が広がっていました。
「石」です。
大量の「石」が転がっているのです。
![f:id:Haruosan:20170103085023p:plain f:id:Haruosan:20170103085023p:plain](/contents/307/247/724.mime5)
玄関の入り口から部屋の奥まで
石、石、石、石、石、石、石、石、石、石、石、石、石、石、石、石、石、石、石、石、石、石、石、石、石、石、石、石、石、石、石、石、石、石、石、石、石、石、石、石、石、石、石、石、石、石、石、石、石、石、石、石、石・・・・・・・・。
![f:id:Haruosan:20170103084534p:plain f:id:Haruosan:20170103084534p:plain](/contents/307/247/725.mime5)
玄関の入り口から、
床にも
タンスの上にも、
ものすごい数の石が無造作に置かれていました。
不気味
大量に置かれた石を見ていると、背筋がゾゾゾッとしました。
何だか虫の大群を見てしまった気分に似ています。
![f:id:Haruosan:20170103085209p:plain f:id:Haruosan:20170103085209p:plain](/contents/307/247/726.mime5)
ゴミ屋敷を作ってしまう原因は「寂しさ」だとTVか何かで聞いたことがあります。
今考えると、コレもその一種だったのでしょうか?
石が好きだったのでしょうか?
部屋の主はもちろん死んでいますから、
理由はもうわかりません。
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しかし、玄関先に置かれた石をジィーと見ていると
「ここから先に入るな」
そう言われているように感じました・・・・。
![f:id:Haruosan:20170103085539p:plain f:id:Haruosan:20170103085539p:plain](/contents/307/247/727.mime5)
そこでついつい
(・・・・・なんでこんな・・・・)
と何かを考えそうになりましたが、
この仕事は深く考えるとツライ事が沢山あるので、
急いで「思考停止モード」に入ります。
![f:id:Haruosan:20170103085712p:plain f:id:Haruosan:20170103085712p:plain](/contents/307/247/728.mime5)
いやいや、危ない危ない・・・・・
すると怖いお兄さんが言います。
「この石を全部、どこかに捨てといて、
あと、欲しいモノがあったら持ってっていいから」
と、言うことで私に課せられた使命は2つ
・石を全部捨てる
・金目のモノを回収する
非常にシンプルです。
私は「思考停止モード」なので
機械のように、ウンウンとうなずきます。
![f:id:Haruosan:20170103085846p:plain f:id:Haruosan:20170103085846p:plain](/contents/307/247/729.mime5)
それだけ言うとお兄さんは、どこかへ行ってしまいます。
・・・・・・・まずは一旦、車に戻って装備を整えます。
配送用トラックなので、いつものような装備は載せていませんが、
軍手とバケツ位なら載せてあります。
軍手をキュッとはめると、
理由はわからないのですが、少し勇気が出ます。
![f:id:Haruosan:20170103085954p:plain f:id:Haruosan:20170103085954p:plain](/contents/307/247/730.mime5)
あと石を運ぶために、バケツを2つ両手に持つと部屋に戻ります。
そして玄関に入ると、2つのバケツを床に置きます。
(よし!!!!!)
そして何も考えず、
両手で石を掴んで、バケツにポイポイ入れ始めます。
![f:id:Haruosan:20170103090121p:plain f:id:Haruosan:20170103090121p:plain](/contents/307/247/731.mime5)
この石は何なのか?
何のために置かれているのか?
そういう事を「考えない出さない」為に、
ひたすらハイスピードで石をバケツに入れ続けます。
![f:id:Haruosan:20170103090250p:plain f:id:Haruosan:20170103090250p:plain](/contents/307/247/732.mime5)
石は特別?なモノではなく、
その辺りに転がっている「拳位のサイズの石」でした。
バケツに石を詰め込んで、を持ち上げると、
ズッシリと凄まじい重さがあります。
![f:id:Haruosan:20170103090406p:plain f:id:Haruosan:20170103090406p:plain](/contents/307/247/733.mime5)
(重い・・・石を入れすぎた・・・・)
これではバケツと私の腕が壊れてしまいます。
なので少し石をバケツから外に出します。
![f:id:Haruosan:20170103090518p:plain f:id:Haruosan:20170103090518p:plain](/contents/307/247/734.mime5)
しかし、これで作業は終わりではありません。
石が入った2つのバケツを持って、
さらに3階から1階まで、階段を降りなければいけません。
フラフラしながらバケツを持って、階段を降ります。
![f:id:Haruosan:20170103090633p:plain f:id:Haruosan:20170103090633p:plain](/contents/307/247/735.mime5)
その姿はやっぱり目立つのか、
近所の人がジロジロ見てきます。
しかし私は目を合わせず、歩き続けます。
(うう、腕が痛い・・・・・)
階段の途中で1度バケツを置いて休憩をしたものの、
何とか1階まで辿り着くと、
地面に石をゴロゴロと撒きます。
![f:id:Haruosan:20170103090745p:plain f:id:Haruosan:20170103090745p:plain](/contents/307/247/736.mime5)
やはり近所の人がジロジロ見てきますが、
気にしている余裕はありません。
そして、再び部屋へと戻ります。
この作業をひたすら、繰り返す事になります。
![f:id:Haruosan:20170103090406p:plain f:id:Haruosan:20170103090406p:plain](/contents/307/247/733.mime5)
2時間位たった頃でしょうか?
玄関と廊下に置いてあった「石」は大体片付ける事が出来ました。
その頃にはもう、
最初に感じていた不気味な気配はどこかにいってしまいました。
そんな事より、腕と腰の痛みの方が
重大な問題になっていたからです。
![f:id:Haruosan:20170103090907p:plain f:id:Haruosan:20170103090907p:plain](/contents/307/247/737.mime5)
(イタタタタ・・・・)
キッチンを見ると、緑色の古い冷蔵庫が目に入ります。
残念ながらゴミです、お金にはなりません。
![f:id:Haruosan:20170103091024p:plain f:id:Haruosan:20170103091024p:plain](/contents/307/247/738.mime5)
キッチンを見渡しても
お金になりそうなモノはありませんでした。
転がっている石を回収しながら「金目のモノ」を探します。
(あっ!!!!そういえば)
大事な事を思い出しました、玄関の石に夢中で
「死体現場」を確認するのを忘れていたのです。
![f:id:Haruosan:20170103091221p:plain f:id:Haruosan:20170103091221p:plain](/contents/307/247/739.mime5)
いつもは真っ先に「死体現場」を探すのですが、
今回は特殊な状況だったので、すっかり忘れていました。
(まぁ・・・・いつも通りで寝室だろう)
そう軽く考えて
石をコツコツと拾いながら、寝室へと向います。
しかし寝室に入る前に、ふと
どうでもいい事に気が付きました。
![f:id:Haruosan:20170103091353p:plain f:id:Haruosan:20170103091353p:plain](/contents/307/247/740.mime5)
寝室へ向かえば向かうほど、
置いてある石の形が「丸い形」になっている気がしたのです。
玄関付近の石は明らかに
「トゲトケした形」だったのですが・・・・。
![f:id:Haruosan:20170103091509p:plain f:id:Haruosan:20170103091509p:plain](/contents/307/247/741.mime5)
(これは一体・・・・・・・・?)
そう気づいたものの、
(いや・・・・それがどうした・・・・)
と、私は考えるのをやめました。
考えても、意味の無い事だったからです。
そのまま寝室に向かって、石を拾いながら
部屋の奥へ奥へと進んでいきます。
しかし・・・・私は寝室に向かえば向かうほど、
どうしようもない「恐怖」を感じるようになっしまいました。
![f:id:Haruosan:20170103091630p:plain f:id:Haruosan:20170103091630p:plain](/contents/307/247/742.mime5)
理由は、さっき「石の形」の事を考えてしまったからです。
一度「何か」を考えてしまうと、
「思考」は止まらなくなってしまいます・・・・・・。
この石は何なんだろう?
何でこんなに集めているんだろう?
どんな意味があるんだろう?
私は普段は、
幽霊の存在などを
特別信じたりする方ではありません・・・。
ですが、こういう状況になると、
「幽霊」のような存在の事を、強く意識してしまうのです・・・・・。
![f:id:Haruosan:20170103091848p:plain f:id:Haruosan:20170103091848p:plain](/contents/307/247/743.mime5)
ついには、恐怖のあまり、
石を拾い続けていた、手の動きが止まってしまいました。
![f:id:Haruosan:20170103091953p:plain f:id:Haruosan:20170103091953p:plain](/contents/307/247/744.mime5)
恐怖でカラダが動きません。
10秒程でしょうか?
恐怖で、カラダがカチカチに固まってしまいました。
そしてハッと気づいたあと、
振り返って、そのまま部屋を飛び出しそうになります。
![f:id:Haruosan:20170103092129p:plain f:id:Haruosan:20170103092129p:plain](/contents/307/247/745.mime5)
しかし!
私は自分の胸のあたりをギュッと掴んで、立ち止まりました。
この部屋を、もし一度飛び出したら、
もう部屋に入る勇気が無くなってしまう気がしたのです。
(逆、逆、逆だ、向かう方向が逆)
自分にそう言い聞かせます。
飛び出すのなら玄関じゃなくて、
寝室に向かって行くべきハズなのです!
私はバケツを置いて、
自分に考えるヒマを与えない為に
急いで、寝室へと向います。
![f:id:Haruosan:20170103092301p:plain f:id:Haruosan:20170103092301p:plain](/contents/307/247/746.mime5)
そして寝室の前に立つと
トビラを勢い良くガラガラッと開けました。
そこは
異世界の寝室
![f:id:Haruosan:20170103093003p:plain f:id:Haruosan:20170103093003p:plain](/contents/307/247/747.mime5)
しかし寝室を見た瞬間
私の心は完全に恐怖心で折れてしまいました。
寝室の床には
茶色いベトベトしたシミのついた布団と
そのフトンを取り囲むように
石で作られた魔法陣?のようなサークルが
床にいくつも作られていたのです。
![f:id:Haruosan:20170103092817p:plain f:id:Haruosan:20170103092817p:plain](/contents/307/247/748.mime5)
そして、一番大きな魔法陣の中央には
よくわからない「龍の置物」が置いてありました。
石の魔法陣や龍の置物にどんな意味があるのかは
サッパリわかりません!
ただただ、
その異様な光景が恐ろしくてたまらなかったのです。
5分位でしょうか?
私はまた恐怖心でカラダが硬直してしまいました。
![f:id:Haruosan:20170103093147p:plain f:id:Haruosan:20170103093147p:plain](/contents/307/247/749.mime5)
その間、龍の置物とジィーッと見つめ合っていました。
気のせいでしょうか?
龍の置物を見つめていると、何だか胸が苦しくなってくる気がします。
(もう、いやだ・・・・帰りたい)
そう思った、次の瞬間
あまりの恐怖心のせいか、
私の中の何かがプツンとキレてしまいました。
![f:id:Haruosan:20170103093338p:plain f:id:Haruosan:20170103093338p:plain](/contents/307/247/750.mime5)
限界を超えたのでしょうか?
さっきまで感じていた恐怖心が突然消え去ったのです。
![f:id:Haruosan:20170103093636p:plain f:id:Haruosan:20170103093636p:plain](/contents/307/247/751.mime5)
私は寝室に飛び出すと
まず、魔法陣?のサークルを蹴飛ばして壊し始めました。
(これが原因だ!これを壊せば何も怖くない!)
私はそう思ったのです。
![f:id:Haruosan:20170103093520p:plain f:id:Haruosan:20170103093520p:plain](/contents/307/247/752.mime5)
ひたすら石を蹴り飛ばします。
グチャグチャにしてしまえば、ただの石!
そして、魔法陣を一通り破壊すると
龍の置物の首をギュッと掴んで持ち上げました。
![f:id:Haruosan:20170103093913p:plain f:id:Haruosan:20170103093913p:plain](/contents/307/247/753.mime5)
(なんだ・・・・見た目より軽い・・・・)
よく見ると、なんだか作りが粗いように見えます。
そんなに凄いモノには見えません。
![f:id:Haruosan:20170103094204p:plain f:id:Haruosan:20170103094204p:plain](/contents/307/247/754.mime5)
(きっと、よくわからないガラクタだろう)
その作りの粗い、間抜け顔の龍の置物を見つめていると
何だか可笑しくなってヘラヘラ笑いだしてしまいました。
![f:id:Haruosan:20170103094107p:plain f:id:Haruosan:20170103094107p:plain](/contents/307/247/755.mime5)
(こんなモノを怖がっていたなんて・・・・)
何だか可笑しくて仕方がありませんでした。
さいごの片付け
あとはせっせと、石を片付けると、
「金目のモノ」を探します。
一応、龍の置物は回収しましたが、
たいしてお金にはならなそうに思えました。
そこでマネージャーに電話して、部屋の状況を伝えると
「仏壇を持って来い」
と言われました。
![f:id:Haruosan:20170103094314p:plain f:id:Haruosan:20170103094314p:plain](/contents/307/247/756.mime5)
(えええ・・・・)しかし業務命令は絶対です。
怖いお兄さんを呼び出して、
二人で「小さな仏壇」をトラックまで運び、回収しました。
![f:id:Haruosan:20170103094423p:plain f:id:Haruosan:20170103094423p:plain](/contents/307/247/757.mime5)
これは真っ当な仕事なのですが、
仏壇を回収する時は、さすがに少し胸が痛みます。
仏壇を運ぶ前に、写真が一枚挟んである事に気が付きました。
写真には初老の男性と女性が写っています。
![f:id:Haruosan:20170103094555p:plain f:id:Haruosan:20170103094555p:plain](/contents/307/247/758.mime5)
夫婦でしょうか?
寝室の床のフトンは少し大きめのサイズで
たくさんの茶色いシミが残っていました。
(アレは、二人分だったのだろうか?)
![f:id:Haruosan:20170103094841p:plain f:id:Haruosan:20170103094841p:plain](/contents/307/247/759.mime5)
いや、それも考えては・・・いけない事なのです。
私は私の「役割」を全うしたのです。
他の事を考える必要は無いのですから・・・・。
怖いお兄さんが、最後に現場を確認してくれます。
小さな石が少し残ってはいましたが
「おつかれさん」
とOKを出してくれました。
![f:id:Haruosan:20170103094957p:plain f:id:Haruosan:20170103094957p:plain](/contents/307/247/760.mime5)
私は部屋を出る前に、
写真を玄関の下駄箱の上にそっと置いていきました。
![f:id:Haruosan:20170103095115p:plain f:id:Haruosan:20170103095115p:plain](/contents/307/247/761.mime5)
もしかしたら、この二人を知っている誰かが、
この写真に気づいて
あるべき場所に持って行ってくれるかもしれません。
![f:id:Haruosan:20170103095351p:plain f:id:Haruosan:20170103095351p:plain](/contents/307/247/762.mime5)
たぶん・・・・
自分の仕事中に感じていた「罪悪感」を
この小さな小さな「善行」で
少しでも許してもらおうと思ったのだと思います。
誰に許してほしかったのかは、私にもわかりませんが・・・。
![f:id:Haruosan:20170103095530p:plain f:id:Haruosan:20170103095530p:plain](/contents/307/247/765.mime5)
🔻龍の置物は後日30万で売りさばきました。